焚き火の楽しみ方は人それぞれですが、焚き火初心者を悩ませるのは木の種類ですね。
薪を購入するときに、どの種類の木が良いのか、太さや量など迷うこともあるでしょう。
そこで今回は、焚き火に使う木の種類や、焚き火に使う自然のアイテムをご紹介いたします☆
針葉樹と広葉樹
まず、木には針葉樹と広葉樹があると小学校で習います。
針葉樹は、
・マツ(松)
・スギ(杉)
・ヒノキ(檜)
・イチョウ(銀杏)
などが有名です。
針葉樹は紅葉しないと思われがちですが、カラマツやイチョウなど紅葉する種類もありますよ。
一方、広葉樹は、
・ナラ(楢)
・カシ(樫)
・クヌギ(橡)
・ケヤキ(欅)
・サクラ(桜)
など、いろいろな種類があります。
中でも、カシの木は火の持ちが良く、煙が少ない優秀な木で「薪の王様」と呼ばれています。
超初心者が木を見分けるには
薪を見ても何の木かわからないという方は、山やキャンプ場などで実物を見て学びましょう。
まず、木の近くに落ちている実を探します。
松ぼっくりが落ちていれば、その近くには松の木があるはずです。
どんぐりが落ちていれば、ナラ、コナラ、カシの木などがあります。
シラカバ(白樺)は、木の肌が白いのでわかりやすいです♪
慣れてくると木肌や葉の形を見て、木の種類がわかるようになります。
焚き火に使うおすすめの木の種類
焚き火は予想より多くの薪を使うことがあります。
筆者は1日持たせる予定で、直径5cm程度の薪を30本ほど用意しましたが全く足りませんでした。
就寝時は消火しましたが、翌朝の焚き火には足りず、海へ流木を探しに…。
足りなくなった理由は、持って行った木の種類がすべて針葉樹だったことです☆
焚き火に使う木 【針葉樹編】
スギやマツなどの針葉樹は、着火しやすく、燃えやすいという性質があります。
焚き付けに向いていますが、ススや煙が多く出ます。
スギは安価で入手できる上、割りやすく、軽いので初心者にも扱いやすい木材です。
マツは油分が多く、火の持ちや火力はスギより優れていますが、煙とススが多いというデメリットも。
ヒノキは良く燃えますが、やや高価なので、香りを楽しみたいときに少し足すといった使い方が◎。
焚き火に使う木 【広葉樹編】
広葉樹は、着火しにくいですが、火の持ちが良いという性質があります。
キャンパーや薪ストーブ愛用者に人気が高いのは、ナラの木です。
比較的入手しやすく、長時間燃えてくれます♪
ケヤキは、炎が青みがかった色になる木で、比較的着火しやすく、火の持ちも良い木です。
乾燥して水分が抜けると堅くなり、薪割りがしづらくなるので、早めに割っておきましょう。
クリの木は注意が必要
広葉樹は堅くて火の持ちが良いので焚き火に適しているのですが、クリの木はあまり選ばれません。
その理由は、バチンッ!と、はぜるからです。
しかも火の粉も多いので、テントや衣類に飛ぶと穴があく可能性もあるのです…。
成長が早い木なだけに、残念。
しかもクリは枯れ葉でも燃えにくいので、焚き付けにも向きません。(筆者体験談)
焚き火に使う木の順番
いきなり大きな薪に着火したり、広葉樹に火をつけようとしても、なかなかうまくいきません。
まず、針葉樹の薪を井桁や三角形に組んでおきます。
次に、スギの葉(枯れた茶色い葉)や、松ぼっくりに着火します。
スギの葉は早く着火しますが、燃えるのも早いので、薪に火を移すのは手際が重要です。
火がある程度移ったら、火吹き棒やうちわ、口で吹くなどして風を送り、火を育てます。
針葉樹の薪が十分燃えてきたら、広葉樹の薪を足しつつ、焚き火を楽しみます。
使う木の順番と、空気の流れを上手に使うのがコツです♪
薪はよく乾燥したものを使う
慣れたキャンパーは、現地で集めた小枝や薪で焚き火を楽しむこともあります。
ただし、小枝や薪が湿っていると、火がつきにくい、木がはぜるなど、使いにくい面も。
焚き火に使う木は、よく乾燥したものを使うのがおすすめです。
あらかじめ家で天日に干して乾燥させたり、日が良く当たる場所で枝を拾いましょう。
杉葉と松ぼっくりを集めよう
マツは油分が多く、焚き火によく使われる木材です。
松ぼっくりも油分を含んでいるので、天然の着火剤と呼ばれるほど火がつきやすいです。
松ぼっくりを拾うときは、カサが開いた乾いたものを拾います。
スギも茶色に枯れて干せた葉は、とても着火しやすいので焚き火初心者にもおすすめです。
安全に焚き火を楽しむ
焚き火は、火の粉が飛んだり、燃えカスが地面に落ちることがあります。
空気や草木が乾燥しているところに、火の粉や燃えカスが飛んでボヤが起きる危険も!
安全に焚き火を楽しむために、消火剤や焚き火シートなどの準備をしておきましょう。
また、直火で地面を傷めないよう、焚き火台の利用をおすすめします。
焚き火と木に慣れてフィールドワークを楽しむ
焚き火は準備の段階から楽しいイベントです。
100均などでも焚き火グッズを販売しているので、ぜひ覗いてみてください。
トライ&エラーを繰り返しながら、焚き火に慣れ親しんで楽しい時間を過ごしてくださいね☆