仏像の意味とその広がり!仏像の特徴から分かる仏教の背景!

多くの観光地には有名なお寺があり、楽しみにしていた旅行で立ち寄るという機会も多いですよね~^^

近年、仏像ブームが到来し、「仏女」という言葉を耳にしたことはあると思います。

東京国立博物館 特別展「運慶」の入場者数が約60万人を迎えるなど、最近の仏像関連の展示には比較的安定した人気が伺えます。

今回はそんな仏像の意味について探っていきます!

きっと、旅行先で会話が弾み、楽しい旅になるでしょう♪

それでは、仏像に込められた謎の解明の旅へLet`s  go!!!

仏像の誕生

インド仏像

仏像が登場するのは、釈迦如来の入滅から約500年たった紀元前一世紀後半頃です。

始まりはパキスタンのガンダーラと中インドのマトゥラーで作られるようになります。

ガンダーラでははじめに寺院の仏伝彫刻に釈迦如来の姿が現れ、次いで単独の仏像が造像されました。

ガンダーラ仏はギリシアやローマの影響がみられます。この写真のように彫りの深い相貌や衣服の衣文などは、ギリシア彫刻を思わせます。

マトゥーでは、ヨーロッパの影響を受けないインド的な仏像が作られました。この様式は、以後のインド彫刻の基礎となっています。

ガンダーラとマトゥラーの仏像様式は、明らかに異なります。そのため、それぞれが独自に発展させたのか、両者の交流の中で生まれたのかについては諸説あります。

しかし、ほぼ同時期にこの両地域で、釈迦の像が誕生したことは確かです。

両地域で同時期に釈迦の像が誕生したのは、謎ですね。何かしらの意図あって、ミステリー性を感じます。

余談ですか、学生時代にインド美術に詳しい教授がいて、色気満載の仏像を熱く語っていた記憶があります。ちなみにその教授はゼミ旅行の旅費を多くの学生に踏み倒されている先生で有名でした。ミステリーが更に深ります…(笑)

仏像の広がり

アジア

【南と北のルート】

仏教の普及にともない、仏像も南北のルートからアジア各地に広まっていきます。

セイロン(現在のスリランカ)などを経由して、東南アジアへと至るのが南伝のルートです。

この伝播は、7世紀以降のことだと考えられています。

北伝のルートに当たるアフガニスタンへは、2世紀頃に伝わりました。ガンダーラに隣接しているため、その影響が強く見られ、ギリシア風の塑像も多いです。

仏教は海を越えて勢力を拡大しています。

【シルクロードを越えて】

仏教はパミールを越えて中央アジアに達し、東へ広がりました。

中央アジアでも仏教美術は盛んになり、6~7世紀にかけて最盛期を迎えます。東西交通の要である敦煌を経て、仏教は中国へも伝播します。

中国に仏教が定着したのは、2世紀初め頃とされています。

仏教はアジアを中心に広がったんですね。

ですが、仏教の発祥の地インドは、仏教徒が少ないですよ。

意外ですよね…仏教は他国への影響が大きいことがわかります。

日本の仏教と仏像

釈迦三尊像

【仏教の伝来】

日本へ仏教が伝えわれたのは6世紀半ば、欽明天皇(きんめいてんのう)の時で、百済の聖明王(せいめいおう)によって仏像や経典などがもたらされました。

この年代については二説があり、『日本書記』では欽明天皇13年(552)のこととされ、『上宮聖徳法王帝説』(じょうとくほうおうていせつ)『元興寺縁起』(がんごうえんぎ)によれば「戊午年」(ぼご)(538)のことだといいます。

研究者の間では、後者が有力です。

近隣諸国へ仏教を普及するという、聖明王の政策の一環として行われたものです。

現在に至るまで皇室は日本固有の信仰=神道ととても結びつきが深いですが…この時代は、仏教が皇室の中で優位性を感じます。

【仏像の始まり】

日本には仏教文化とともに、仏像が同時に伝来してきました。

仏教公伝に際し、天皇の言葉として『日本書記』にはこう記されています。

西の蕃の獻れる佛の相貌瑞嚴し。全未曾て看ず。禮ふ可きや不や

(にしのくにのたてまつれるほとけのみかおきらきらし。
      もはらいまだかつてみず。うやまふべきやあらずや)

「瑞嚴し」という最高の形容をしていることからも、当時の人々にいかに強い印象を与えたかが容易に想像できますね。

伝来当初は、日本固有の信仰(のちの神道)を尊重する保守的な立場の物部氏と、仏教を積極的に受け入れようとする蘇我氏との抗争などもあり、日本で本格的な寺院や仏像がつくられるようになるには、仏教公伝から半世紀ほどです。

インドで仏教が成立してから1000年ほどの時を経て、日本にたどり着き定着します。

長い年月をかけて仏教と仏像が日本へ伝わったんですね…

ちなみに箸も仏教ともに伝来したという説があります。

現代の私たちにも通じる起源が飛鳥時代頃にあったんですね。

時代でみえてくる仏像

頂相

【飛鳥時代(6 世紀後半~7世紀頃)】

止利(とり)様式 
面長の顔、杏仁形の目、微笑んでいるような口もと、厚手の着衣に施された襞の左右愛称表現が特徴です。

朝鮮半島洋式 
朝鮮半島との交流によって生み出された仏像です。

小さな金銅仏が多く、曲線的で、異国情諸をたたえた個性的なものが多いです。

この時代は中国北魏時代や朝鮮半島の影響をうけており、日本風の仏像には程遠いです。

豪華な装飾満載の仏像で近寄りがたくて圧巻されます。

【白鳳時代(7世紀後半)】

丸みを帯びた顔立ちに初々しく穏やかな表情を浮かべます。

身体つきも肉づきのよい、ふっくらとした体軀になります。

身体の線がわかるほど着衣が薄く、写実性があらわれてきます。

飛鳥時代と違って、表情も豊かで人間らしい要素が増えているように感じます。

【天平時代(8世紀)】

唐時代の彫刻の影響を受けており、写実性豊かな表現です。

乾漆像など様々な材質、技法が取り入れられました。

この時代は、東大寺が建立されるなど仏像制作が盛んです。

ですが、この時代の仏像は平安末期の平氏による南都焼き討ちによって多くの仏像が失われました。

現代に見ることは叶いません、とても残念かつ悲しいです。

【平安時代前期(8世紀末~9世紀末)】

一木造らしい、どっしりとした重量感のある仏像が特徴です。

密教の仏像がつくられるようになります。

この時代から神仏習合の仏像が制作されていきます。

現代に通じる日本文化が生まれている時期に感じます。

【平安時代中期(10世紀)】

中央での和様化が進むと同時に、地方での造仏も盛んになり、個性豊かな仏像が生みだされます。

【平安時代後期(11~12世紀)】

寄木造が完成し、大規模な仏像の制作が可能になりました。朝様(じょうちょう)とよばれる貴族好みの優雅な作風が特徴です。

【鎌倉時代(12世紀末~14世紀前半)】

玉眼を使用するようになります。玉眼の技法で水晶の目は生きているような迫力があり、怖いです。

質感豊かな肉体表現に、現実に、現実的な写実性がみられます。

風になびくような衣の襞がダイナミックな躍動感を与えます。

【南北時代(14世紀~14世紀後半)】

頂相彫刻が盛んにつくられるようになります。実在の人物がモデルになっているため、きわめて写実的な表現になっています。

仏像彫刻が衰退し、華やかだった仏像は残念ながら制作されなくなります。

私は鮮やかな仏像が好きです。天平時代の十二神将の仏像を見たときは、感動しました。

【室町時代以降(14世紀後半以降)】

既製品化された仏像が量産されるようになります。

注文に応じて細部を造り既製品に組み合わせる、イージーオーダーの仏像が制作されるようになりました。

既製品に組み合わせる仏像は修復の際に部品を変えれば良さそうなので修復には良いような気がします。

ですが、一木造のようなダイナミックさがないのは残念です。

仏像を見に行こう!

阿修羅像

仏像ひとつを見ても、職人たちの思いが込められています。

人々を魅了してやまない仏像は、職人達の苦労と努力の結果です。

私は、仏像を美術品として見る価値もあってよいと思います。

仏像を見た印象は人それぞれで、感じ方も違えば、心の状態によっても変わります。

拝みながら仏像の美しさをじっくり見てもいいですね^^

あなたも是非、今回ご紹介した内容を踏まえて一度じっくり仏像を眺めて見てください!

きっと、いつもと違う奥深さを感じることでしょう。

《参考文献》

 




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