【土用の丑の日】って聞くと、夏の初めの熱い日にウナギの蒲焼を食べて精を付ける(^^♪なんてイメージしか沸いてこないですよね?
でも実は、私も初めて知ったんですが、【土用の丑の日】は冬にもあるんですって(゜o゜)!!
あなたは、ご存知でしたか??
今回は、”冬”の【土用の丑の日】のことを詳しく調べてみました☆
寒い冬を乗り切る良い情報だと思いますので、是非活用してくださいね(*^-^*)
土用の由来は?
「土用」を広辞林で引くと…、
暦法で、立夏の前十八日を春の土用
立秋の前十八日を夏の土用
立冬の前十八日を秋の土用
立春の前十八日を冬の土用
といい、初めの日を土用の入りという。
と書いてありました!
つまり、「土用」というのは、それぞれの季節の変わり目に4つ存在するんだ!!ということの様です( ^)o(^ )
その十八日の間の十二支の丑の日にあたる日が、【土用の丑の日】になるってことです。
土用の由来については下記ののページに詳しく書いてありますので、是非チェックしてくださいね♪
冬の土用の丑の日に食べるものは?
五行説という概念がここでは重要です!
五行思想または五行説とは、古代中国からの自然哲学で、万物は、
木・火・土・金・水の五種類の元素
で出来ているという説です。
この考え方では、
春⇒青
夏⇒赤
秋⇒白
冬⇒黒
土用⇒黄色
に対応しています。
その考えで行くと、それぞれの季節でその色の物を食すればいいんじゃないか!?
ということになりますよね(^_^;)
でも、そこが先人の知恵で、逆に栄養素として不足しがちな物を食することで、体の平衡を保つということを考えたんでしょう。
季節の反対に対応する事が良いとされていました。
春には秋の色⇒白色の食材
夏には冬の色⇒黒色の食材
秋には春の色⇒青色の食材
冬には夏の色⇒赤色の食材
を食べるとそれぞれの季節を乗り越える体力や精力を付けるとされています。
一般に、春の土用は4月17日頃から5月4日頃です。
春の土用は【戌の日】に「い」の付く白い食べ物を食べると良いとされています。
例を挙げると、いちご、イカ、イワシ、芋などです。
夏の土用は7月20日頃から8月6日頃です。
夏の土用は説明するまでもなく、【丑の日】に「う」の付く黒い食べ物を食べると良いとされます。
秋の土用は10月20日頃から11月6日頃で、【辰の日】に「た」の付く青い食べ物がよいとされます。
冬の土用は1月17日頃から2月3日頃で、実は【丑の日】ではなく(゚Д゚;)、【未の日】に「ひ」の付く赤い食べ物が良いとされます。
冬には「ヒラメ」、「トマト」などが挙げられますよ(^^♪
スーパーの戦略にはまっていない?
ここ最近感じるのは、スーパーの鮮魚売り場では、【土用の丑の日】の上り旗を季節に関わらず見かける機会が多くなったと思います。
お店やテレビ、チラシでも特集が組まれたり、イベントの宣伝が目につきませんか!?
理屈からすると、天然のウナギの旬は、冬の10月~12月に冬を越すために脂がのり、身が柔らかく栄養素も十分あり、美味しいものを提供したいということの様です。
でも、天然のウナギそのものが希少価値が高く、数が少ないです。
だって、絶滅危惧種にあるぐらいなんですもの(゚Д゚;)!!
とても一般庶民が気軽に手を伸ばせる金額ではありません。
しかも、スーパーなどの店頭に並んでいるのはどれも「○○産の輸入品だ」ったり、「養殖品」が主です。
カチカチの冷凍品をさっき出してきましたと言わんばかりに、売り場に出してあるイメージが強いです。
それで、果たして【冬の土用の丑の日】を消費者の皆さんに提供したいということは成り立つのでしょうか?
夏の在庫調整を、都合よく【土用の丑の日】だなんてイベントを考えて、売りつけているようにしか私には見えません。
その時の旬をその時に!!
今の時代は、技術が進歩して便利・便利な時代です。
食べ物も夏の暑い時期にイチゴのショートケーキが食べられたり、年がら年中トマトやナスの夏の野菜が手に入る時代です。
一昔前までは、その時の大地から戴く”旬”をその時いただくのが普通でした。
【土用の○○の日】と言う、日本の食文化はとても良い習慣だと思います。
確かに、夏の【土用の丑の日】にウナギの蒲焼を食べると、何となく元気が出ますし、「美味しいものを食べたし、夏を乗り切るぞー!!」っと変な気合が入ります。
そして、なにより「またこの時期がきたな」と目まぐるしく1日、1週間、1月、1年を過ごしている現代人にとって、ふっと立ち止まる機会になるのではないでしょうか?
冬には、冬の旬。
そして、先人達の知恵である冬の【土用の○○の日】に食べると良いとされる、赤い食材・「ひ」のつく食材を企業の戦略を上手く利用しつつ、利用されない様に賢く買い物する知恵が必要の様です。