畳はその素材の性質上、どうしてもカビが生えてしまうことがあります…
では、そんな畳のカビ対策はどうすればよいのでしょうか?
今回はそんなカビ対策を予防法から生えてしまった時の除去方法までご紹介します!
さらに、もうどうしようもない時の判断基準も分かるようになりますよ♪
カビが生える条件
カビが生えてしまう条件は、主に以下の3つが関わっています。
- 温度20℃~30℃
- 湿度65%以上
- 栄養源になるもの:垢、石鹸カス、食べかす、ホコリなど
この中で、温度だけはどうにもなりません。流石に、これ以外の温度帯で暮らしていくのは不可能です…
なので、対策をするのは湿度と栄養源になります!
特に、湿度は最近の住宅が高気密性のものが多くなっていて注意が必要です。また、買ってから1~2年目の畳も水分を吸収しやすいのでより気をつける必要があります。
さらに、栄養源を取り除く掃除をする事で、カビの胞子が定着するのを防ぐ狙いもあります。
まずは予防!
カビ対策は何より生えさせないことが重要です。一度生えてしまうと取り除く時に畳を痛める恐れがあり、何よりカビが生えるような環境は健康によくありません!
なので、まずは湿度と栄養源に関する対策をしっかり行いカビ予防に努めましょう・
湿度に関する対策は以下の3つがあります!
- 窓を開けて風通しをよくし換気をする。エアコンを使うのもあり。
- 畳の部屋での室内干しは避ける。
- 湿気がこもるのでカーペットなど畳の上に敷物を敷かない。布団を敷きっぱなしにするのもダメです。
まず、窓を開けて換気をする場合は外の湿度が低い場合に行ってください。その際は扇風機などで、空気を循環させるとなお良いです。
一方で、梅雨の時期など外の湿度が高い場合は逆に水分を取り込んでしまうので、エアコンや除湿機を使い除湿するようにしましょう。
とにかく、畳の部屋の湿度を下げるようにし、畳に湿気がこもらないようにするのが大切です!
次に栄養源に関する対策ですが、これはこまめな掃除につきます。
そして、畳の掃除の基本となるのが掃除機と乾拭きです。もしくは、箒でも構いません。いずれも畳の目に沿うように、優しくゆっくりと行いましょう☆
まず、大きなゴミなどを掃除機や箒で取り除き、乾拭きにて細かい汚れを取ってください。
もし、汚れがそれでも気になるのなら硬く絞った雑巾で拭くと良いです。ただし、水分が多すぎるとカビの原因にもなるので注意が必要になります。
なお、これらはカビが生える前の対策で、生えた後は掃除機はカビの胞子を巻き上げたり乾拭きは畳の奥に擦り込んだりする危険があります。なので、生えてしまった後は別の対策が必要です!
エタノールを使う!
ここからは、畳にカビが生えてしまってからの対策法になります。まず以下のものを準備してください!
- 無水エタノール(消毒用アルコール)
- 霧吹き
- ブラシ(歯ブラシなど)
- 紙コップ(エタノールを小分けにするための容器)
- 雑巾
- マスク
- ゴム手袋
無水エタノールは、ほぼ純粋な水分をほとんど含んでいないエタノールになります。これを水で薄めて濃度70%のエタノールにして使います。
ちなみに、エタノールは適切な濃度にすることで殺菌作用を持ちます。濃度が濃ければよいというものではありません!
また、消毒用アルコールでも良いですが成分表示を確認し、濃度と含まれる成分に注意が必要になります。濃度70%程度のエタノールでできた消毒用アルコールを探してください。
しかし、探すのが面倒くさいなら自分で無水エタノールを調合したほうが手っ取り早いです♪
それから、無水エタノールで皮膚の油が飛んで乾燥するので調合する際はゴム手袋を使いましょう!また、揮発しやすいのでマスクもしてください。保護メガネがあるとなお良いです。
次に、掃除を始める前に換気をするようにしてください。エタノールは揮発しやすいので締め切っていると体によくありません…
なお、窓を開けて換気をしたほうが良いので外の湿度が高くない晴れた日に掃除をするようにしましょう。エアコンを使うと中にカビの胞子が入っていくことがあります。
さらに、掃除中はゴム手袋をし、カビ胞子を吸い込まないようマスクをしてください。保護メガネがあればそれも使いましょう。
それでは、エタノール、換気、マスクとゴム手袋の準備ができたら以下の手順で掃除をしてください!
- エタノールをカビを巻き上げないように少し高い位置から霧吹きで吹きかけ、10分程度乾燥させる。
- 紙コップにエタノールを入れ、そこに浸したブラシでカビを畳の目に沿ってかき出していく。
- ブラシが汚れたら、紙コップのエタノールで洗ってください。エタノールが汚れれば交換しましょう。
- カビが取れるまでこの作業を繰り返してください。
- カビが取れたらまた全体に霧吹きでエタノールを吹きかけ、乾いた雑巾で畳の目に沿って拭きます。
- 最後に扇風機などで風を循環し、しっかりと畳を乾燥させ終了です!
一番のポイントは、畳の奥に入り込まないようにブラシでかき出すことです。
それ以上の対策はある?
エタノールを使い取れなかった場合、それ以上の対策があるかといえば一応あります。例えば漂白剤などを使った方法がありますが、畳が変色したり傷む可能性があるのでおすすめしません…
なので、エタノールで取れなければそこを引き際とし、クリーニング業者や畳屋に相談してみてください。
また、そこまで強くカビに侵食されていると表替えや新品に変える必要性も出てきます!
一番の対策とは?
1番のカビ対策は湿度対策になります。湿度をあげないように換気をするなどしてカビを予防してください!
やはりカビが生えてしまうと、どうしてもそれを取り除く際に畳を傷める可能性が出てきます…
これは、エタノールを使った場合でも起こりうる可能性です!
なので、生えてしまったらその時点で専門の業者に相談するのも1つの方法になります。
この様に生えてしまうと何かと面倒になるので、まずはカビを生やさないことを最優先し、快適な住環境をつくりましょう。