暑い夏が終わると秋が来ます。
秋は梨やブドウ、そして「柿」の旬でもあります。
柿は剥かないと食べられないから面倒?
そんな人のために今回は「柿」についてご紹介しますね☆
果物だよね?
柿は果物でしょ。
正解です。(笑)
イチゴやメロン、スイカも果物だと思われがちですが、実は野菜なんです。
木に実がなるものが果物で、茎や蔓に出来るものは、野菜に分類されます。
柿は木に実っているので果物ですね。
古くから食される柿
柿は、日本では古くから食されてきました。
縄文時代や奈良時代の遺跡から、柿の種が見つかっています。
日本書紀や古事記の中にも柿が出てきます。
柿の原産国は中国という説が有力ですが、ヨーロッパやアメリカには、日本から伝わったため「KAKI」と記されています。
ちなみに英単語は「Persimmon」です。
柿は日持ちがするので保存にも適し、熟しても食べられるので昔から重宝されている果物なんですね。
干し柿は意外と難しい
甘柿と渋柿は、外見では判別しにくいのですが、食べれば分かります。(笑)
渋柿の渋みはタンニンと呼ばれる成分で、お茶と同じ渋み成分です。
秋になると田舎の軒先には干し柿が並びます。
剥いて干すだけなので簡単そうに見えますが、実は管理が難しいんです。
雨や水分に当たるとカビが発生しますし、カラスのご馳走にもなります。
なので、カビないようにアルコールや熱湯で消毒し、雨に当たらないように干します。
防鳥ネットも張りましょう。
太りそう…
柿って結構甘いから、カロリーも高そう。
一般的な柿1個のカロリーは、約60~100キロカロリーと言われています。
クッキー1枚でも100キロカロリーを超すものもあるので、意外と低い方です。
クッキーやチョコレートはあっという間に食べ終えてしまいますが、柿は噛まなければいけません。
丸ごと1個食べなければ、カロリーはさらに低くなります。
但し、ジュースにしてしまうと摂りすぎてしまうことになるので、注意してくださいね。
干したらカロリーも低くなる?
干せば水分も抜けて、カロリーが低くなるかと思いきや、残念。
凝縮されてカロリーは高くなります。(笑)
その代わり、太陽で干したものは栄養価も高くなるので、健康食としておすすめなんです。
その甘さを活かして、柿が豊富に取れる地域では加工品に利用しています。
干し柿を羊羹で巻いちゃいました・・・なんて聞いただけでも甘~い!
柿のロシアンルーレット!
柿の品種はなんと1000以上もあると言われています。
その中でも、甘柿、渋柿、不完全甘柿と分けられているのですが・・・。
不完全甘柿とは、甘い柿と渋い柿が、同じ木に同時に実る柿のことを言います。
甘いか?渋いか?食べてみないと分からないので、ドキドキです。
柿の名産地
日本で多く栽培されている柿の品種は、甘柿だと富有柿(ふゆうがき)が有名です。
富有柿は、岐阜県生まれの柿です。
他には和歌山県、奈良県、福岡県が有名です。
お菓子などお土産にも柿を使ったものがあります。
葉っぱまで利用する
柿は栄養価が高く、葉っぱも利用できるんです。
葉っぱにはミカンの30倍のビタミンCが豊富に含まれています。
利用法としては柿の葉茶や、柿の葉寿司があります。
筆者の母は、天ぷらにしていましたよ。
サクサクとして、意外と美味しいので驚きました。
手に入る方はぜひお試しください♪
柿の栄養と効能
柿の成分としては、主にカリウム、ビタミンCが多く含まれています。
カリウムは、塩分を排出する役割があります。
ビタミンC、タンニンは、血液中のアルコール分を排出するので、二日酔いにも効きます。
他にも動脈硬化、高血圧、風邪予防、肝機能、腎機能の強化、美肌効果などに効果があります。
ね?剥かないと食べられないから面倒…なんて言っていては勿体ないでしょ?
但し、柿はお腹を冷やすので、食べ過ぎには注意が必要してくださいね。
どんな柿が美味しいのかな?
美味しい柿の見分け方ですが、
1.持った時に重みがある事。
2.ヘタの4枚が揃っていて、乾燥していないこと。
3.色付きにムラがないこと。
4.ハリやツヤがあること。
に着目して選んでみてください。
最近は種なし柿も売っているので、食べやすいですよね☆
秋は果物が豊富な季節
日本は海外に比べて果物の価格が高い傾向にあります。
そんな日本でも比較的安価に入手できる果物のひとつが「柿」です。
自宅で植えても、桃や栗に比べ、実がなるまでに8年を要すると言われる柿。
旬の時期を逃さず、美味しい柿を見つけて楽しんでくださいね♪