仏具

仏具の種類とその深い意味!日本人の半分が信仰しているのに知らない仏具のアレコレ!

普段、私達が何となく目にし使っている物にも、深い意味や文化があったりする事があります。

その代表的なものの1つに仏具があげられると私は思います。

何気なく線香を焚いたり、食べ物をお供えしていますが、それぞれの名前や種類、また何故そうしたことをするのかといった意味まで知っている人は少ないと思います。

今回はそうした、よく目にしている割には知らない仏具の種類とその深い意味について解説していきます。

どんな宗派でも必須?!基本の三つの仏具「三具」

仏具仏具とは仏教の儀式で使用される、仏教に欠かせないものです。

日本人の仏教徒の人口は8770万2069人(48.1%)とされ、約人口の半分近くが仏教を信仰していますが、ひとえに仏教と言っても宗派は様々です。

そのため、仏具も宗派によって必要なものが変わってきます。

しかし、どんな宗派でも基本となる変わらない仏具が3つあります。

それは香炉(こうろ)、燭台(しょくだい)、花立(はなたて)の3つで、これらのことを三具(みつぐ)または 三具足(みつぐそく)と言います。

「具足」とは「過不足がなく、必要なものが揃っている」という意味です。

この三具は、人が息を引き取った際にすぐに設けられるもっとも小さな祭壇である「枕飾り」から、手を合わせ続けることになる「仏壇」まで、ほぼ全ての所で用いられる道具であり、仏教において非常に重要なものとなっています。

では、何故これら3つの仏具、三具が重要なのかということを解説していきます。

⚪︎花立

花立てとは、常花や生花を供える際に使用する花器を指しています。

仏教と花には、密接な関係があります。

花は厳しい自然の中で耐え抜き、美しく咲き続けます。その花の姿が、厳しい修行に耐え悟りを開く、仏教の教えと重なるとされているのです。

そのような思想から、お供えする花を仏花と呼び、仏壇などに花を供えるようになったと言われています。

⚪︎燭台

燭台(しょくだい)は、ロウソク立て、火立てとも呼び、文字通りロウソクを立てる台を指しています。

燭台に灯す、灯りのことを燈明(とうみょう)といいますが、燈明は仏教にとって非常に大事なものです。

例えば、燈明は闇を照らして明るくすることから、迷いの世界に暮らす私たちに明るい希望を与えてくれる仏さまの智恵にも例えられます。

また、仏さまの教えを受け継ぐことを、法燈(ほうとう)を継ぐとも言います。

⚪︎香炉

香をたくときに用いる器のことです。陶磁器や金属、漆器などから作られています。

香炉は仏教の伝来と共にインドから日本に渡ってきました。

一年中暑い土地であるインドでは、古来よりスパイスなど豊富な香料をブレンドしてお香を作り、それらを焚く風習がありました。

臭気を防ぐために香りをまとうことが習慣化していました。

それが転じて、仏様を供養する方法の1つとなりました。

また、冷蔵技術が発達していない当時は、死臭をごまかす意味もありました。

仏具の歴史自体はかなり古いものであり、平安時代にはすでに花立が使われていたと考えられています。

ただ、これらの仏具が「三具」という形になって知れ渡ったのは、室町時代頃からだと考えられています。

「三具」は仏教の仏具として重要なものですが、キリスト教をはじめとするいろいろな宗教でも花立や燭台、香炉を目撃しますよね。

やはり、これら3つは人を弔うときには重要なものなのでしょうね^^

食べ物を供える供養?!

仏具三具と同じように多くの宗派で使われる仏具に仏飯器(ぶっぱんき)またの名を仏器(ぶっき)・茶湯器(ちゃとうき)・高坏(たかつき)があります。

仏飯器、仏器はその名の通りご飯をお供えするときに使うものです。

そして茶湯器は水やお茶をお供えするためのもので、高坏はお菓子や果物をお供えするためのものです。

このように、飲食物を供え供養することを「飲食供養(おんじきくよう)」といいます。

仏さまに食べていただくためではなく、私たちが日々食事をして生きていることへの感謝の気持ちをお供えするという意味があります。

そのため、お供えしたものを放置して腐らせるなど無駄にするのではなく、食べられるうちに下げ、おさがりとして食べるのが本来のあり方です。

また、神道にも神饌物(しんせんもの)という神にお供えし、そのおさがりを食べるというものがあります。そうした意味では、日本は神や仏と同じものを食べる「神人共食」の文化が強い国といえますね^^

また、ご飯を供える理由としては、世の中に大切なものとして日本人の主食で日々の暮らしに重要なご飯とされています。

水を供えるのは、透明で綺麗な水は「穢れのない浄土」を表すためで、高坏のあの足の長い独特な形には仏様を敬う心を表しているとされています。

仏具を知るということは、仏教文化、日本文化を知るということ

仏具お寺やご家庭の仏壇等で見かける仏具には色んな種類があり、そしてそこには深い文化や意味があります。

今回はその代表として一部を紹介させていただきましたが、宗派によって様々な仏具があり、そして意味があります。

そうした意味を辿ると宗派の文化や、仏教の文化、また日本の文化についても知ることができます。

お寺や仏壇で手を合わせる際にはこうした仏具にも目を向けて、調べてみるのも面白いと思いますよ!




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