戦国の世では重要な拠点となった城。
城主を始め、多くの家臣や女中たちが暮らした城には様々な種類があります。
芸能人や著名人の中にも城好きで有名な人が多くいますね。
今回は日本の城と数についてご紹介したいと思います☆
日本の城と海外の城の違い
海外の城は、ドラキュラや伯爵が住んでいそうな美しい洋風建築が多いですね。
対して日本の城は、独特の機能を備えた文化的な建物です。
飛んできた矢を跳ね返す「弓返し」や、鉄砲を撃つための小窓「狭間(さま)」などがあります。
海外の城とは異なる点が多いため、外国人にも人気の観光スポットになっています。
庭園や天守閣、釘を使わない造りなど、魅力的な要素がいっぱいです。
シンデレラ城は日本にあるけど、外国の城…ですよね?
日本に現存する城の数
現在日本にある城の総数を正確に表すのは難しいと言われています。
城は最も多い時代には2万5千以上もありました。
それが徳川幕府が始めた「一国一城令」により、城の数は約170城まで減ってしまいました。
さらに明治6年の「廃城令」によって、3分の1にまで減ってしまいました。
現在は復元・再興された城も合わせ、約200城ほど残っています。
大切に守っていきたい文化財ですね。
天守閣がある城の数
天守閣がある城の数となると、さらに数は少なくなり、現在は12城しか残っていません。
とはいえ、名古屋城や熊本城などの復元した天守閣を合わせると14城あります。
当時とは違う形で復元した天守閣や、後に天守を造り足した城を合わせると60城以上になります。
つまり、当時の姿のままの天守閣が残っている城の数が12城あるということです。
これって凄いことだと思いませんか?
空襲や天災を逃れ、戦国時代のままの姿を残す堅牢さと、維持している関係者の人たちに感謝です。
歴史的・観光的な面で有名な城
【歴史的観点】
歴史的に有名な城という観点で考えると、戦国の世で活躍した城が有名ですね。
大阪城や安土城、名古屋城、姫路城、熊本城…などです。
筆者などは、岐阜城(金華山)を見るたび、なんという所に城を建てたんだ…と思ってしまいます。
織田信長の命により、山のてっぺんに築城された城ですが、城下から見ると小粒に見えます。
運搬技術も、高度な建設機械も無い時代に城を建てた人たちは偉大ですね☆
ちょこんと見える岐阜城(笑)↓
【観光的観点】
お城観光という意味では、美しさや石垣などの造りに注目が集まります。
代表的なのは白鷺城とも呼ばれる姫路城。
時代劇では今は無き江戸城の代わりとして撮影に使われています。
第二次大戦時中は城に布などを被せて目立たぬようにし、戦火を免れたと言われています。
その白鷺城と対照的な城が、別名カラス城と呼ばれる長野県の松本城です。
漢字で烏と書く城は烏城(うじょう)と呼び、カラス城と呼ぶ城は松本城だけです。
【黒さが魅力の松本城】
姫路城の白に比べ、全体的に黒!という印象です。
他に、国宝である愛知県の犬山城や、愛媛県の松山城、岡山県の備中松山城なども有名です。
おっと、忘れるところでした。
沖縄県にも有名な観光で魅力的な首里城がありますね☆
城の種類はいくつある?
城は大別すると3つの種類に分けられます。
1.山城
自然の地形を生かし、敵が侵攻しにくいよう山頂などに建てられた城です。
日本三大山城は、岩村城(岐阜県)、高取城(奈良県)、備中松山城(岡山県)です。
あれ?岐阜城は?
2.平山城
山頂ではなく、周辺の平地を含んだ土地に築城された城で、政治的役割も担っていました。
山頂にあっては行き来するのに大変ですもんね。
平山城が増えたお陰で城下町やその周辺のライフラインも整備されていきました。
大阪城(大阪府)や熊本城(熊本県)などが有名です。
3.平城
平地のみの土地に築城された城のことです。
山が無いため、敵に攻められやすく、城の周りにお堀を掘るなどの対策がなされました。
徳川の世に入り、戦の必要が無くなると、政治的な役割を果たすようになりました。
名古屋城(愛知県)、二条城(京都府)、広島城(広島県)などが有名です。
お城を見学してタイムスリップ気分を味わおう
筆者は子どもの頃、小学校の前にある小さな城を見学するのが大好きでした。
子ども心にも「自分の町に城がある」という自慢のような気持ちがあったのです。
愛知県出身の父は、そんな私に一言「あれは山城や」と放ちました。
えぇ、確かに名古屋城は立派ですとも!
金のしゃちほこも乗ってるし。
でも古~い山城ならではの雰囲気や古風さが味わえるんです。
皆さんも日本の城を旅して、新しい発見をしてみてくださいね☆