使い捨てマスクが品薄になり、手作りマスクをしている人も増えてきましたね。
ガーゼ、コットン、麻、デニム、皮など、さまざまな素材でマスク作りを楽しむ人も。
洗って繰り返し使え、自分にフィットするマスクが作れる点も人気の理由です。
そして、マスクの代替素材として今、注目を浴びているのが、手ぬぐいです。
今回は「手ぬぐいはマスクの代替として使えるのか」を調べてみました!
マスクに使われる素材
1)使い捨てマスクの素材
一般的に、使い捨てとして販売されているマスクの素材は、不織布が使われています。
不織布は繊維を織らず、糸を絡み合わせてシート状にしたものです。
原料はポリエチレンなどの化学繊維が用いられ、マスク以外にも様々な製品に使われています。
不織布マスクが品薄になると、キッチンペーパーを代替にしたマスクが流行りましたね☆
2)布マスクの素材
使い捨てマスクが流通する前は、日本では布マスクが使われていました。
給食当番のときに、ガーゼマスクを使った経験があるという方も多いと思います。
手作りマスクが流行り出し、使われる素材は多様性を帯びてきました。
コットン(木綿)、リネン(麻)のほか、Tシャツや靴下など、伸縮性のある布も使われるように。
3)その他の素材
そのほか、タオル生地やウレタンを使ったマスクも登場しました。
ただし、ウレタンマスクの表面を電子顕微鏡で見ると、大きな穴が空いていることが分かりました。
マスクの飛沫透過実験は、Youtubeで市岡元気さんが詳しくご紹介されています♪
手ぬぐいと布巾はどう違う?
手ぬぐいは日本で昔から使われている生活用品です。
その用途は広く、手や顔を洗った後に拭いたり、汗を拭いたり、入浴にも使われています。
また、頭に被せてほこりや日光を遮る時にも使います。
一方、布巾(ふきん)は主に食器やテーブルを拭いたり料理をする時に使います。
手ぬぐいもマスクの代替になる
手作りマスクが流行り出すと、100円ショップなどの店頭ではカット布が品薄になりました。
次に売れ始めたのが「手ぬぐい」です。
面積が大きく、さまざまな柄を楽しめることから人気が出ました。
折りたたんで2重、3重と重ねたり、ガーゼと合わせて使う方法がおすすめです♪
薄い手ぬぐいも何層か重ねる事で、目が細かくなり、ガーゼを併用することで肌触りも良くなります。
マスクの代替だけじゃない 手ぬぐいの歴史と使い道
1)手ぬぐいの歴史①
日本の手ぬぐいの歴史は古く、なんと、奈良時代には既に使われていました。
その当時は、麻や絹など、今では高価といわれる糸が使われていたんです☆
その後、日本で綿花の栽培が進むと、木綿の手ぬぐいが一般的に流通しました。
2)手ぬぐいの歴史②
奈良~平安時代には、手ぬぐいは主に、神仏の清掃や神事などの装身具として用いられました。
江戸時代に入り、木綿の手ぬぐいが流通すると、銭湯や、生活用品として使われるようになります。
明治以降には、タオルやガーゼが輸入され始め、手ぬぐいは時代遅れとなり、すたれ始めました。
ところが、現代では民芸品の人気上昇と共に、手ぬぐいが見直されるように!
色や柄が豊富で、独特の肌触りや使い勝手の良さが口コミで広まりました。
3)手ぬぐいの使い道
一般家庭では、手や顔を拭いたり、掃除や庭仕事に用いるなど、さまざまな使い道があります。
そして忘れてはならないのが、落語家の相棒です。
落語家にとっては、手ぬぐいは商売道具であり、名刺代わりでもあります。
落語の中で手ぬぐいは、本や手紙、財布など、さまざまな日用品の代替として使われます。
ぜひ一度、寄席に足を運んで、生の手ぬぐい芸をお楽しみください♪
手ぬぐいは夏の暑い時期にも
新型のウイルスやインフルエンザなど、次々と怖い感染症が出てくる近年。
花粉の時期や冬場だけでなく、暑い夏場もマスクが欠かせなくなりそうですね。
とはいえ、使い捨ての不織布マスクや、何層にもなっているガーゼマスクは蒸れてしまいます。
熱中症の観点からも、蒸れてしまうマスクは避けたいところですね。
そこで、手ぬぐいの登場です。
木綿を平織りして作られた手ぬぐいは、薄くて夏のマスク代替素材としても適しています。
飛沫が気になる方は、ポケットを付けてフィルターを入れると良いでしょう。
外出時まで冷蔵庫で冷やしておくのもおすすめですよ☆
折りたたむだけ 簡単手ぬぐいマスク
手ぬぐいをマスクの代替品として使うには、縫わずに折りたたむ方法が一番簡単です♪
手ぬぐいと耳にかけるゴム(なければ靴下やストッキングを輪切りにしたもの)を用意します。
手ぬぐいマスクの作り方
1)手ぬぐいを縦に3等分にしてたたみます。
2)細長くなった手ぬぐいを半分にたたみます。
3)左右、3分の1の所にゴムを通します。
4)左右、ゴムを挟んだ状態で内側に折りたたみます。
5)手ぬぐいマスクの完成です☆
使う手ぬぐいの幅や長さで、大きさを調整できるのもメリットですね♡
丁寧な作り方は、こちらで詳しく紹介されています。
マスク代替の役目が終わったら 洗って雑巾に
日本では古くから身近で使われていた手ぬぐい。
化学繊維でないところも魅力のひとつです。
マスクの代替はもちろん、ハンカチやタオルの代替、災害用品としても使えます。
古くなったら雑巾として使う方法も。
せっかくの機会に、ぜひ、手ぬぐいを手に取ってみてください!