夏の風物「うちわ」。
今では夏だけじゃなく、ライブやコンサートの応援にも使われたりしていますね^^
エアコンや扇風機も便利ですが、うちわの風は優しく心地が良いです。
今回は昔から使われている「うちわ」の世界をご紹介します♪
様々なうちわの使い道
【涼を取る】
一般的なうちわの使い方は、パタパタと仰いで風を起こし、涼を取るという使い道ですね。
うちわは、自分の力で風を起こす事ができ、風の強弱もできる上、経済的。
扇子も同じ働きをしますが、うちわは持ち手があるので仰ぎやすく、サッと取り出して使えます。
【道具として】
昔は日差しを遮ったり、祭礼、厄払いの道具、貴人や女性の顔を隠すなどの目的で使われていました。
また、天皇の食事を冷ましたり、宮中の炊事場で火を熾す時にも使われていました。
時には、ハエや蚊などを追い払ったりという使い方も。(○´艸`)
時代劇でも、七輪を使うときにうちわで仰いで火を起こすシーンがありますね。
【広告・応援】
戦国時代には、軍配うちわとして、戦争時の指揮用としても使われていました。
今もその名残があります。
それは、日本の国技、大相撲の行司さんが使っているうちわです。
江戸時代には、色が付いた役者絵や、美人画などが描かれたうちわが沢山出回り、炊事の利用や装いの流行にもなりました。
現代でもアイドルの写真が印刷されたものや、キャラクター、企業のPRなど、様々な種類のうちわが販売、配布されていますね。
広告媒体としてのうちわは、明治時代頃から出回り始めました。
アメリカの鉄道会社では、日本のうちわは、安く、鉄道会社の宣伝になるため、日本のうちわの需要が多くあったそうです。
伝統工芸品のうちわ
同じうちわでも、伝統工芸品と呼ばれるうちわがあります。
一つ一つ手作りしたもので、竹骨の数が多いものや和紙、布などの材料によって金額が違ってきます。
種類としては、京うちわ、房州うちわ、丸亀うちわ、茄子うちわなど、他にもまだまだあります。
そして伝統工芸品のうちわの生産地でもあるんです。
代表的なものをご紹介しますね☆
◯京うちわ
中でも代表的なのが、京うちわです。
京うちわは、細い竹骨が50~100本ほどあり、持ち手の柄の部分と仰ぐ部分は別々に作られています。
それらをはめ込んであるのが京うちわの特徴です。
絵柄は、日本の四季、花、金魚など、夏のモチーフ等がデザインされて、素敵です♡
透かして見ると光と影の部分や絵が浮き出てくるので、インテリアとして飾るのにも適しています。
また、繊細な作りですので、贈答用としてもお勧めです。ヽ(・ω・ヽ*)
◯丸亀うちわ
丸亀うちわは、柄の部分が、竹を割って平らに削ってあるのが特徴です。
讃岐うちわとも呼ばれる四国のうちわです。
金毘羅参りのお土産として渋うちわが作られ、丸亀藩の藩士の内職として奨励された歴史があります。
◯房州うちわ
良質の竹の産地だったこともあり、江戸時代に関東で作られ始めました。
柄の部分は丸柄で、半円の格子模様が可愛らしいうちわです。
◯渋うちわ
これは聞いたことがあるという人も多いのではないかと思います。
表面に柿の渋を塗り、丈夫に仕立ててあります。
これが時代劇などで七輪に使われているイメージのうちわです。
渋うちわの中でも、来民(くたみ)うちわと呼ばれるものは、熊本県で作られている伝統工芸品です。
うちわの形
うちわの形や大きさも様々あります。
丸、四角、楕円、扇型などがあります。
探せば三角もあるかもしれません。笑
柄の長さも短い物から細長いものまで、こちらも種類は様々です。
また、販促用、PR用として紙で作られた、丸い形で柄のないものもあります。
映画館などで時々見かけますよ☆
アウトドアでも使える!
屋内だけでなく、キャンプやバーベキュー、スポーツ観戦などのアウトドアでも活躍します。
また、運動会に持っていく、巻き寿司の酢飯を作るときにもうちわで仰ぎますね☆
インテリアとして
最近は素材も紙だけでなく、プラスチックやビニールなど防水性が高いものや、透け感のある美しい模様のうちわなど、インテリアとして飾っても素敵なうちわが販売されています。
オリジナルのうちわを作るキットもあり、自分好みのうちわを作ることも出来るのでおススメです。
全国のうちわをコレクションするのも楽しいかも♪
扇子と比べてみよう
扇子も日本の代表的な伝統ある道具です。
種類もうちわに匹敵するくらい多く、落語では無くてはならないツールです。
うちわも扇子も需要があり、無くなりません。
仰ぎ方や持った感触など、どう違うのか比べてみるのも面白いと思います。
エアコンや扇風機と併用して、体を冷やしすぎない快適な暮らしを目指してくださいね^^