成人式や卒業式が済んだら、しばらく着る予定がない振袖は大切に保管しなければなりません。
着物の扱いに慣れている人や、多くの着物を持っている人は困ることはないですね。
しかし、初めて振袖を購入した人や、普段は着物に縁が無い人にとっては保管は大問題。
洗うの?畳み方は?何に入れればいいの?など疑問が続出です。
そこで、今回は振袖の保管方法と豆知識をご紹介します!
振袖を着た後は
着物は洋服と違い、洗濯機でガラガラと洗う訳にはいきません。
浴衣は洗濯機で洗ってもOKという品もあるのですが、高価な振袖はNGです。
泥はねや食べこぼしなど、振袖が汚れてしまった場合は着物を扱っているクリーニング店に出します。
汚れは早めに落さないとシミになることがあるので、汚した場合はなるべく早く出しましょう。
短時間しか着用しなかった振袖は、長い竹尺や専用のハンガーに吊るして陰干しします。
着物にとって湿気は大敵。
着物に風を通してから保管することが重要です。
直射日光が当たらないよう注意してください。
振袖のたたみ方
次に悩むのが振袖のたたみ方。
長期間保管するのであれば、シワにならないよう丁寧に正しくたたむ必要があります。
実は着物は洋服と違い、立体裁断ではないので覚えてしまえば意外と簡単なんですよ♪
目安は縫い目です。
洋服と違う箇所は「おくみ」です。
前身頃の重なる部分に付いている細長い箇所のことです。
これと脇線が重要になります。
言葉では説明が難しいので、写真で詳しく説明してくださっているサイトをご紹介します。
⇨RELIVERS様
また、Youtubeなどでも紹介されていますので、自分が分かりやすいと思う動画を参考にしてみてください。
振袖や着物の収納方法
さて、振袖を畳んだ後は何に入れて保管すれば良いのかと言うと…。
昔から言われているのは「桐」の箱やタンスです。
桐が優れているのは、中の湿気を一定に保ってくれるという点です。
昔の人は科学的な知識ではなく、経験上で桐材が良いと分かっていたんですね^^
でも、家に桐タンスや桐箱なんて無いという人もいると思います。
桐は高価なので、なかなか手が出しにくいという面もありますね。
着物は「湿気」を一番嫌います。
逆に言えば、湿気対策を怠らなければ良いのです。
着物を保管するたとう紙に包み、洋服タンスやプラケースなどに収納します。
そして、晴れた日や乾燥した日に、扉や蓋を開けて、風を入れます。
これが重要なポイントです!
そして、年に数回は専用ハンガーなどに吊るして虫干しします。
また、防虫剤を一緒に入れることを忘れないでください。
面倒な人は…
虫干しを忘れてしまいそう、年に何回も虫干しするのは面倒という人…いますね?
でしたら着る機会を増やしましょう♪
東京オリンピックを前に、日本に興味を持つ外国人も急増しています。
着物は日本が誇る民族衣装です。
しかも振袖は未婚の女性しか着ることができません。
せっかく誂えた振袖なので、保管したままではなく活かしましょう!
着る機会を増やせば、たたみ方も自然と身に付き、保管も楽になりますよ☆
自分が着なくても、親戚や友人に貸してあげるのもおすすめです。
筆者も振袖をもっと活用しておけばよかったと反省しています。
セットで購入した留め袖も新品のまま。振袖も1度しか着ていません(涙)
帯や小物類も一緒に
振袖が無事に保管できたら、次は帯と小物類です。
振袖を着る際は、草履や着物用のバッグ、髪飾りなど普段とは違うアイテムが伴います。
これらを別々に保管しておくと、いざ必要とする時に探さなくてはなりません。
出来るだけ振袖の近くに一緒に保存しておきましょう。
筆者の地域では、成人式にファーを使用するのですが、ファーは毛が抜けやすく、消耗品とのこと。
保管状態が悪いと、あっという間にダメになります。
直射日光や高温多湿を避け、時々様子を見てあげましょう。
代々受け継がれる振袖
良質な振袖や、流行を伴わない柄の振袖は代々受け継いでいくことができます。
成人式などでお母さんや祖母の振袖を着たという人も多く居ます。
振袖は結婚後に袖を短くし、訪問着にする人も居るので代々受け継がれる振袖は貴重です。
自分のお母さんやおばあちゃんが着たんだなぁと考えると愛着が湧きますね♪
古い着物も今はレトロとして人気があります。
振袖を着る機会を増やして、着物とお友達になりましょう!