阿波踊り

阿波踊りの歴史が奥深い!日本全国の言葉から選りすぐされた「阿波よしこの」の歌詞が面白い!

日本の代表的な踊りの一つ「阿波踊り」

発生は阿波の国、現在の徳島県ですが、今や踊りのサークル、グループである「連」は世界各地にあり、数えきれない程のものとなっています。

またその「連」にはそれぞれの個性があり、今もなお進化し続ける阿波踊りですが、歴史についても興味深いものがあります。

今回はその阿波踊りの歴史について解説していこうと思います。

初めは「徳島盆踊り」だった?!阿波踊りの起源!

阿波踊り阿波踊りの歴史は400年前に遡るとされ起源は諸説ありますが、有力とされているのが次の三つの説です。

まず、一つ目は築城起源説です。

1586年に徳島藩の藩祖が徳島城の築城を記念して、城下の人々に城内での無礼講を許した際に踊られたものを阿波おどりの始まりとする説です。

続いて二つ目、盆踊り起源説

鎌倉時代の念仏踊りから続く先祖供養の踊り、「盆踊り」を起源とする説です。

盆踊りとは先祖の供養のために行われる踊りのことですが、詳しくは下記の記事を参照下さい。

最後三つ目、風流踊り起源説

戦国末期の勝瑞城(しょうずいじょう)で行われていた風流踊りを起源とする説です。

「風流(ふりゅう)」は着物や装飾に趣向を凝らし、とにかく派手に、わかりやすく躍動的にしたもののことを言います。

またこれら三つの説だけでなく他の文化や踊り等が融合して阿波踊りになったという説もあります。

阿波踊りという名称も定着したのは昭和に入ってからで、それまでは「徳島盆踊り」となっていました。

徳島盆踊りをブランド化し、観光資源の一つとしようと改名したようです。

このネーミングチェンジは正解だった気がしますね!

徳島盆踊りではあんまりパッとしないかな・・( ̄▽ ̄;)

戦争が始まると踊られなくなりますが、戦後少しずつ復興していき、1957年には東京・高円寺で阿波おどり大会(当時は「高円寺ばか踊り」)が始まり、阿波おどりが全国で開催されるきっかけとなりました。

また1970年に大阪で開催された日本万国博覧会では徳島合同連が踊りを披露し、海外遠征が行われるなど日本文化を代表する踊りの1つとなりました。

こうした動きもあって庶民が楽しく踊る、阿波踊りにパフォーマンス性や芸術性といった「見せる」ということも意識されるようになったようです。

日本全国の言葉のいいとこ取り?!阿波踊りの歌詞の由来!

ええじゃないか阿波踊りを語るのに外せないものがあります。それは「阿波よしこの」と呼ばれる歌です。

現在では大手有名連以外では使われないこともありますが、「阿波よしこの」といえば阿波踊りとなるほど大事なものです。

この「阿波よしこの」の歌詞には調べてみると興味深い歴史、由来が多くあります。

今回はその一部をご紹介します。

【エライヤッチャ、エライヤッチャ、ヨイヨイヨイヨイ】

まずは「エライヤッチャ、エライヤッチャ、ヨイヨイヨイヨイ」という歌詞です。

お祭りらしいこのフレーズですが、このフレーズの意味だけで三つの説があります。

まず一つ目は「大変だ」という意味です。

関西弁で言うところの「えらいこっちゃ」みたいな感じです。

活気付けや、気合いを入れる意味合いがあります。

続いて二つ目、「すごいやつだなぁ」という意味です。

転じて「がんばってるなぁ」という意味で、お互いを認め合い励ます言葉として言います。

また、一説によると江戸時代の阿波踊りは過激で反体制の祭りだったので、権力を挑発する皮肉を込めたニュアンスの意味合いでも使ったのではとも考えられています。

そして最後、三つ目は「世直し」の謳い文句「ええじゃないか」で歌われていたという説です。

ええじゃないかとは、幕末の1867年、民衆の間で突如流行り出した、「ええじゃないか、ええじゃないか」を連発しながら狂喜乱舞して町を練り歩く、奇抜な大衆行動のことです。

東海道筋を中心に広まり、封建的秩序を惑乱させ、討幕運動を推進する機能を果たしました。

徳島にも1867年12月に上陸し、翌年にかけて徳島は「ええじゃないか」が大流行します。

当時の資料に、阿波では『日本国の世直りはええじゃないか、豊年踊はお目出たい』と歌った記載があります。その際、阿波の民衆は得意の阿波踊りで「ええじゃないか」を踊ったそうです。

そして「ええじゃないか、ええじゃないか 」という囃子言葉が、阿波踊りを通して上記二つの意味と混ざり合い「えらやっちゃ、えらやっちゃ」となまって、世直しのコールとして使われていったと考えられる説があります。

一つのフレーズに三つも説があるなんて興味深いですが、何よりも権力に立ち向かう庶民の踊りというのが伝わりますね!

【踊る阿呆にみる阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々】

続いての歌詞は「踊る阿呆にみる阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」という歌詞です。

意味は「踊る人も見ている人も、どうせ阿呆なのだから踊ったほうが得だ」という意味で、阿波踊りを見たことがある人には中々記憶にとどまりやすい歌詞だと思います。

そしてこのフレーズにも由来があります。それは1839年京都で行われた豊年踊りの歌詞「踊る阿呆に見る阿呆、おなじあほなら踊るがとくじゃ」というものです。

【ヤットサー、ア、ヤットヤット】

また歌詞とはまた違った掛け声のようなものに「ヤットサー、ア、ヤットヤット」というものがあります。

この掛け声にも深い意味、由来が二つあります。

一つ目は愛知や三重の方言である「やっとかめ」に由来する説です。

「久しぶり」という意味で、「やっとかめ」は「八十日目」という言葉に由来します。

人の噂も75日というように噂が一周し、さらに5日過ぎて「噂も聞かなくなった」ぐらい会ってない、と言う事から使われてきたそうです。

そして二つ目は鹿児島弁の「おやっとさー 」、宮崎弁の「おやっとさま」に通じる「おつかれさま」という意味合いです。

こちらの由来は「やっとのこと、ご苦労様」という意味合いが転じたという説があります。

こうした由来や歴史背景を見ていると、「阿波よしこの」は日本全国から選りすぐりの表現や歌詞を輸入し、自己流に消化してきたようですね。

そういう意味では日本を代表する庶民の歌詞と言えるかも知れません。

それでは実際に聞いてみましょう!

歌詞の意味を知った上で聞いてみると、また一段と楽しめますね♪

なんか踊りたくなって来ましたね!(踊れないけど笑)

庶民の踊り、阿波踊り!

阿波踊り日本の踊りの文化は様々あります。

宮廷の祭祀で踊られる「舞楽」を貴族の舞とすると、阿波踊りはさしずめ庶民の踊りという表現が良いかもしれませんね。

しかし、そんな庶民の踊りだったからこそ、世界にも進出し、今もなお進化し続けることができる踊りだと思いました。

庶民の踊り、阿波踊りのこれからにも期待がかかりますね!




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