かわいい娘や孫の七五三。
3歳の女の子は体も小さく、お腹のところで帯を締めるのは苦しくて大変なので、三つ身と呼ばれる着物の上に、被布と呼ばれるベストのような物を羽織るのが一般的です。
7歳になると、大人と同じ作りで大きさを小さくした四つ身と呼ばれる着物に、帯もしっかりと締めるようになります。
年齢それぞれの可愛らしさと美しさを持つ着物ですが、その柄にも色々なものがあります。
あなたの娘さんやお孫さんには、どんな着物がお似合いでしょうか?
今回は七五三の着物選びについて解説していきます☆
古式ゆかしい古典柄着物
“古典柄”とは、その名の通り古くから伝わる着物の柄で、例えば花であれば牡丹、菊や梅、桜といった花があります。他にも、昔の宮中をイメージした御所車や扇、鞠や鼓といった柄や、蝶や鶴、亀など縁起のいい動物などもあります。
古典柄着物でも、素材(正絹か、ポリエステルか)や柄の入り方(刺繍してあるか、プリントしてあるのか)といった違いで、お値段も全く違ってきます。
ちなみに一番高価なのは、正絹で刺繍が施されているもの、以下順に正絹でプリントしてあるもの、ポリエステルでプリントしてあるものと続きますが、ポリエステルで刺繍が施されているものはなかなか無いので省きます。
7歳の七五三で古典柄着物を選んだ場合、私は絶対髪を日本髪に結うことをお勧めします☆
格式高い古典柄着物を着て日本髪に結った晴れ姿は、わが子、孫ながら神々しくさえ見えてくるからです^^
着物の柄だって斬新に!現代柄着物
着物にレースをつけたり、柄も古典柄とは違って選ばれる花もバラや胡蝶蘭など洋風の花柄の着物があり、色も鮮やかで“ドレス着物”と呼ばれて区別されることもあります。
子供向け人気フォトスタジオでは、数年前からタレントがデザインしたバラやハート柄などの現代柄着物が子供たちの間でも話題になるほどでした。
ただしその斬新さから、おじいちゃんおばあちゃん世代には受け入れがたい部分もあるようです。
買うというよりはレンタルして写真を撮るだけ、お参りの時は小学校の入学式にも利用できるようなワンピースやスーツを用意する人が多いです。
私も一度友達の撮影を見学に行ったことがありますが、“こんなの着物じゃない!”と、思わず叫びたくなるようなレースやフリルが沢山ついたものが、ハンガーに所狭しとかけてありました。
こういった着物を着る場合は、髪形も日本髪では物足りなく感じてしまうので、洋服でも似合うパーティー用にドレスアップしたような髪形が良く似合うと思います。
下記の動画は写真撮影の様子です。斬新な柄の着物もかわいいですね♡
七五三着物のその後の使い道
七五三の着物について見てきましたが、3歳の三つ身と被布の場合、既に赤ちゃんの妹がいる場合を除いては今後の着る機会もないためレンタルする方が多いようです。
7歳の四つ身の着物は大切に保管して次の世代に残したり、もしくは七五三の後に大きめに仕立て直して十三参りの着物にし、その後はサイズによっては大学卒業時に
袴と合わせて着ることもできます。
ただし、長く保管していざという時に着るには保管に細心の注意が必要です!
特に自宅で洗濯のできない正絹の着物は、カビや汗じみなどができてしまっては元も子もありません!
年に1度くらいは必ず、太陽が当たらない室内の風通しの良い場所で陰干ししましょう。
日が当たってしまうと着物の色が焼けてしまい、修正ができませんので、日の傾きなどにも注意です!
現代柄も素敵ではありますし、正絹はその後の保管も大変!
それに引き換え、ポリエステルの着物は比較的お手頃価格で手に入り、保管も簡単で良いことづくめのように思いますが、個人的には、断然、7歳であればレンタルでも良いので、古典柄で正絹の着物を着てほしいと思っています。
正絹のなめらかな肌触り、光沢、重さなどなど日本に生まれた女の子であれば、ぜひ袖を通して体験してほしいと思います♪^^