屋根より高い鯉のぼりと共に、こどもの日に飾る兜。
豪華で格好良く、艶やかですね。
男の子が生まれた家では、兜に鎧に鯉のぼりと、どれを買おうか迷ってしまいます。
そんな時はまず、こどもの日に飾るものと由来を学んでみましょう。
今回はこどもの日の兜について調べてみました!
なぜ5月5日がこどもの日なの?
毎年5月5日はこどもの日。
3月3日の桃の節句は女の子、5月5日の端午の節句は、男の子の祭りとして知られています。
でも5月5日は、こどもの日でもありますね。
男女関係なく、こどもの日。
実は、5月5日はこどもを生んだ母に感謝する日でもあるんです!
祝日法2条には「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とあります。
十月十日お腹の中で慈しみ、痛みに耐え生んでくれた母に感謝する日でもあるんですね。
元々は男の子のお祝いですが、国民の請願が寄せられ、5月5日がこどもの日に制定されました。
こどもの日に飾るものと料理
男の子がいる家では鯉のぼりと、兜、鎧、金太郎などの五月人形を飾ります。
節句料理は、柏餅やちまき、ちらし寿司などを食します。
ちまきって何?という方は、以下の記事も参考になさってくださいね。
お風呂には菖蒲を入れ、こどもの成長と健康を願います。
ゴールデン・ウィークの最終日ということもあり、こどもの喜ぶ場所へ出掛ける家もありますね♪
兜や鯉のぼりを飾る理由
ではなぜ男の子がいる家では、兜や鎧を飾るのでしょうか。
兜などの五月人形は、元々は奈良時代の宮中で行われていた厄除け行事でした。
戦国の世に時代が移ると、武勇を称えるお祝い、男の子の成長と出世を願う行事になりました。
五月人形は内飾りといい、男の子を災厄から守る役目を担っています。
鯉のぼりは外飾りといい、神様に男子が生まれたことを報告し、無病息災を願うために飾ります。
つまり、どちらか一つではなく、内飾りと外飾りの両方を飾るのが習わしなんですね。
とはいえ、都会の真ん中で大きな鯉のぼりを飾るのは難しいと思います。
そこでオススメなのがベランダなどにも飾れる小さな鯉のぼりです♪
お値段もお手頃なので、都会暮らしの方でも充分に気分を楽しめますよ^^
兜で人気があるのは?
兜は戦国武将にとって、とても大切なものでした。
頭を守る道具として、戦場で手柄を立て目立つように、という役目がありました。
有名な武将の兜では、直江兼続(なおえ かねつぐ)の愛、真田幸村の六文銭と鹿の角など。
五月人形で人気があるのも、武功を立て、出世をした武将や名を残した武将の兜です。
伊達正宗、上杉謙信、徳川家康、少し変わった兜ですが織田信長も人気があります。
また、武将の兜ではなく、見栄えや材質で選ぶ方も増えています。
ちりめん、ガラス、木材などでできた、コンパクトな兜が人気です。
兜のお下がりはNG!
女の子のおひな様は買い替えしません。
お嫁入りの時に持たせたり、代々受け継いで欲しいという願いを込めて購入します。
対して、男の子の兜や五月人形は基本的に買い替えすることが望ましいです。
五月人形には、子どもの代わりに災厄を受けるという意味があります。
そのため父から子へというお下がりは、災厄も受け継ぐことになるのでNGなんです。
次に誕生したのが男の子であった場合は、小さくても良いので一つ買ってあげましょう。
五月人形に関しては「みんなで一つ」ではないんですね。
ただし、父と子それぞれの五月人形を並べて飾るのは問題ありません♪
兜はどこに飾る?
おひな様のように段飾りがない兜は、どこに飾るのが適切でしょうか。
筆者の知人は、薪ストーブの上に飾っていましたが……
実は、兜を飾る場所に決まりはありません♪
直射日光や空調が当たらない場所に、もうせんを敷いて飾りましょう。
床の間があれば床の間に、ない場合はリビングなど家族が集まる場所に飾ります。
兜はいつからいつまで飾るか
兜(五月人形)は春分の日(3月20日または21日頃)~4月中旬に飾ります。
特に、大安や縁起の良い日でなくても構いません。
しまうタイミングですが、おひな様のように、遅くしまうと「婚期が遅れる」ということはありません。
大きな鎧兜は、年中飾っておくというのもアリです。
しまう方は、梅雨前の天気の良い日にしまいましょう。
押し入れやクローゼットにしまう場合は湿気対策も忘れずに!
こどもの日は国によって異なる?
日本では5月5日がこどもの日ですが、世界共通ではありません。
国際こどもの日である6月1日をはじめ、世界こどもの日の11月20日に合わせた国もあります。
韓国は日本と同じ5月5日ですが、中国は6月1日です。
また、こどもの日を制定していない国もあります。
アメリカ、イギリス、フランスといった先進国が制定していないのは不思議な感じがしますね。
こどもと一緒に兜を折ろう!
筆者の幼少期は、新聞紙で兜を折った記憶があります。
幼稚園では、折り紙を使って兜を折った記憶もあります♪
子どもと一緒に兜を折って、大人になったときに懐かしむことができる思い出を作ってくださいね。