畳っていいですよね、その上でごろごろするのがたまりません。
そんな畳の値段って、本当にピンキリなんですよね…
では、何故そんなにも値段の差が生まれてしまうのか?
今回はその理由となる畳の基礎知識をご紹介したいと思います!
これを知れば好みの畳を選べるようになりますし、値段の相場や良い畳の選び方についても分かりますよ♪
畳の構造
畳の値段が違う理由を知るためには、まずその構造を知る必要があります。というのも、それぞれに違いが生まれる要因があるためです!
といっても、畳の構造は単純で3つに分けられるだけになります♪
- 畳床:畳の中身の部分
- 畳表:畳の表面を覆っている部分
- 畳縁:畳の長辺につけられている布
基本的に畳を選ぶ際にはこの3つを考えれば済みます。
ただし、より高級になると手縫いにより仕上げられたものなど、特殊な工法が用いられたものもあります。
畳床の種類
畳床は、畳の芯に当たる部分であり、踏みごごちや耐久性などに関わる重要な部分です。
また、畳床には主に3種類に分けられます。
- 稲わら畳床:昔ながらの稲わらを圧縮し縫い上げて作られた畳床
- 建材畳床:木材を細かくして固めたインシュレーションボードやポリスチレンフォームを使った畳床
- 稲わらサンドイッチ畳床:稲わらの間に主にポリスチレンフォームを挟み込んだ畳床
この中で最も高級品になるのは、やはり稲わら畳床です。といっても、その中でも等級が別れていて一概に高いとは言い切れません。
その等級は、わらの質や作業の丁寧さも大切ですが、なんと言っても藁の密度が重要になってきます!
密度が高いものほど耐久性が高く、世代を超えて長持ちします♪
また、稲わら畳床自体の特性として、調湿機能、防音性、断熱性に優れています。さらに、なんと言っても踏み心地が優れています。
しかし、今の家の構造は密閉性が高く湿気がこもりやすいので、カビやダニが問題になることもあります。特に、コンクリートの上に直接敷くのは難しいです。
次に、建材畳床の最も耐久性が高いのはインシュレーションボードのみの畳床で、高級畳向けになります。
また、インシュレーションボードの間にポリスチレンフォームを挟んだり、1番下をポリスチレンフォームにしたものもあります。これらは、敷かれる床の素材に合わせて選ばれることもあります。
この建材畳床の特徴は、防虫性に優れ湿気に強いことです。なので、今の住宅事情にマッチした畳床です!
ただし、踏み心地が稲わら畳床より硬く、傷や凹み対する復元力はあまり無いです…
最後の稲わらサンドイッチ畳床は、稲わら畳床の踏み心地を残しつつ湿気に強くし、安価に抑えています。
しかし、耐久性が低いというのが欠点です。
ちなみに、基本的な畳床は以上なのですが、最近ではより高機能な素材を使った畳床も開発されています。
なので、自分の家に向いている畳床は何かや、どんな種類があるのか畳屋さんに確認してみてください。
畳表の種類
畳表の素材の種類としては、い草だけでなく、化学繊維や和紙を使ったものもあります。
ただし、これらは値段の違いと言うより好みの問題と言えます!
なぜなら、それぞれに求められている機能の違いがあり、用途が全く違うのです。例えば、化学繊維は水に強く、和紙を使ったものは変色に強いなどの特徴があります。
また、そういった特殊な畳表は色々ありますので、興味があるなら畳屋さんに聞いてみると良いでしょう。
それで畳表に使われる天然のい草には、国産のものと中国産のものがあります。この内、国産のものの方が品質がよく、また値段が高いです。
しかし、国産のものでも中に等級があり、一概に良いものとは限りません。さらに、選別方法を厳しくするなどして、より品質に拘っているところもあります。
そういったこだわりは、特に高級品を選ぶのならば畳屋さんに聞くべきです!
あと、畳表は経糸にい草を織り込むことで作られるのですが、その経糸も質に重要な関わりを持ちます。
縦糸には、麻糸と綿糸があり、麻糸のほうが強度が高く、より多くのい草を織り込め、目の詰まった丈夫な畳表ができます。
また、糸を2本使ったものもあり、よりこだわるならこの縦糸もチェックしてください。
畳縁の種類
畳縁選びは基本的に好みです。なぜなら、値段が高ければ万事解決とはならないからです…
まず、畳縁には、絹、麻、綿、化学繊維のものがあり、絹や麻、綿は高級品になります。
しかし、耐久性は化学繊維が優れており、柄も豊富なのです!
逆に絹や麻、綿は耐久性は低いですが、質感に優れ品格があります。なので、畳表の相性がよく触れた時の違和感が少なくなります。
また、これらには柄物が殆どありません。なので、実は無地のものの方が高級品であることが多いんです♪
つまり、畳縁はデザインを取るか質感や品格を取るかの問題なのです。あと、畳の値段の大半は畳床と畳表によって決まってしまいます。
ちなみに、畳縁をつけないのもありますが、畳の縁を保護するものが無くなりボロボロになりやすいです。
畳の相場は?
畳のおよその相場は、1枚あたり1万円程度からになります。また、普通選ぶならこの価格帯になります。
もちろん、これ以下の畳もありますが、やはり質が下がりますので1万円の近辺に留めておくのが無難です。
例えば7~8千円を切るなら、より重点的に安くなる理由を調べると良いでしょう。
なお、マンション用や一般住宅用など、住んでいる所によっても値段が変わります。
自分にあった畳選びを!
畳の価格は本当にピンキリです。ですが、それにはちゃんとした理由があります。
そこに気づければ、ちゃんとした畳が選べるだけでなく、自分にふさわしい畳を見つけられます!
そのためには畳や選びも重要で、質問したことに丁寧に答えてくれるところを探してください♪
また、畳は張り替えたりして修繕することで長く使えます。そんな畳の修繕は下の記事が参考になります^^ せっかく買うのですから、やっぱり長く使いたいものです。良ければ合わせてお読みください!