春は様々な植物が芽を出しはじめる季節。
雪解けの合間から顔を出しているフキノトウを見ると、春の訪れを身近に感じます。
フキノトウやツクシは春の食べ物で、冷凍しない限り、その時期にしか食べられません。
では、春の入り口である3月の旬の食べ物は何でしょうか。
今回は3月の旬の食べ物と、なぜ旬に食べるのかといった理由などをご紹介いたします☆
3月の代表的な旬の食材は?
3月に入ると、柔らかな日差しがほんのりと暖かく、春らしいと思える日が増えます。
2月は立春があり、暦の上では春に値しますが、体感的にはまだ寒い…という感じ。
本格的に春の食材を感じるのは、やはり3月頃からではないでしょうか。
イチゴや春キャベツ、鰆(サワラ)などは、多くの方が思い浮かべる、3月の代表的な食べ物ですね。
他にも、カラシ菜や、アブラナなど、菜の花のお浸しなど。
体をポカポカと温める根菜類から、葉物が美味しい季節へと移り変わる時期でもありますね♪
そもそも「旬」って何?
旬(しゅん)とは、その食べ物が一番美味しく食べられる時期をいいます。
具体的には、魚なら脂がのって美味しい、野菜は甘味があり、食感が柔らかいなどです。
また、旬の食べ物は、その時期の収穫量が増え、価格が安くなるので消費者は嬉しいことばかり。
美味しくて安価に購入できるなら、旬の食べ物は見逃せませんね。
【種類別】3月が旬な食べ物
地域によって3月が旬の食べ物が若干異なりますが、以下のものは3月が旬とされています。
【野草】
・ツクシ
・ノビル
・タラノメ
・ヨモギの若芽 など
【野菜】
・春キャベツ
・春大根
・タケノコ
・グリーンアスパラ(春芽)など
【果物】
・イチゴ
・キウイ
・八朔(ハッサク)など
【魚介】
・アサリ
・イイダコ
・シラウオ
・サワラ
・サクラマス など
他にどんな食べ物があるか調べて、知識欲を満たしたり、家族で食べて楽しんでみてくださいね♪
3月の旬な食べ物が季語
日本の暦は、旧暦と現在使用されている太陽暦があります。
春は初春、仲春、晩春と分かれるのですが、その区分は以下のとおりです。
・初春:2月(旧暦では1月)
・仲春:3月(旧暦では2月)
・晩春:4月(旧暦では3月)
旧暦と現在の暦では、1ヶ月もズレがあるんですね☆
現代の3月にあたる仲春の、旬な食べ物に関する季語には以下のようなものがあります。
【食物】
・土筆(ツクシ):春の代表的な野草の一種で、卵とじや炒め物にしても美味しい食材です。
・大根(ダイコン):春の七草では「すずしろ」と呼ばれる大根も春が季語です。
・菱餅(ひしもち)・草餅・櫻餅:菱餅はひな祭り、草餅はヨモギ、櫻餅はサクラの葉で春を感じます。
【魚】
・鰆(サワラ):魚に春という漢字が、いかにも旬を表しています。
・鯛(タイ):春の鯛は桜鯛(サクラダイ)、秋の鯛は紅葉鯛(モミジダイ)と呼ばれます。
・ホタルイカ:3月~5月が旬のイカで、生食、漬けにしても美味しいです。
年中入手できても旬は大切
現在では、冷凍技術や運搬技術の発達により、一年中食べられる食材が増えました。
特に、代表的な夏野菜(トマトやナス、キュウリなど)は、多少価格が高くても、年中購入できます。
果物も、イチゴやブルーベリー、マンゴーなどの冷凍物が出回っています。
それでも、旬の食べ物は、生食で食べられるくらい新鮮で、ジューシーで、うま味も増しています。
旬の食べ物は理にかなっている
旬の食べ物は、その時期に採れるもので、体にも良いものが多いんです。
夏野菜は、暑い夏に体を冷やしてくれ、逆に冬野菜は、体を温める効果が高いといった具合です。
3月が旬の食べ物は、寒い冬から夏へ向かう、季節の変わり目に適応する体作りのための食材です。
まだ気温が安定しない3月は、初夏の陽気の日もあれば、急に肌寒くなる日もあります。
柔らかい春キャベツのスープや、グリーンアスパラのソテーなどが食べたくなる時期なんですね♪
いわば、旬の食べ物は体が欲するということです。
現代人が旬を知る方法
現代人が旬を知るには、スーパーや八百屋、お寿司屋さんなどを活用するとよいでしょう。
スーパーでは旬の野菜や魚介類が多く入荷します。
収穫量が多く、安定して入荷するうえ、価格も安定しているからです。
野菜類であれば、店内入口を入ったすぐの所に、今週のおすすめ、イチオシなどと書かれています。
魚介類も、お刺身やお惣菜の材料として加工されているので、ぜひチェックしてみてください。
お寿司屋さんでも、旬の食べ物は推しの商品としてメニューに掲げられていますよ。
ただし果物は、輸入物や、ハウス栽培といった一年中「旬」というものもあるので注意!
コンビニでは、季節のフルーツイベント開催で旬を知ることができますね。
キーワードは「生」
・・・生といっても、ビールのお話ではありません(美味しいけど)。
乾物や煮詰めた加工品は、旬の時期に採れたものを長期保存するために加工されています。
3月の旬の食べ物に「アサリ」がありますが、アサリは佃煮の材料にもなりますね。
佃煮を見ても旬を感じることは少ないですが、アサリの生が売られていたら旬だなとわかります。
産直市や朝市、道の駅もおすすめ
地域の産直市場や道の駅などの野菜や食べ物は、採れたてのものが多く、旬を感じます。
3月の暖かい春風に触れ、旬の食べ物を探しに近くを散歩してみてはいかがでしょうか。