日本の四季を彩る童謡音楽が素晴らしい!大人になって知った曲の深さッ!

この間、友達の出産祝いに童謡のCDをプレゼントしました♪

そして、改めて歌詞カードを見て曲を聞いてみたら、なんだか素敵な曲ばかりです。

この記事では、改めて素敵だなと感じた、日本がつまっている音楽を紹介しちゃいます☆

【冬】『お正月』 作詞:東クメ 作曲:滝廉太郎

もーいくつねると お正月
お正月には    凧あげて
こまをまはして  遊びましょー
はやく来い来い  お正月

もーいくつねると お正月
お正月には    まりついて
おいばねついて  遊びましょー
はやく来い来い  お正月

日本の一年の始まりと言えば、お正月!

お正月の近くになると、絶対どこかで聞くこの曲!(主にスーパーで笑)

新年を迎える時、なぜだかワクワクしてしまいますよね☆

大人たちは挨拶やら年越しの準備で、いそいそとしていますが、新年を迎える新たな気持ちは老若男女関係ありません♪

この歌詞は、1番は男の子、2番は女の子が、お正月を楽しみにしている歌詞です。

音楽も簡単で覚えやすく、楽しげな感じが伝わってきます^^

昔から家族や親戚、近所の友達と過ごす、一年の始まりを楽しみにしていたのですねッ!

こお曲は、大昔からある曲なんだと勝手に思っていましたが、実は思っていたより古くもなく、作られたのは1901年のこと。

そしてこの曲を作った瀧廉太郎(1879-1903)は、日本人2人目のヨーロッパ留学生で、23歳という若さで亡くなるものの、『荒城の月』や『鳩ぽっぽ』など多くの名曲を残しています。すごいですね…。

では、実際にこの曲を聴いてみましょう♪

【春】『早春賦』 作詞:吉丸一昌 作曲:中田章

春は名のみの 風の寒さや
谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず
時にあらずと 声もたてず

氷融け去り    葦はつのぐむ
さては時ぞと 思うあやにく

今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよと この頃か
いかにせよと この頃か 

この曲、小学校の時に教科書で見ませんでしたか???

私は、音楽の授業の試験で歌いました!笑

その時はなんとなーく歌っていましたが、「素敵な歌詞なんだなあ。」と、大人になって気がつきました☆

春が間近である喜びと、しかしまだその時期ではないもどかしさ。

春は勿論、新しい生命の溢れる力を大地から感じる誕生の季節ですが、その前に、冬という静まり返った季節からその力がむくむくと湧き出すくすぶったさ。

そのどちらもあって日本の春というものを感じる訳ですね♪

この曲も、唱歌と言って童謡とは少しジャンルが違いますが、みなさんが知っている曲ですよね♪

この曲は1913年に発表され、作曲者の中田章(1886-1931)は作品数は少ないものの、多くの校歌を作ったことで知られています。

自筆譜は丁寧かつキレイなものであったと言われており、きっと繊細ながらもしっかりした人だったのでしょうね☆

そんなこの曲を聞いてみちゃいましょう!

【夏】『たなばたさま』 作詞:権藤はなよ 作曲:下総皖一

笹の葉さらさら
のぎばにゆれる
お星さまきらきら
きんぎん砂子

ごしきのたんざく
わたしがかいた
お星さまきらきら
空からみてる

ゆったりとした曲調の中、笹の葉(と短冊)が揺らめいている様子と星がきらめいている様子、想像してみたらとても素敵な光景ですね…!

『最近の日本は都市化が進んで星が見えなくなった。』とは言われますが、それでもやっぱりこの時期の天の川の美しさは変わりませんし、短冊に祈る光景は変わりませんね♪

この曲を作った下総皖一(1898-1962)は、多くの童謡や唱歌を作りました。校歌も合わせれば、1000曲以上作曲されているようです!

単純に生きた年数で割っても、一年あたり20曲近く作られていますね…。なんて曲数だ!!!笑

たなばたさまは、1941年に発表されました。そう、真珠湾攻撃の年です。

戦争の最中この曲は発表されており、おそらく安寧への願いも祈りに込められていたのではないのかなぁと思います。それも、これを歌う子どもたちの時代のために。

上に書いたのは解釈という名の深読みでしかありませんが、作られた時代に目を向けてみるのも、面白い発見があるかもしれませんね☆

それでは聞いてみましょう♪

【秋】『ちいさい秋見つけた』 作詞:サトウハチロー 作曲:中田喜直

誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
めかくし鬼さん 手のなる方へ 澄ましたお耳に
かすかにしみた  呼んでる口笛    もずの声
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
お部屋は北向き くもりのガラス うつろな目の色
とかしたミルク わずかなすきから 秋の風
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
昔の昔の 風見の鳥の  ぼやけたとさかに
はぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて 入日色
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた

この歌詞、ずーっと『誰』がはっきりしなくてモヤッとしませんか?そこがポイントです!

『誰』が分かっていないので、少し寂しい思いに駆られるんです。

葉が美しく赤く色づき はらはら と落ちるように、秋は段々と寂しくなっていきますよね。

小さい秋が一つ、また一つ、いつの間にか…という、日本の情緒ある風景の一つで、『わび・さび』を感じられますね♪

『ちいさい秋見つけた』は1955年に作られました。

作曲者の中田喜直(1923-2000)は、『早春賦』の作曲者、中田章の息子さんです♪

中田喜直はたくさんの曲を作り、童謡や唱歌から器楽曲から歌曲まで、幅広いジャンルを手がけました!

『夏の思い出』や『メダカの学校』など、親しみある曲も中田喜直の作曲なんですよ☆

そんなこの曲、実際に聞いてみちゃいましょう!

時代を越えて愛される童謡曲

Popular songs実は4人の作曲者、日本の音楽を支えてきた中心核の人々でもあります。

曲は星の数ほどありますが、ぜひ少し前の日本の音楽を聞いてみてください!!!

とてもいい曲がたくさんあります☆

大人になって改めて聞いてみると、曲の深さがより伝わってきて昔よりも楽しめると思います。

今の時代に生きる私たちは、どうしても忙しく、人の温かみを、大地を、空を、移ろいを、ゆっくり味わうことができません。

だからこそ、馴染みのある日本の歌や音楽を聞き、日本の歴史や感性を再発見することも大事ですね〜♪^^

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