生け花の有名な流派5選! それぞれの特徴を簡単解説!

「池坊とか草月とか?名前は聞いたことあるけど…」

生け花(華道)の流派には、それぞれどんな特徴があって、何が違うのかわからないという方が多いのではないでしょうか。

筆者は、生け花教室に通うまで上記の通り「池坊とか草月とか?名前は聞いたことあるけど…」という程度の認識でした。

しかし!流派によって、花材を活ける技法や花器にも違いがあり、作品の雰囲気が異なります。

この記事では、有名な生け花の流派5選の特徴を簡単に解説します。

これから生け花を始めようとしている方はもちろん、少しでも生け花に興味のある方は必見です!

1.パイオニア!? 池坊(いけのぼう)

一番馴染みのある流派の名前ではないでしょうか?

室町時代に「華道」というものを確立したのが、池坊の創設者・京都六角堂(紫雲山頂法寺)の僧だと言われています。聖徳太子が沐浴したと伝わる池のほとりに住む僧(お坊さん)が創設したということから、「池坊」という名が付いたとか。

立花(りっか)、生花(しょうか)、自由花(じゆうか)というスタイルです。

池坊は華道界のパイオニア的な存在です!

2.革命児!? 小原流(おはらりゅう)

池坊の門弟・小原雲心(おはらうんしん)さんが、明治28年に創始しました。

口の広い水盤に剣山を置いて花を盛るように活ける「盛花(もりばな)」という技法や、当時の華道界では使われていなかった洋花を取り入れました。また、デパートで展示会を開催するなど、一般に門戸を広げました。現在「生け花」と聞いてイメージする作品は、小原流の考案した盛花スタイルではないでしょうか?

小原流は華道界の革命児といえそうですね!

3. 優雅な!? 嵯峨御流(さがごりゅう)

嵯峨御流は、嵯峨天皇を開祖とする流派です。

家本制度がなく、「華道総司所」が運営を行い、大覚寺(旧嵯峨御所大覚寺門跡)の僧が「華道総裁」を務めています。

嵯峨御流では、大きくわけて「伝承花」「心粧花」という2つのスタイルがあります。植物の生命力や神秘を敬い、尊んで活ける型・精神が特徴といえそうです。

天皇家発祥・・・なんだか高貴な感じです。

4.モダン!? 草月流(そうげつりゅう)

草月流は、昭和2年に勅使河原蒼風(てしがはらそうふう)さんによって創始されました。現在の家本・勅使河原茜さんは、蒼風さんのお孫さんです。

草月流の特徴は、剣山を使用せず番線(針金)などの道具を用いる技法があることです。

道具を使った方が思い通りに活けられるように思うのですが、これがけっこう難しい・・・また、植物や花器のデッサンなどもあります。

昭和30年のパリ古典では、アメリカのタイム誌などに「花のピカソ」と称されました。

日本の伝統文化である華道を世界に知らしめた第一流派と言えそうですね。現在では欧米をはじめ、世界各国に支部があります。

テレビなどメディアでもご活躍されている假屋崎省吾さんは、こちら草月流の華道家です! 華やかで艶やかな現代風の作品のイメージです!

5.チャレンジャー!? 龍生派(りゅうせいは)

龍生派は、明治19年に吉村花芸(よしむらかうん)さんによって創流されました。創流者の出身地・愛知県岡崎市の岡崎城の別名「龍ケ城」に由来するそうです。

三代めの家元・吉村華泉(よしむらかせん)さんが唱えた「植物の貌(かお)=一枝、一茎の植物が持っている個性を捉えて活かしていく」という考えは、現在でも龍生派の考えの中心となっているようです。

龍生派は、伝統に基づく「古典華」と、思いのままに活ける「自由花」というスタイルです。創流者が池坊に学んだ後に自ら創流したからか、龍生派は伝統とともに新しいことにもチャレンジする精神を持ち合わせていそうですね!

生け花の流派

生け花の有名な5つの流派をご紹介しました。

現在、生け花の流派・団体は700以上あると言われています。それぞれの流派によって、花材を活ける技術、道具、精神が違います。

しかし、どの流派にも共通して言えることは、草木などの植物を愛し、植物の美しさを生かしながら活けているということではないでしょうか。




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