あなたはお皿のうえに盛られた、三角や円錐形の塩をみたことはありますか?
それは、盛り塩と呼ばれる厄除け、縁起物です。
神社や知人の家を訪れたとき、事務所などで、ふと目に留まることがあります。
最近では、盛り塩の効果をSNSなどで口コミを調べる人がいるほど。
そこで今回は盛り塩には効果があるのか、口コミで調べられているのはなぜかに迫ってみました。
盛り塩とは?
盛り塩は、厄除け、魔除け、縁起担ぎとして用いられるものです。
塩を三角錐型や円錐型にして塩皿に盛り、玄関や家の中に置きます。
塩は塩固め器などの型を使って固め、形が崩れないようにします。
引っ越しや大掃除などをきっかけに始める人もいますが、始めるタイミングはいつでもOK。
ただし、盛り塩をするときは、正しい手順で行ってくださいね♪
なぜ盛り塩をするの?
盛り塩をする理由は、
1)厄除け、魔除けとして
2)飲食店などの集客(縁起担ぎ)として
があげられます。
盛り塩は、風水にもよく登場するキーワードですね☆
玄関やトイレ、寝室などに置く人もいます。
後述しますが、置く場所や手順を正しく守ることで良い効果につながりますよ。
盛り塩の歴史
盛り塩の歴史は、一般的に中国の故事を由来とする説が伝わっています。
【初代皇帝:司馬炎説】
司馬炎皇帝には多くの妻がおり、皇帝は毎夜牛車に乗って、妻の元へと通っていました。
今夜はどの妻にしようかと迷ううち、皇帝は牛が止まった家を選ぶことにしました。
そこで、ある妻が自分の家の前で牛が止まるように、牛が好きな塩を家の前に置きました。
牛が塩をなめている間、その妻は皇帝の寵愛を独占できたわけです。
これが、良いことを運ぶ、縁起が良いという盛り塩の歴史です。
【古事記説】
日本神話には、イザナギという男性の神様が、黄泉の国から帰った際、海水で身を清めたとあります。
海水で身を清めることを「潮垢離(しおごり)」といいます。
古来より塩は身を清め、難を逃れるものとして使われていたのですね。
現代でも葬儀など、悲しみの場を訪れた際は、お清めの塩を使います。
盛り塩は、家を清め、魔が寄らないようにするための儀式なんですね☆
盛り塩って効果あるの?
盛り塩の効果は、SNSやWebなどの口コミでも多く調べられています。
本当に効果があるのか、どう置けば効果があるのか、知りたいですよね♪
筆者が調べた情報の平均値は、「正しく置けば効果あり」でした。
とはいえ、盛り塩の効果は目に見えるものではないので証明は難しいですが(笑)
人によっては、なんと「塩が黒ずんだ」という方もいましたよ!
正しい盛り塩の手順
盛り塩をご自分で試したい方は、まず材料を用意しましょう。
【用意するもの】
・塩(岩塩や粗塩など固まりやすいもの)
・塩固め器(円錐や八角錐など種類があります)
・ヘラ
・盛り塩の器
初めての方はセットになったものを購入するのもおすすめです。
【盛り塩の作り方】
1)塩固め器に塩を半分ほど入れ、指やヘラで押し固めます。
2)押し固めながら、塩固め器に塩を入れ、最後にヘラですり切ります。
3)盛り塩の器をかぶせて、ひっくり返し、静かに型を外します。
崩れてしまった場合は、作り直してもOK。
霧吹きがある方は、少し水分を含ませると形成しやすくなります。
【盛り塩の交換と処分方法】
盛り塩を交換するタイミングは、毎月1日と15日といわれますが、厳密なルールはありません。
古くなった塩は悪い気や穢れを呼び込んでしまうので、1~2週間を目安に交換しましょう。
処分するときは、白い紙などに包んで燃えるゴミとして出します。
もったいないから・・・と、料理に使うのは避けましょう☆
盛り塩を置く場所は?
置く場所は、家の中心から見て、東西南北と北北東(表鬼門)、南南西(裏鬼門)が良いといわれます。
方角で言われてもわからない・・・。
その場合は、まず玄関に置きます。
玄関は家に悪い気を入れないように、左右に置きます。
そのほか、トイレ、キッチン、お風呂などの水回りも、おすすめです。
寝室やクローゼットなども◎。
ただし、たくさん置きすぎると交換が大変になるかも?
盛り塩に使う塩の種類
特にルールはありませんが、岩塩や粗塩を選ぶ方が多いです。
化学調味料や不純物を含まないものを選びましょう。
また、サラサラした塩は固まりにくく、形成が難しいです。
淡いピンク色の岩塩を使っても素敵ですね♪
塩にまつわるエピソード
塩の種類で、筆者の知人に起きたエピソードをご紹介します♪
ある日、筆者は見えざるものが見える子を助手席に乗せ、2台の車でドライブをしていました。
そして助手席の彼女は「あの前の車、中古車でしょ。お祓いしたほうがいいよ」と呟いたのです。
ドライブを終えて、そのことを知人に伝えると「なんで中古って分かったの??」とビックリ。
知人と彼女は初対面で、ほとんど話もしていなかったのですが・・・。
怖がりな知人は、神社にお祓いに行くまでの間、何とかしなければと思ったそうです。
台所を探し、見つけたのが「あじ塩」。
とりあえず塩なら清められるだろうと、なんと車全体に振りかけたのです!!
(サビの心配は頭に浮かばなかったらしいです)
後日、残念ながらその車は事故に遭い、大破しました。
とはいえ、知人は無傷だったので、あじ塩でも多少の効果はあった?のかもしれません。
盛り塩でハッピーな日々を
近年では、盛り塩をインテリアとして飾る方も増えてきました。
トイレやキッチンなど、毎日目に入る場所に置くことから始めても。
盛り塩を入れる器の色を変えて、効果を楽しむ方法もありますよ♪
手軽に始められる開運の盛り塩で、ハッピーな日々を迎えましょう!