丸くて赤い、コロンとした姿で馴染みのあるだるま。
小さなだるまは置きものとしても可愛らしく、インテリアにもなりますよね^^
だるまの使い方として最も有名なのは、願掛けです。
選挙、合格祈願、商売繁盛など、さまざまなシーンや場所で使われていますね。
でも、だるまは、もっと他にも種類や使い方があるんです!
今回は、だるまの使い方についてご紹介したいと思います☆
だるまの色々な種類
○雪だるま
そうか、これもだるまだ!
そう思わせる代表は何といっても「雪だるま」でしょう。
雪だるまも立派なだるまの仲間です。
雪が降らない地域の方にとって、一度は作ってみたい憧れのアイテムかもしれません。
冬を感じさせるイメージとして、年賀状や印刷物にもよく使われます。
筆者は雪国出身で、昨年も近所でお孫さんと一緒に雪だるまを作っている人を見かけました♪
○だるまおとし
現代ではあまり見かけなくなった玩具「だるまおとし」
段に積んだ円柱を、一番上にあるだるまの顔を落さないように下から順に叩いて落とす遊びです。
単純な遊びですが、意外と難しく、複数人で遊ぶと盛り上がります♪
○起き上がり小法師
起き上がりこぼしと呼ばれることも多い起き上がり小法師。
外国には、ピエロなどの人の形をした起き上がりこぼしがあります。
日本では、福島県の会津地方で小法師の姿をした縁起物として伝わっています。
基本的な構造はだるまと同じです。
今ではインテリアや贈り物、お土産としてだるまの顔をした起き上がり小法師も売られています。
様々なだるまの使い方
だるまはの使い方としては願掛けが最も多く、代表的なのが、選挙当選祈願と合格祈願です。
だるまを購入して、左目に願いを込めながら黒い目を描き入れます。
そして願い事が成就したら、右目を描き入れます。
その他の使い方としては、魔除けとしての使い方があります。
強い眼力で魔物を寄せ付けないだるまは、玄関に置き、外側へ向けておきましょう。
また、だるまは置きものだけとは限りません。
掛け軸やイラストという使い方もあります。
和室に床の間がある家では、だるまの掛け軸を掛けていらっしゃる人もいるでしょう。
掛け軸に描かれるだるまの姿は手足のない、丸い形ではなく、達磨大師のお姿が多いです。
イラストの場合は、年賀状や町内会のプリントなどのアクセントに使われますね☆
達磨大師とは?
だるまの由来は、達磨大師を具現化したお姿といわれています。
達磨大師は南インドの王子様でしたが、中国で僧侶として仏教の布教をしたお方です。
壁に向かい、9年も座禅を組んで修行をしたため、手足が腐ってなくなったと伝えられています。
だから、だるまには手足がないんですね☆
現代ではだるまに手足を描いたものもあります。
その他のだるまの使い方
置きもののだるまではありませんが、だるまを使ったものは、他にもあります。
例えばお正月にあげる凧。
正月飾りにぶら下げる、だるまの人形。
昔懐かしいお手玉。
だるまの形をした和菓子や焼き菓子もあります。
縁起が良いので贈り物としても喜ばれますね♡
だるまは自分で作ってもいいの?
多くのだるまが売られるだるま市で購入するのもいいですが、自分で作る人も増えています。
粘土やちりめんを使って、置きものとして作る人、折り紙で子どもと一緒に作る人などなど。
自分で作れば大きさも自由に決められますし、人と違ったプレゼントとしても役立ちます。
作り方は動画サイトやネット上で検索すると、さまざまなだるまが見つかりますよ☆
紅白で作ると冬らしさも感じられる上、縁起が良い素敵なインテリアになります。
だるまを使った言葉や物も多くある!
だるまは、何気ない日常生活にも登場します。
言葉や物の名前に使われることもあります。
例えば、血だるま、火だるま…。
ちょっと怖い使い方ですね…^^;
また、昔は女性と遊ぶ達磨茶屋というのもありました。
縁起物であり、仏教由来なのに、言葉にするとイメージや使い方が変わりますね。
一方、物の名前に付けられただるまには、だるまストーブ、だるま弁当というのもあります。
冬キャンプで人気がある、だるまストーブ(丸型ストーブ)はこちらです☆
今は丸型ストーブを含みますが、昔のストーブはもっと丸く、だるまっぽい形でした♪
今は薪ストーブとして使ったり、冬のアウトドア用として使う人が増えています。
レトロなデザインのものを選ぶと、キャンプとの愛称もバッチリです☆
ちょっと悲しいだるま娘のお話
筆者は少々だるまに縁があり、子どもの頃は立ち達磨さまに随分とお世話になりました。
手足があり、NYの自由の女神に恋をしている立ち達磨については以下の記事をご覧ください☆
また、だるま娘と呼ばれ、苦労しながらもたくましく生きた女性の話に心を打たれました。
その女性の名は「中村久子」さんです。
2歳の頃に患った凍傷が原因で両手両足を無くした上に、7歳の頃、父親が他界。
母の再婚相手に、だるま娘として見世物小屋で働かされたこともありました。
しかし、人に頼るのではなく自立する道を選んだ彼女は、その後結婚し、子どもも授かりました。
三重苦のヘレン・ケラーが来日した際「私より不幸な人、私より偉大な人」と賞賛されたそうです。
彼女は正々堂々と人生を全うし、72歳までさまざまな活動を続けました。
中村久子さんについての自伝や関連本も出版されています。
だるまには色々な使い方がある
こうしてみると、日本人にとってだるまは、とても身近な存在だと感じますね。
普段日常生活では、思い出さないだるまですが、街中で見かけた時は足を止めてみてください。
達磨大師やだるま娘と呼ばれた中村久子さんを思い出せば、きっと勇気を貰えることと思います☆