吸水性、吸油性に優れ、料理やお掃除などに使いやすいキッチンペーパー。
今では台所に欠かせないアイテムとなっています。
柔らかく肌触りもよいキッチンペーパーは、使い捨てマスクの代用材料としても人気に。
そこで今回は、キッチンペーパーとマスクの関係性について解説していきます!
キッチンペーパーはマスクの代用品になる?
【使い捨てマスク(サージカルマスク)について】
一般的な使い捨てマスク(以下サージカルマスク)は、不織布で作られています。
構造は、3層またはそれ以上の層になっており、層は帯電した状態になっています。
細かな目と帯電によって、花粉やウイルスをブロックする仕組みです。
サージカルマスクは研究と開発を重ね、非常によくできた構造になっている訳ですね☆
【キッチンペーパーのマスク】
キッチンペーパーは、主に台所での使用を目的として作られています。
もともとは、使い捨ての布巾(ふきん)として開発されたものです。
水や油の吸収をよくするため、エンボス加工(表面に凹凸)されています。
水を吸っても破れにくく、柔らかく扱いやすいのですが、不織布ではありません。
不織布と比べ、目は粗く、帯電によるウイルスキャッチはしないことを念頭におきましょう。
マスクをする意味とキッチンペーパーマスク
マスクは基本的に「人に病気をうつさない」という目的で使うものです。
マスクの使用目的や洗い方については、下記の記事を参考にしてくださいね☆
キッチンペーパーのマスクは目が粗く、内側でウイルスや細菌が通り抜けてしまいます。
ただし、ウイルスや細菌は唾液と一緒に飛ぶため、マスクをしていない状態よりは飛散防止になります。
また、口元を覆うことで、直接手で口や鼻を触らないメリットもあります。
キッチンペーパーのマスクは使い捨てが基本
サージカルマスクの原料が高騰し、1枚あたりの原価も上がったため、捨てずに洗って使う人もいますね。
筆者も洗って煮沸消毒をした後、室内で干しています。
対してキッチンペーパーは、使い捨てを基本として作られたもので洗うことは想定していません。
吸水性は優れていますが、何度も洗って使うほど耐久性が優れている素材ではありません。
キッチンペーパーのマスクはマスクが無いときの代用品で、使い捨てが基本です。
なぜキッチンペーパーのマスクが流行ったの?
では、なぜキッチンペーパーのマスク作りが流行ったのでしょうか。
筆者は、サージカルマスクが品薄になったとき「マスクの作り方の動画が流行る」と思いました。
そして数日後、SNSやネット上に、手作りマスクの動画が続々と登場し始めました。
最初に登場したのは、キッチンペーパーで作るマスクの作り方。
安価で家庭にあるもので、加工がしやすく、簡単に作れるため、にわかに人気に!
その結果、トイレットペーパーに続き、キッチンペーパーまでが品薄になったのです。
キッチンペーパーのマスクを検証
ところが、さまざまな手作りマスクが登場すると、素材を比較する動画がアップされ始めました。
サージカルマスク、キッチンペーパーマスク、ガーゼマスク、折り紙などなど。
内容は、電子顕微鏡を用いて目の粗さやウイルスなどの透過率を比較した結果です。
筆者が見た動画の結果では、やはりサージカルマスクが最も優れているという結果でした。
ただし、ガーゼや手ぬぐいを用いて自分で作るマスクも、布地を重ねることで目が細かくなります。
キッチンペーパーでマスクを作るときも、1枚ではなく数枚重ねることをおすすめします☆
キッチンペーパーの活用法
今では、フィルターを入れて使う、ポケット付き手作りマスクの作り方も動画で紹介されています。
布でマスクを作り、その中にキッチンペーパーやガーゼ、エアコンフィルターなどを入れて使います。
これなら、マスクを洗うことができ、布とフィルターを重ねることで目も細かくなりますね♪
中に入れたキッチンペーパーを、使い捨てできる点も魅力です。
また、サージカルマスクを洗って使う際に、内側にキッチンペーパーを当てるのもおススメですよ。
警視庁がキッチンペーパーのマスクを紹介!
何と、警視庁もキッチンペーパーを用いたマスクの作り方を紹介していました!
密閉性には少し欠けますが、とありますので、ワイヤーを入れるなどの工夫をするといいですね。
ワイヤーがない場合は、アルミホイルを数回折り重ねるとワイヤーの代用品として使えますよ♪
ほかにも「マスクを付けてもメガネが曇らない方法」など、役立つアイデアを紹介しています。
手作りマスクは日本のナイスアイデア!
マスクをして外出することに、諸外国のような抵抗があまりない、日本の文化。
給食の配膳でマスクをした経験が、良い結果に繋がっていますね♪
マスクをして人と自分の体を守り、力を合わせて乗り切っていきましょう!