梅が咲いて、もう春だなと感じられる3月になると、あちらこちらで卒業式が行われているのを耳にします。
そんな時、自分の卒業式はどんなんだったかなぁ〜と思いだそうとすると、ふと歌の記憶が蘇ってきます。
なぜか知らないけれど、耳に残っている歌があるんですよね。いわゆる卒業ソングです。
そして、そんな卒業ソングは、時代と共にどんどん変わってきています。
そこで今回は、その流れを昔から遡り、それぞれの世代でどのような特徴があるのかをご紹介します☆
王道な合唱曲!50代以降
この年代は、本当に卒業式で歌う種類が限られています。それが、蛍の光と仰げば尊しです。
これ以外に卒業式で歌う曲となると、校歌ぐらいになってしまうのがこの年代です。
随分と少ないですが、今なお歌われているので、普遍的な思いが込められた曲と言えるでしょう。
蛍の光は、友達との別れをうたった曲。仰げば尊しは、恩師への感謝を歌った曲になっています。
ちなみに、どちらも原曲は外国の曲で、それに日本風の歌詞をつけて手を加えたものになっています。
そう、これらは百年以上前、日本が音楽教育を始める際に作られた曲なんです!
それと、どちらも蛍の光に関する表現が出てくるのですが、これは蛍雪の功を意味します。
夏は蛍の光で、冬は雪に反射する光を頼りにするほど苦労して必死に勉強したという意味です。
こんな故事による表現に、時代を感じます。私の場合、冬なのになんで蛍なの?とずっと思ってました。
それでは、意味がわかったところで「蛍の光」を聞いてみると、改めて奥深さを感じます。
種類が急増!30代〜40代
正確には50代前半くらいの人からなのですが、卒業式で歌われる曲が一気に増え始めます。
また、卒業をテーマにした楽曲も様々に歌われ始めます。例えば、松任谷由実の卒業写真が有名です。
そして、卒業式で歌われる曲では海援隊の贈る言葉が代表格です。私も小学校で歌った記憶があります。
この時代は、学校が荒れたり、学園ドラマが沢山作られ、それだけ世間の関心も高かったのでしょう。
贈る言葉も、まさに学園ドラマの金字塔である3年B組金八先生の主題歌として歌われました。
それではここで、海援隊の「贈る言葉」を聞いてみましょう♪
他にも、尾崎豊の卒業も有名です。
20代の私からすると、昔はそんなに荒れてたの?と感じてしまいますが…^^:
ただ、この曲は流石に卒業式で歌ったとは聞きません。卒業式が大変な雰囲気になってしますもんね。笑
また、若いアイドルが歌い手としてよく活躍するようになった影響も考えられます。
ともかく様々な理由が相まって、この時代から卒業ソングという一連の括りが生まれてきます。
また、非常に明るい未来を目指す歌も増えてきたのも印象的です^^
例えば、合唱曲の旅立ちの日がそうです。卒業式だけど暗くなりすぎない所が良いですね!
多様化したけど…!? 20代
ここが私の年代になるのですが、実感としては卒業式で歌う曲はあまり増えていないように感じます。
確か、小学校の頃は贈る言葉ですし、高校は仰げば尊しでした。中学は忘れました中高一貫だったので…
ネットでは、EXILEの曲を歌ったとか見るのですが、やはりそこまで増えていない気がします。
少なくとも、卒業をテーマにした曲の数に比べて、卒業式で歌う曲の数の増加具合は緩やかです。
この理由としては、曲の普遍性と歌いにくさの2つがあると考えられます。
まず卒業式で歌う曲は、やはり誰もが共感できるという点が重要です。みんなで歌うものですから。
そのため、ある程度普遍的なことを歌わないといけません。これは多様化するほど減ってしまう点です。
それから、みんなで歌うという点で歌い易さも重要です。合唱しやすい曲とも言えます。
なので、合唱曲として作られた曲が根強く歌われているのも、その辺に理由があると思われます。
そんなこんなで、王道な卒業ソングが残りつつ、新しい曲もちらほら歌われるのが現在の状況となります。
卒業ソングは想いを引き出す曲
どんな年代であっても、学校行事の締めくくりは卒業式ですよね。
人それぞれ思いが交錯する卒業式。
そこで歌った曲を改めて聞いてみると、当時の記憶が次々に呼び起こされます。
情報過多の現代社会。 正直ちょっと疲れちゃいますよね…^^;;
なので、この機会に想い出の曲を聞いて、青春の記憶に浸るのも良いのではないでしょうか?
きっと、心が和み、新たな一歩を踏み出す活力になることでしょう☆