韋駄天の意味と由来を調べて驚いた!

韋駄天の意味と由来を調べて驚いた!ルーツもエピソードも凄い韋駄天とは?

大河ドラマのタイトルになったこともある「韋駄天」。

足が速い人の代名詞というイメージがありますね。

読めるけど、漢字で書いてと言われると、うっ!っとなる人もいるのではないでしょうか?

筆者もその一人です(笑)

しかし、なぜ韋駄天が足の速い人をイメージする言葉になったのでしょうか?

今回は韋駄天の意味と言葉の由来について深堀してみました☆

韋駄天とは?

韋駄天とは?韋駄天(いだてん)とは、足が速い人、とりわけ足が速い人を表す言葉です。

天ぷらの種類ではありません。

「あんなに足の速い韋駄天な人はめったにいないね」
「あの韋駄天走りは見事だね」

といった具合に使います。

このように誉め言葉として使われているイメージの韋駄天ですが、言葉の由来を知るとさらに驚きです。

韋駄天の由来が意外過ぎた!

韋駄天の由来が意外過ぎた!「韋駄天=足の速い人」

今でこそ、足の速い「人」を表す言葉として使われていますが、由来は人でも動物でもありません。

実は神様であり、仏様なんです!

しかも、最初はバラモン教の神様だったんです!!

バラ・・モン・・??

順にご説明しますので、引かずにこのままご一読ください(笑)

韋駄天は骨を取り返した!

韋駄天は骨を取り返した!韋駄天が有名になった理由は、音速を超える速さで「骨」を取り返したからなんです。

その骨は、なんとお釈迦様(仏陀)の骨なんです。

お釈迦様が亡くなられた後、弟子や信者はこぞってお釈迦様の遺骨を求めました。

その中には、なんとも混じっていました。

捷疾鬼(しょうしつき)という名前の鬼で、走りに自信がある鬼です。

この鬼がお釈迦様の骨(仏舎利)の一部を盗んで逃げ、走って奪い返したのが韋駄天だったのです。

捷疾鬼(しょうしつき)

捷疾鬼(しょうしつき)この鬼はインド出身の、足が速くすばしっこい鬼です。

しかも顔や姿も怖く、夜叉の異名を持ち合わせます。

仏教に取り入れられてからは、七福神の一人、毘沙門天(びしゃもんてん)の従者になりました。

韋駄天の出身はバラモン教!

韋駄天の出身はバラモン教!バラモン教は、新興宗教でも怪しい宗教でもありません(汗)

お釈迦さまが仏教を開く前から信仰されている宗教で、開祖を持ちません。

韋駄天は、ヒンドゥー教の超人気な神様「シバ神」の子であると言われています。

また、インドの火神「アグニ神」の子であるとも・・・。

やがて仏教に取り入れられてからは、お寺やお坊さんの守護神となりました。

ごちそうさまの由来も韋駄天だった!

ごちそうさまの由来も韋駄天だった!食事の後に言う「ごちそうさまでした」を漢字で書くと「ご馳走様でした」です。

漢字をよく見ると、馳走(ちそう)=はやく走るという字が使われていますね。

冷蔵冷凍の技術がない時代、食べ物の足がはやい(腐りやすい)という意味もあるでしょう。

しかし、この言葉の由来も韋駄天だという説があるのです☆

お釈迦様のために、足の速い韋駄天が走り回って食材を集めたことが由来です。

足の速い者=馳走=韋駄天にごちそうになった。

だったら「韋駄天様」でも・・・と思うなかれ。

一人に特定しないあたりが、お釈迦様らしい配慮ですね♪

韋駄天の足の速さは?

韋駄天の足の速さは?韋駄天の足の速さは、光速や音速を超えると言われています。

一説には時速180億kmとも。

忍者ハットリくんもビックリです!

お釈迦様の骨を取り返したときは、一瞬で1280万kmを駆け抜けたそうです。

速すぎて、追い越してしまうかもしれませんね。

あるいは、止まれない~!なんてことも。笑

韋駄天が祀られている神社やお寺

韋駄天が祀られている神社やお寺韋駄天は日本では仏教として取り入れられましたが、神社でも祀られています。

有名どころでは、

韋駄天神社(稲足神社):東京都あきる野市

 → 韋駄天神社(稲足神社)

・井頭神社(韋駄天社):奈良県天川村(webサイトなし)

萬福寺:京都府宇治市

 → 萬福寺

泉涌寺舎利殿:京都市東山区

 → 泉湧寺

乙津寺:岐阜県岐阜市

 → 乙津寺

韋駄天様がどのような由来で祀られるようになったのか、調査する旅も面白いですね♪

足が速くなりたい方はぜひ訪れてみてください。

イザナギノミコトも全速力で逃げた!

イザナギノミコトも全速力で逃げた!韋駄天のごとくかは不明ですが、日本の神様も走りでは負けていません。

国生みの神として知られる、イザナギノミコトも、黄泉の国から全速力で逃げました。

イザナギノミコトの妻である、イザナミノミコトは火の神を生んで亡くなってしまいます。

妻に会いたい一心で、黄泉の国を訪れるイザナミノミコト。

妻には会えたものの、すでに黄泉の国の食べ物を口にして、元の世には戻れないといいます。

見るなよ、見るなよはフリじゃない!

見るなよ、見るなよはフリじゃない!それでも、黄泉の国の神に相談してくるから、その間は「私の姿を決して見ないように」と約束します。

これ、フラグですね(笑)

ツルの恩返し的な。

読者陣の推測どおり、連れ戻る最後の一歩で振り返ってしまうイザナミノミコト。

かつての美しい妻の面影はどこにもありません。

みぃたぁなぁぁぁぁぁ~!という、ホラーシーンさながら、追いかけてきます。

100年の恋も瞬時に・・・韋駄天走りの速さで冷めます!!

「あぁ、韋駄天の足があったら」と思ったかもしれませんね。

韋駄天は人ではなく神様仏様でした

韋駄天は人ではなく神仏様でした天ぷらでも、さつま揚げでもなく、人ですらなかった韋駄天様。

筆者が知らないだけで、実はエビ天は恵比須様の釣り竿の化身・・・とか?

インゲンも、由来はインゲン和尚様ですし、知らないだけで由来は驚くものかもしれません。

ぜひ皆さんも言葉の由来をひも解いて、驚きの体験を楽しんでくださいね☆

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