犬と並びペットとして人気のある猫。
犬と比べ、猫は手がかからず飼いやすいと言われています。
犬のように毎年の予防接種の義務がなく、散歩の必要も無い、吠えないなどが理由です。
今回はその中でも日本猫の歴史について、猫大好き筆者がご紹介いたします☆
日本古来の猫の種類
日本犬の種類は、柴犬、紀州犬、四国犬、北海道犬、甲斐犬、秋田犬とはっきり分かれています。
地域(血統)で分類されていますね。
では日本猫は?
日本猫(和猫)は血統での分類ではなく、日本に長く生息している猫の総称なんです。
なので、毛の色や長さ、顔つき、性格などで分類されています。
一番有名なのは三毛猫ですね。
次によく見かけるのは茶トラ。
その他には黒猫、白猫、ブチ(白と黒の混合)などがいます。
見わけが付きにくく、混同されやすいのは、キジトラとサバトラです。
人気のアメリカンショートヘアーにも似た毛色をしているので、日本猫と区別が付きにくいのです。
元々日本にいたのはキジトラの方でしたが、交雑などによりサバトラも増えてきました。
日本猫の性格は頭が良く、人懐っこく、穏やかだと言われます。
ちなみに尻尾の長さは関係ないんですって☆
長~い尻尾の猫も、丸っこい尻尾な猫もいますね。
猫はいつ頃から日本にいるの?
元々、日本に猫はいませんでした。
古事記や日本書紀などの古い文献にも猫の記載はありません。
ネズミ駆除のため中国から連れて来られたという説が有力です。
そして徐々に日本の風土に慣れ、日本猫として定着していった訳です。
現存する文献によると、飛鳥時代や、奈良時代には既に猫は日本に入ってきていました。
唐から輸入するものをネズミにかじられないように、一緒に船に乗せられたのです。
特に僧侶は大切な経典をネズミにかじられては大変と、猫を頼りにしました。
ネズミは何でもかじりますね(耳までも…)
平安時代になると猫は急に文献にも取り上げらるようになり、宮中でも可愛がられました。
江戸時代には、下町の庶民、城・屋敷の高貴な方々まで、猫を可愛がるようになりました。
怪談で有名な化け猫
夜な夜な行燈の油を舐め、尻尾は3つに裂け、人を襲うと言われる化け猫。
化け猫になる条件は、地方によって異なります。
例えば沖縄国頭郡では13年飼われた猫、広島県山県郡では7年以上飼われた猫がなると言われています。
また、化け猫になるのは三毛猫であるとも言われています。
実際は、猫が油を舐めるのは、肉食で油を好むからです。
焼き魚を盗むのも、焼いた魚は香りも良く、油が表面に沁み出るから。
人間も焼き魚の匂いは美味しそうと感じますよね♪
バターや生クリーム、アイスクリームなど油分が多いものも好きでペロペロ舐めます。
筆者が飼っていた猫は、スーパーの袋の表面に付いている油を舐めていましたよ☆
三毛猫のオスは超貴重!
そんな日本猫ですが、何故か三毛猫のほとんどがメスということはご存知でしょうか。
不思議な事に、三毛猫はオスの出生率が極めて低いのです。
三毛猫のオスが生まれる確率はなんと3万分の1です!
これらは染色体が原因と言われています。
染色体の組合せがXXの場合はメス、XYの場合はオスとなります。
生まれてくる子猫は、Y染色体を父猫からもらわない限りメスとなります。
その上、三毛猫のカラーである、黒、白、茶が必要なのですが、黒と茶はX染色体しかありません。
X染色体は白の要素も持っており、Y染色体は色の性質を持っていません。
稀にXXYの染色体を持つ猫がオス猫として現れるのですが、それは幸せを呼ぶ猫と呼ばれます。
確かに、今年筆者が保護した子猫は、茶トラとブチの色で三毛猫はいませんでした。
母猫は白と黒、父猫は茶トラであったのに…です。
今、家で保護している子猫は茶トラ系でオスですが「黒色」がありません。
そのうち黒い毛が生えてこないかなと思ったりしています☆
ペットショップに猫が少ないのは何故?
ペットショップで子犬の種類は多いのに、猫は少ないなぁと疑問を感じたことはありませんか?
猫は成長が非常に早く、半年で成猫とほぼ変わらない大きさになります。
そして半年で繁殖が可能になるほど、性の成長も早いのです。
さらに、猫は里親探しが行われていることも多く、安価に飼うことができてしまいます。
ペットショップとしては、犬より成長が早い猫が売れ残ると、その後が面倒になるんです。
猫の寿命は平均して15年前後、長いと20年生きる猫もいるからです。
飼う方としては、できれば子猫の時期から飼いたいので、大人になった猫は買い手が付きにくいと…。
空前の猫ブームでありながらペットショップに猫が少ないのは、人間の事情があるんですね。
飼い始めたら最後まで面倒を
猫に限らず全ての動物に言えることですが、一度飼うと決めたら最後まで面倒を見ましょう。
万が一病気などで飼えなくなってしまった場合は、外へ逃がすのではなく保護団体に相談してください。
人間だって急に外へ放り出されたら不安な気持ちでいっぱいになります。
今まで飼い主に甘えて育ってきた動物たちも同じです。
どうか愛情を持って最後まで可愛がってあげてくださいね♪