友人や親せきの結婚の日が迫って来て、お呼ばれのドレスやスーツの準備はバッチリ!
でも、ご祝儀の準備はちょっと悩みますよね。
マナーやしきたりがあるようだし、失礼にならないように準備しておきたいものです。
結婚祝いの熨斗(のし)やお金の入れ方について、しっかり確認していきましょう!
そもそも「のし」ってなに?
そもそも、結婚祝いののしとはどういったもので、お金の入れ方はどうすればいいのでしょうか。
のしは、お祝いの袋の右上についている小さな飾りの事です。
漢字では熨斗(のし)と書き、正しくは小熨斗(このし)や、折熨斗(おりのし)といいます。
赤と白の紙を細長い六角形の形に折り、真ん中に細長く切った黄色い紙を入れた形をしています。
この黄色い紙は、熨斗鮑(のしあわび)を表しています。
熨斗鮑は、鮑を伸ばして乾燥させて作った物で、古くから神様への献上物とされてきました。
鮑を長く伸ばすことが、命を伸ばすということにつながり、結婚式だけでなく色々なお祝い事の贈り物になったと言われています。
ただ、熨斗鮑は非常に高価なものであったため、熨斗鮑を模した折熨斗を飾ったのし袋にお金を入れて、贈るようになったようです。
それでは、実際のお金の入れ方などを見ていきましょう!
ご祝儀袋の選び方やお金の入れ方は?
まずはご祝儀袋を用意するのですが、この時にも注意が必要です。
ご祝儀袋には水引(みずひき)という組紐の飾りがついているのですが、結婚祝いの場合は、結び切り(真結び)かあわじ結び(あわび結び)のものを選びます。
この二つは解くのが難しい結び方で、「結んだら解けない・一度で終わる」という意味合いがありますので、結婚式にはぴったりの意味合いです。
反対に、蝶結び(諸輪結び)は、何度でも解いたり結んだりすることができます。
その為「何度あっても良い」という意味があるので、結婚式では絶対に使ってはいけません。
そして、入れるお金についてなのですが、中身の金額に見合ったご祝儀袋を選びます。
だいたい1~3万円くらいの場合は、紅白か金銀の結び切りかあわじ結びの水引のものを。
金額が5万円くらいになったら、さらに、檀紙(絞りのある高級和紙)の飾りのあるものを。
金額が5万円以上の場合は、さらに縁起物などが飾られた豪華なものを選ぶとよいでしょう。
下記は一見シンプルに見えますが、実は水引に縁起物が飾られていたりして、細部にこだわった豪華なご祝儀袋です。袋自体のサイズも大きく、金額の目安は5万円~100万円くらいとされています。
また、最近では、水引の色がピンクやブルーの物や、レースやリボンがあしらわれた洋風な物、広げるとハンカチや手ぬぐいになるご祝儀袋などもあります。とてもカラフルで可愛らしく、選ぶのが楽しくなってしまいますね♪
しかし、実はこれらのデザイン性の高い物は、上でご紹介した正式なご祝儀袋よりも格が下がってしまいます。そのため、正式な結婚式の場ではこういったご祝儀袋は選択しない方が懸命です。
でも、カジュアルなパーティなどであれば大丈夫。
ぜひ「二人に似合いそうなこのご祝儀袋で贈りたい!」と思うような、個性的で可愛らしい下記のようなデザインのご祝儀袋を選んでみましょう!
名前の書き方
結婚祝いのご祝儀袋には「寿」や「御結婚御祝」と予め記載されていると思います。
自分の名前は、その文字の下に、その文字よりも少し小さめの字で、フルネームで記載します。
記載する際に使用するのは、筆や筆ペンがベストなのですが、筆書きがあまり得意でない方はフェルトペンでも大丈夫です。
濃くて太い線で書き込みましょう。
ボールペンなどの細い線になる筆記用具は使わないようにしてください。
また、中袋にも名前を書きます。
中袋はお金を入れる袋です。ご祝儀袋にセットされているはずです。
中袋の表には金額を、中袋の裏には住所と名前を書きます。
お金はただ入れるだけじゃダメなんです。
ご祝儀袋を用意して名前を書いたら、お金を入れるのですが、このお金は折り目がない新札にします。
結婚式の日までに、予め銀行の両替機で新札を入手しておきましょう。
窓口でも対応して貰えますが、手数料がかかることもあるので注意が必要です。
もし「忙しくて新札が用意出来ないまま当日を迎えてしまった…」という緊急事態の場合は、結婚式場のフロントにこっそり聞いてみてください。新札と交換してもらえる可能性があります。
でも、結婚式の日取りは予め分かっていると思うので、出来ればその日までに他の準備と一緒に新札もきちんと用意しておくようにしましょう。
そして、お金を中袋に入れる時も注意が必要です。
まず、お札の向きをそろえて、お札の表が封筒の表を向くようにします。
さらに、お札に書いてある人物の絵が、上に来るようにして封筒に入れます。
そして、ご祝儀袋の上包みに入れますが、裏側の折り方に注意しましょう。
上を先に折って、次に下を折ります。
こうすると、上の折りが内側になり、下の折りが外側に重なります。
これには「幸せを受け止める」という意味が込められています。
最後に、買ったときのように水引を通して、ご祝儀袋の完成です!
いざ、会場へ!ご祝儀袋はどうやって持っていく?
さて、きちんと準備したご祝儀袋。
そのままカバンの中に入れていくと、水引が引っ掛かったり、角が折れたり…なんてことになるかも。
ぜひとも袱紗(ふくさ)に包んで持って行って下さい。
袱紗はリバーシブル仕様になっていて慶弔どちらでも使えるものが便利です。
一つ持っていればずっと使えますので、お勧めです。
袱紗が無い場合でも、きれいなハンカチに大切に包んで、持って行きましょう。
全ては新郎新婦の門出を祝う心の表れ
今回は結婚祝いののしやお金の入れ方について確認していきました。
ご祝儀袋一つなのに様々な決まり事があって、正直大変だと思いました。
でも、新郎新婦の新たな門出をお祝いする気持ちを持っていれば、こういった準備も楽しく出来ると思います。マナー違反にならないようにしっかり準備して、結婚をお祝いしてあげて下さいね。