初夢の縁起ものと言えば“一富士二鷹三茄子”ですが、私自身はこのような夢を見たことがありませんw
そもそも、3番目の茄子が縁起物とは意味が分かりません。どうして選ばれたのでしょうか?
そこで今回は、この縁起物の由来と意味をご紹介します☆
そしてさらに、一富士二鷹三茄子には実は続きもあるんです!
それらのことから、初夢って何なのかを考えていこうと思います。
初夢の起源とは?
初夢の起源を辿っていくと、中国の思想に行き当たります。
例えば、悪夢を食べてくれる獏の絵を枕の下に敷いて寝る習慣が中国にはありました。
日本でも、元々は夢から良いことや悪いことを占うだけでした。
しかし、室町時代頃から良い夢をみるために、七福神が乗る宝船の絵を枕の下に入れるようになりました。この頃から、縁起の良い夢を決めて、それを見るために願をかけるようになったのです。
そして、江戸時代では、新しくその縁起の良い夢に一富士二鷹三茄子が選ばれたのです。
また、江戸時代には多色刷りの縁起のいい絵が刷られるようになりました。
このように、自分の都合の良い夢を見られるようにするとは、夢占いからの逆転の発想と言えるでしょう。
ちなみに、初夢とよばれる夢を見るのは、何も大晦日にみる夢ではないことはご存知でしょうか?
現代では、1日から2日と、2日から3日の夜に見る夢が初夢とされています。
一富士二鷹三茄子の由来とその意味
実は縁起がいい由来について、はっきりと決まってはいません。例えば以下の4つの説があります。
【徳川家康の好きなもの説】
徳川家康が、富士山と鷹狩り、そして初物の茄子が好きだったといわれることから
【徳川家ゆかりの地である駿河国の高いもの説】
富士山と愛鷹山の標高、初物の茄子の値段、これら駿河国にある高いものの順
【掛け言葉説】
富士は「不死」もしくは「無事」、鷹は「高い」もしくは「高貴」、茄子は「成す」の掛け言葉。
【駒込富士神社に由来している説】
東京文京区本駒込にある駒込富士神社は、お富士さんという愛称で親しまれています。また、近くには鷹匠屋敷もありました。さらに、駒込茄子はこの地域の名産品です。
このように、由来については諸説あり、この他にもまだあったりします。
それから、それぞれの意味ですが、まず富士は不死と掛けられて、不老長寿の意味を持ちます。
次に、鷹は高く飛ぶ、また高貴と掛けられ、立身出世の意味を持ちます。
最後に、茄子は成すと掛けられ物事がうまく運ぶことや、たくさん実ることから子孫繁栄を意味します。
一富士二鷹三茄子には実は続きが…⁉︎
あまり知られていませんが、一富士二鷹三茄子には実は続きがあるんです!
それが、“四扇五煙草六座頭”(しおうぎごたばころくざとう)です。
また、こちらの続きの由来はハッキリとしておらず、バリエーションもいくつかあります。
意味として、まず扇は末広がりで、子孫繁栄と商売繁盛を意味しています。
次に、煙草はまっすぐに登っていく様から、運気上昇を意味します。
最後の座頭とは、頭髪を剃った盲人の琵琶法師のような人や按摩師の人を指す言葉になります。その縁起物としての意味は、毛が無いことから、怪我ないと掛けて家内安全や健康を意味します。なかなか気の利いたシャレですねッ!笑
この続きには、1番目は4番目と、2番目は5番目と、3番目は6番目と意味が対応するという説があります。
さらに、4番目と5番目には、別の言葉の説もあって、“四葬礼五雪隠”(よんそうろうごせっちん)と続きます。
葬礼は葬式、雪隠はトイレを意味します。
こうなってくると、良い夢なのかどうか分からなくなってしまいます…f^^;
ただ、このような夢を、逆夢、つまり現実とは反対の事が起きるのだと考えたり、解釈によって良い夢とされたりします。
なんかもう、何でもありのような気がするのは私だけでしょうか?笑
初夢は楽しんだもん勝ち!
初夢で縁起物が見れたら良いのですけれども、囚われすぎるのもどうかと思います。
夢は先程のように、様々な解釈が成り立ちますし、自分なりに解釈するのも面白いかもしれません。
そして、この1年はどのような年になるのか、思いを巡らすのも楽しいでしょう^^
それでも縁起の良い夢を見たい場合は、枕の下に縁起の良い絵を入れてみてはいかがでしょうか?
あなたの今年一年間が、素晴らしい年になりますよう願っております♪