天守閣といえば、その地域を象徴する建物として、親しまれたり愛されていたりします。
なので、「この天守閣は日本一の〇〇です!」なんて宣伝されていることも、ちょくちょくあります。
そこで、今回は「日本一」と呼ばれるものの中から、3つに的を絞ってご紹介します☆
これを知ると、その城に行った時の楽しみが増えますよ!
日本一大きい天守閣ってどこ?
大きいと言っても色々ありますよね。高かったり、広かったり、比べ方は色々です。
ちなみに、城の範囲って、堀だとかの遺構を元に探ったりするのですが、残っていなかったりするので、ちょっと難しい話になります。
ですので、比べられるのは、天守閣の高さくらいになるんです。
そんな日本で一番高い天守閣は、兵庫県の姫路城になります。
さらに、この比較は現存12天守に絞っています。これは以下の比較も同様です。
それで、現存12天守とは、江戸時代以前に建てられ、そのまま残ってきたのではなく、それぞれ色々な経緯を辿りつつも、ほぼそのままの形で、現代に生き残っている天守のことです。
ですので、この括りを外すと、江戸城が一番大きい天守だったと言われています。また、城としての規模も最大であったとされます。
ただ、残っていないので、そこが如何ともしづらい所ではあります。
さて、姫路城に話を戻すと、高さは建物が31.5m、天守台石垣の高さが14.5mになっています。
しかも、白という膨張色を使っているので、更に大きく見えます。
これは当時の人達も狙っていたみたいで、徳川の太平の時代になって、城が威厳を演出するようになって、特に用いられました。
そんな姫路城ですが、本当に広いですので、ぜひ歩きやすい靴で行かれることをお勧めします^^
更に詳しい情報は公式ホームページへどうぞ!
⇨http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle
日本一古い天守閣ってどこ?
現存する天守閣の中で最も古いものは、実のところはっきりしていません!
一応、有力なのは福井県の丸岡城となっています。一応というのは、つまり、諸説あったりするわけです。
この天守が建てられた年が1576年とされているのですが、建物自体にそれより後の時代の特徴が見られるのです。その為、建てられた年がはっきりしていないというのが現状です。
それで、この丸岡城と論争になっているのは、愛知県の犬山城になります。
こちらは、1537~1601年に下の主屋が建てられ、その後、増築して現在の形になったとされます。
つまり、どっちもはっきりとした年代が分かっていないんです…。困ったもんですね。
なので、どちらに関連するホームページを見ても、最古としている場合があります。決着はまだついていないんですね。
それで、共通して言えることなのですが、どちらも中の階段が非常に急です。ですので、行くときは、十分に気をつけてください!
詳しい築城の経緯などは下記の公式ホームページを御覧ください。
ただ、丸岡城の方は公式ホームページがなく、「丸岡城」で検索する、もしくは、「坂井市丸岡観光協会か坂井市観光連盟」のホームページをご覧ください。
犬山城公式ホームページ
⇨http://inuyama-castle.jp
日本一の石垣だけどかわいい!?
その石垣の高さ、4つの石垣の総高で60mと凄く高いです。その城の名前は香川県の丸亀城になります。
しかも、扇の勾配と呼ばれる石垣の積み方は、途中からほぼ垂直になり、真下から見るとすごい迫力です!
ちなみに、総高でない石垣単体の高さとなると、大阪城が最大になります。高さはおよそ30mです。丸亀城の高さは、最大のもので22mです。
しかし、そんな勇壮な石垣なんですが、天守閣が凄く小さいのです。
私も初めてみた時、「櫓(やぐら)かな?」と思ったくらいです。
ほんと、小さな天守閣がちょこんと乗っているという感じなんです。1つのギャップ萌えですかね。
ここは、色んな石垣の積み方があるので、行くときは、そこにぜひ注目してみてください!
あと、少し登ることになるので、歩きやすい靴で行かれることをお勧めします^^
詳しい、城の歴史などは、公式ホームページへどうぞ☆
⇨http://www.marugame-castle.jp
日本一にも色々あるんです!
・日本一大きい現存する天守閣は姫路城
・日本一古い現存する天守閣は丸岡城、ただし、犬岡城の説もある
・日本一高い石垣は丸亀城、天守閣はちっちゃくて可愛い
日本一と言っても、判然としていなかったりと、色んな事情があるんです。
おそらく、他にも実はここが日本一なんて所を持つ城があるでしょう。そんな所に注目して、城を見ると、より面白いかもしれませんね!