なまはげ

鬼?外国人?なまはげの発祥からみる人々の思いやり!あまり知られていないナマハゲ文化の起源!

大晦日に秋田県男鹿(おが)市を中心とする地域で家々を巡って厄払いをしたり、怠け者を諭したりする「なまはげ」。仮面をつけ、藁などで作った衣装をまとっています。

秋田を代表する伝統の1つでしたが、今ではその枠を越え、日本を代表する文化となりました。

2018年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

しかし、その発祥や意味についてはあまり知られていません。

そこで、調べてみるととても奥深い文化という事がわかりました!

今回はこのなまはげの発祥について解説していきます。

なまはげの起源4説!

なまはげ独特な鬼のような顔に姿。

一体なまはげの正体は何なのでしょうか?

その答えとなる起源には有力とされる4つの説があります。

【漢の武帝のお供の鬼】

昔、漢の武帝が男鹿にお供の鬼5匹を連れてきた際に、正月の15日だけは鬼達に休みを与えていました。

鬼達はそのお休みの間、村の作物や家畜を食べたり、娘をさらったりと好き放題していたようです。

そこで村人達は鬼達に「一晩に千段の石段を作れるならば娘を差し出す、出来なければ山に帰ること」という賭けを申し出ました。

そしてその賭けを承諾した鬼たちが、軽々と999段まで作ってしまい、「ヤバイっ!!」となったところで村人の一人が鶏の鳴き真似をして夜明けだと勘違いさせ、鬼達を退散させました。

そして鬼を騙したことで祟りを恐れた村人達は、年に一度村の若者に鬼の格好をさせ、ごちそうを振る舞ってもてなし、なだめたのが発祥とされる説です。

【修行者説】

男鹿にある山は古くから山伏の修行場となっていました。

険しい修行を山で行った山伏はまるでなまはげのような鬼の表情に見え、そんな彼らが時々里に下りてきて家々をまわり祈祷などの儀式を行ったことがなまはげの由来となったという説です。

【山の神説】

男鹿は海上から見ると海に浮かぶ山に見えます。

この山は、村人の生活を守護してくれる「山の神」が鎮座するところとして村人から信仰されていました。

その山の神の具現化がなまはげであるという説です。

【外国人説】

何千キロという海を超えて来た外国人が、当時の男鹿の人から見れば鬼に見えたことからなまはげの由来となった説。

身長も当時の日本人よりははるかに身長が高く、目も青く、鼻も高い、さらに長距離の航海により顔は日焼けで真っ赤になり、髪も長くなった外国人は男鹿の人からすれば鬼に見えたのかもしれません。

天狗も外国人説がありますし、可能性はありそうですね。

これらがなまはげの起源ですが、外国人説や修行者説は歴史的にロマンがありますし、お供の鬼説や山の神説は現実的ではないですが、そうした鬼や神が昔はいたと考えると何だかとてもワクワクします!

そして、それぞれの説を考察するのも楽しいですね!!

なまはげの包丁は○○○を切るため?!

なまはげなまはげの姿を注意深く見ていると、手に包丁と桶を持っていることがわかります。

もちろんこの包丁と桶にも意味があるのですが、その説明をするにはまず、なまはげの名前の由来について解説しなければなりません。

なまはげがやってくるのは寒い冬の季節です。

人々は暖をとるために囲炉裏を囲みますが、長時間当たっていると低温やけどを生じます。

この低温やけどのことを方言で「ナモミ」と呼び、この「ナモミ」がたくさんできるほど囲炉裏で怠けている奴の「ナモミ」を剥ぎ取り、怠け者を更生させるのがなまはげです。

そしてこの「ナモミ」を剥ぎ取る、「ナモミ剥ぎ」がなまってなまはげになったというものです。

勘の鋭い方はお気づきかもしれませんが、そうです!

この「ナモミ」を剥ぎ取るのに使うのが包丁で、取った「ナモミ」を入れるのが桶という訳です。

囲炉裏は現代で言えばこたつやストーブと言ったところでしょうか。

そんなところで怠けている人を懲らしめるためにやってくるなまはげ…。

他人事とは思えませんね(; ̄ー ̄A

ただ、低温やけどを包丁で剥ぎ取るという乱暴さはありますが、低温やけどを取ってくれるなんて優しい気もしますね!!

もったいない精神?御利益もあるなまはげの装束「ケデ」

なまはげなまはげを見ていて気付くのは包丁や桶だけではありません。

装束が着物や法被といったものでなく藁だということです。

もちろんこの藁の装束にも意味があります。

藁の装束の名前は「ケデ」という名前で、材料はお米を取った後の稲藁です。

昔の人にとってお米はお金と同じ位の価値がありました。

そのお米がとれた後に残る稲藁を「ケデ」にすることによって無駄をなくし、大切にしました。

また衣装に藁を使うことで翌年の豊作、無病息災などの願いをなまはげに託したのです。

そのため「ケデ」から落ちた藁くずには神が宿るとされ、大切に扱われます。

この「ケデ」からは日本人独特のもったいない精神や物を大切にする心が垣間見えますね。

人々の思いの具現化、「なまはげ」

なまはげ囲炉裏で怠ける人間を更生し、着ている装束には豊作や無病息災の祈りが込められている「なまはげ」。

発祥、起源には色んな説がありますが、人々が幸せに、健康に暮らしていけるように思う気持ちの具現化が「なまはげ」を作っていると感じました。

昨今では少子高齢化や子供のトラウマになるという理由から「なまはげ」は減少していますが、昔の日本人から代々伝わってきた「人を思う」文化ですし、これからも我々が幸せで健康に暮らしてくためにも残ってほしい文化ですね^^




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