伝統工芸を大学で学ぶってどんな感じ?3つの方向性をご紹介!

「大学で伝統工芸を学んでみたい」と思っていても、どういった感じか分からなかったりしませんか?

実は大学によって伝統工芸の取り組み方に、強みであったり、個性であったり、特徴があるのです!

それを大まかに3つの方向性に分けて、伝統工芸を大学で学んだことのある私がご紹介したいと思います。

この方向性がわかると大学の特徴がきっと見やすくなりますよ。

直球ど真ん中!伝統工芸そのものをやる芸術系

これが一番わかり易いと思います。私もネットで検索していて一番引っかかるのは、コレです。何より「ああ、なるほど!」と学部などの名前でわかります。

いや、この名前で分かるのが何よりありがたくて、最近では、名前を読んでも何のことだか分からなかったりするのですよね…本当に。

むしろこういう学部では、伝統工芸の職人になるために直結するようなことを学ぶので、分かり易くなってしまうのですよね。

つまり、陶芸やるぞとか、版画やるぞとか、直接的に示されているのですね、実にわかりやすい。

そして、大体が、いわゆる芸大と呼ばれているものです。

なので、本当に直接、伝統工芸に関わる職人さんになるのであれば、こういった大学を目指されると、良いかもしれません。

「大学の伝統工芸研究といえばこれ!」的な感じの文化系

これは、伝統工芸そのものを研究しているというより、日本の伝統文化の中にある伝統工芸といった感じで、研究されていることが多いです。

つまり、日本文化という広い視野で、伝統工芸というものを考えられる学部とも言えます。

なので、文化を研究するだけでなく海外へ伝統工芸を、どのように発信していけば良いかということを考える中心を担っているといえるかもしれません。

もちろん、座学だけに留まっているわけではありません。大学によっては実際に工房に行ったりもします。

そういう訳で、大学の所在地に気をつけると良いでしょう。周りに伝統文化があるところだと、そういう実地研修もしやすいです。なので、京都はオススメですよ!

で、こういう学部の検索の仕方ですが、日本文化と大学で調べて、伝統工芸を扱っているところをあぶり出していくのが良いと思われます。

ちょっと意外かも!? 工学系

さて、これが結構、曲者なのですね。中々、想像しにくいし、私自身、大学で出会わなければ、「何それ?」となっていたと思います。

まず、一番わかりやすい例は建築でしょうかね?古民家の改装であったり、伝統的建築であったりを研究しています。でもこれ、伝統工芸と言って良いのでしょうかね、微妙かも?

もう少し伝統工芸に近づけるのなら、漆の化学的特性や、瓦の建材としての有用性なんかの研究があります。…ええ、少しというか、結構マニアックなことをしています。

あと、私のかつて通っていた大学では、職人の動作解析をして、職人の動き方のコツを探るなんてこともしていました。つまり、工学的な観点から様々に伝統工芸を研究しているのです。

結局、こういう研究をして何が分かるのかというと、伝統工芸そのものの価値が見えてきます。

そして、そこから、どういう風に活用すればよいのだとか、何を受け継いでいけばよいのかが、はっきりとしてくるのです。これは、私が大学にて学んで強く感じたこと!でも、こういう大学はネット検索しづらくて「意識して探せば見つからなくはないかも」くらいで、頑張って探すしかありません。

なので、まず、大きめの本屋か図書館に行ってください。

そこで、検索機に伝統工芸などを入力して、それに類する本がおいてある本棚を見つけます。

すると、だいたい一冊ぐらいは興味がある本が見つかるはずなので、その著者を見て、大学関係者だったら、めっけもんですが、でなければ、出身大学を見る方法を使うと良いかもしれません。

あとは、その大学について調べてみるという地道な方法です。

漠然とやりたいと思っているだけでは駄目!

・伝統工芸の職人を目指す芸術系
・日本文化の文脈で伝統工芸を考える文化系
・伝統工芸そのものの価値を探る工学系

このように、一言で「伝統工芸を大学で学ぶ」と言っても色々あるのです。

選ぶにしても分かりにくいことも多いかと思います。中々、悩ましいですね。

でも、私としては、ぜひ好きな方向性を見つけて、伝統工芸を支える一員になってほしいと思います。

がんばってください!




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