書道師範

書道の師範になるには? 棘の道ぐらいが丁度いい!? 絶対に失敗しない書道家 師範への道!

「師範」って聞くとどの世界でもそうですが、長年、師匠の元で手取り足取り上達するように教えてもらったり、自分でも「いつか師匠のように弟子をもってこの素晴らしい奥義を後世に残さねば」と意気込んでいる感じがその文字から感じ取れますよね?

とにかく、書道でも、剣道でも茶道でも「師範」と肩書がつく人は他の人とは腕前が違うんだ!!というイメージですかね。

時間をかけてその道に精通した達人。それが「師範」という言葉の重みと捉えています。

しかし、今の時代は、なんでもかんでも「効率!効率!」「コスパ!」「お手軽!」「時短!」なーんて「時間をかける」ことに価値を置くことが希薄になってきているように感じるのは筆者だけでしょうか?

単なる肩書だけの「師範」が必要という人であれば、それは時間が掛からないに越したことはないです。

そこで、今回ご紹介するのは肩書だけの師範ではなく、「弟子をもって書道の奥義を伝え広める意思のある人」になる方法をお伝えしたいと思います☆

書道における「師範」の腕前とは?

免許書道にはその人の腕前を測る指標に段位・級位があります。

ほとんどの場合は初心者の十級→九級→八級と始まっていき、一級に合格すると初段になります。

初段とは、基本的な事が出来るレベルです。

その後、二段→三段と進んで行き、十段を最高位とすることが多いです。

級位を経て段位になり、その段位が行き着くところまで行ったその先に「師範」の称号が初めてできます!

でも実はこの段位・級位。そして、師範。日本国内で一つに統一されているものではないのです。

日本には、様々な書道団体があってそれぞれ独自に、級位・段位・師範等の階級を決めています。

ある書道団体A団体の「師範」を持っていても、別の書道団体B団体では「師範」の称号すらない・必要ないということもあるのです。

師範の免許は必要?

免許は必要?実は、「腕」さえあれば、師範免許は必ずしも必要ではないのです。

人に教えるのが、最終目的であるとすれば、ある程度の腕と場所、集客さえできてしまえば、その時点で列記とした「先生」です。

誰に教えるかによっても変わってきますが、書道の師範の仕事を想像するに、自宅や、公民館などを利用して書道教室などを開き、小学生や中学生を対象にした指導の場面が最も多いんじゃないかなと思います。

小・中学生相手の「習字」であれば、自分自身の書道の腕前も場合によっては、見切り発車で初めてもいい場合があります。

長年、どこかの書道団体に所属して下積みを積んで師範を取ったなどということが必ずしも必要かというと、そうではありません。

実際に「○○師範」の称号がなくて書道教室を開いている人はかなりいます。

でも、集中力の持続しない低学年の小学生には、話術や練習の方法を変化させるなどの「書道」とは違った、指導法のバリエーションがあるかどうかが師範に求められます。

書道の技術指導には、教える側にとっても、教えられる側にとっても、その教室の空間がいかに静かで維持されているかが重要です。

その空間をいかに維持するか、小・中学生にそれを教えることが、最も難しい仕事かもしれませんね^^;

成長に応じた指導

書道 指導最初は、筆を握るのもおぼつかなかった子供が、落ち着いて席に座り、黙々と自分の課題に取り組む。

中学生になると、楷書は問題なく書けるようになり、行書も手本を見てそれなりの手ほどきを受ければ自然と書けるようになってきます。

折角長年、習ってきて本人も続ける意欲がある場合に、教える側の力量が不足して辞めてもらわざるを得ない状態はなんとも情けないし、信用問題にもなりかねないですよね。

特に中学の後半から高校生になっても続けたいと思う子供は、意識が高く素質もある子が多いと思います。

入学前から習字を習っていた子供でも、多くは中学入学を機に辞めたり、部活動との両立が難しくなり習字から離れていくケースが多いです。

そんな状況下でも習字を続けたいと思う子は、「書道」の道に進んでいる気がします。

今までは、お手本通りに美しい字を書けるようになっていくのに喜びを感じていた心が、いつからかそれではもの足りなさを感じ始め、筆と紙を通して「何かを伝えたい!」と体の成長と共に変化していく事も容易に想像がつきます。

そんな時、意欲ある若い芽を摘んでしまっては本当にもったいないと思いませんか?

教える側の問題として、「この子に教える技術が自分にはもうない」と感じた時、自分より教える技術がある人を紹介できるのは、人としても自分の力量を把握しているし、自分の果たすべき責任を果たしているように感じます。

そうした人と子弟関係にあった子供も幸せと思います。

知識と繋がり

人との繋がりが書には中国から入って来た漢字として篆、隷、行、草、楷の書体があり、また日本独自の文化として仮名書があります。

師範として人に教えるには漢字の五体と仮名書がある程度は書けなければ恥ずかしいでしょう。

これらの書体を自分で身に付けるには、臨書と言って手本を見ながら書くことを沢山します。

書の学習の大半は臨書です。古典と言って、書の歴史三千年の間に数えきれないほどの人々が書を書き、その中のほんの一部の人の作品だけが古典とされ今に伝え残されています。

最初は、古典を手本として真似ることによって上手な筆遣いやうまく文字の形を作れるように。

そして、上級者にとっては、古典の書風を借りて自分の作品ができるよう臨書を行います。

しかし、ただ真似ただけでは分からないことは沢山あります。その一つに書道史があります。

子供たちにひらがなを教える時でさえ、ひらがなは中国から渡ってきた漢字からできていることや、全てのひらがな、カタカナには元となる漢字があることを説明すると、断然、吸収が早くなります。

大人相手に、草書の崩し方を説明する時でも、どうしても書の歴史や古典に触れないと上手く説明できない事が多々あります。

弟子に教える際に自分で困らない様に、大まかな書道史を学んでおくことも大切です。

また、その古典に書かれている内容を知っていれば、教える幅が広がりますね^^

学ぶことが本当に沢山あります!

自分が教室を開く時に何が必要かを考えると、「集客」ということも重要な要素になります。

「○○流 師範」と称号を掲げた方が集まるのか、「△△展 入選 ××回」という触れ込みがあった方が反応が良いのかは、その地域その地域によって違うと思います。

ネットより口コミの方が威力を発揮することもあります。人と人との繋がりがないと対価を払ってまで習おうとは思いませんよね?

どこの書道団体にも所属していない人が、○○展 入選を果たすことが出来るのかも疑問です。

また、自分の書き溜めた作品を披露する個展を開くにしても、場所を借りたり、見に来てもらうためにはこれも人との繋がりが必要そうです。

師範たる者

輪書道の師範になるのでしたら、自分自身もどこかの書道団体の「師範」の称号を獲得していく中で、技術的な面は勿論、自分のお師匠さんの弟子との接し方や人としての在り方を学ぶ必要があります。

一見、遠回りに見えることの方が近道だったりもします。

「書く」ことを通して「人としての生き方」を学ぶのが書道と思います。

筆のこと、硯のこと、墨のことなど、道具の事も調べれば調べた分だけ、知識が付きます。

そして、知識を付けただけでなく、その知識を書くことを通じて楽しく相手に伝えることも大切です。

生涯学び続ける覚悟がある人だけが、「師範」としてやっていけるのだと思います。

手を抜くことはあまり考えない方が良さそうですね…f^^;




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