キャンプで焚き火を楽しみたいという人が増えていますね。
100円ショップにもアウトドア関連の商品が続々と登場し、完売する商品も多々あります。
中でも人気なのが、焚き火に関するグッズ。
今回は焚き火とキャンプと日本について、キャンプ好きの筆者がご紹介いたします☆
日本の焚き火の歴史
日本での焚き火の歴史は、なんと旧石器時代まで遡ることができます。
長崎県佐世保市の洞窟内で、焚き火の痕跡が発見されたのです!
焚き火は、原人の時代にはすでに利用され、火を絶やさない工夫も行っていたという説があります。
たしかに、マンモスを獲っても生で食べるわけにはいかないですよね☆
猿人の頃は火の恐怖を克服し、観察するまでだったのが、進化とともに火を利用し始めたんです。
落雷や自然発火を経て、自力で火をおこすことを考え出した人類って、考えると凄いことですね。
焚き火の利用
平安時代ころになると、宮中や神社などの儀式に焚き火が用いられるようになりました。
かがり火やたいまつなども登場し、火はますます人間にとって必要不可欠なものに。
電気のない時代、夜を明るく照らしてくれるのは、月夜か火しかないですよね。
やがて、時代とともに焚き火は、囲炉裏やカマドとして、家の中でも用いられるようになります。
筆者が子どもの頃、祖母の家は薪風呂だったのを思い出しました(笑)
日本のキャンプの歴史
日本でのキャンプの歴史は諸説あります。
旧石器時代は狩猟をする日々で、住居を持って移動する習慣があり、それをキャンプの祖とする説。
江戸時代に、道中日が暮れてしまい、止むなく野宿する際に木々にくるまって寝たという説。
明治40年頃に、乃木希典が片瀬江ノ島で、学生にテント生活をさせた説。
20世紀の初頭から、ボーイスカウト、ガールスカウト、YMCAなどの組織から伝わった説など。
明治時代は、西洋文化が多く流入した時期で、西洋スポーツとキャンプも教育活動として伝わりました。
筆者の小学生時代も学校の校庭でキャンプをした覚えがありますが、教育の一環だったのですね!
焚き火の楽しみと難しさ
焚き火は奥が深く、楽しいイベントです。
焚き火って、木を燃やすだけじゃん?と思うなかれ。
この木を燃やす(薪を燃やす)までが、実は大変で、楽しい作業でもあるんです♪
実際に焚き火をしてみるとわかりますが、まず着火が難しいんです。
着火剤という便利なものが売られているのも、ビギナーには薪や炭の着火が難しいからです。
特に備長炭は、火の持ちは良いのですが、着火して安定させるにはコツが要ります。
(漫画「ゆるキャン△」でも主人公のリンちゃんが苦戦しています)
なかなか思うようにいかない難しさと、無事着火して、焚き火が育った後の時間の楽しいこと。
ガスライターやマッチがあるのに、火打石やファイヤースターターで火をつけたいと試みる…。
焚き火は不思議な魅力が溢れています♪
キャンプで焚き火をするために用意するもの
キャンプは初めてだけど、焚き火をしてみたい!という方は、まず以下の物を揃えましょう♪
・焚き火台
・ガスライターなど着火するもの
・小枝と薪
・消火剤
・ウインドスクリーン(あると便利)
・着火剤(あると便利)
・耐火手袋(あると便利)
初めての焚き火は、まず安全に焚き火を楽しむことから始めます。
木は燃えるというイメージですが、大きな薪に着火させるには、実はちょっとしたコツが必要です。
小枝や松ぼっくりなどに着火し、徐々に大きな薪へと火を移し「焚き火を育てる」という感じ。
慣れないうちは、小枝だけ燃え尽きて、薪に着火しないこともあります。
松ぼっくりは自然の優秀な着火剤と呼ばれるほど油分がありますので、カサの開いたものを拾います。
焚き火初日は、薪を上手に燃やして安全に焚き火を楽しむことを目指しましょう♪
焚き火調理は美味しい!
時代劇などでは、家の外に七輪を置き、サンマを焼いているシーンが登場します。
炭火で焼くと適度に脂が落ち、遠赤効果で魚の身がふっくらと焼き上がり、皮目はパリパリで美味し~い!
昭和時代に入ってからも、カマドに火をつけて調理したご家庭もあると思います。
焚き火調理の醍醐味は、何といっても火力。
大きめの焚き火なら、トライポッドにダッチオーブンを吊るして、色々な料理を楽しむこともできます。
トライポッドは焚き火で使う三脚です。
ダッチオーブンは鋳物で、火の通りが均一になり、料理が一層美味しくなります♪
また、ホットサンドメーカーで朝食を作るのもおすすめ。
焚き火でホットサンドと入れたてのコーヒーを作っていただくと、ほぅ…と心が軽くなります。
焚き火での調理は、調理道具にススが付くので、衣服が汚れないように注意してくださいね。
火は人間の最たる利器
生活の必需品から、趣味として楽しみへ移り変わった焚き火。
人間は火をおこして利用できる唯一の動物です。
キャンプは面倒だから…といった方にも、焚き火の楽しさをぜひ味わって欲しいです☆
テントを張るのが面倒な方は、デイキャンプ(泊まらないキャンプ)から始めてみてくださいね!