今年こそは元旦から早起きして、自己成長の一年にする!
「一年の計は元旦にあり」なので、元日の朝に計画を立てるのは良いことです。
ただ、寝正月という過ごし方もありますよ♪
ん? 寝正月はだらしがないし、縁起が悪い?
そう思われた方は、ぜひこの記事をご一読いただき、今年は楽しい寝正月を過ごしましょう!
寝正月とはどんな正月?
寝正月は、文字通り「寝て過ごす正月」です。
朝遅くまで寝たり、ゆっくりと横になって正月を家でのんびりと過ごします。
病気で寝ている場合も、縁起をかつぎ、寝正月として扱います。
寝正月は縁起が悪いの?
正月早々、朝寝坊してだらしがない、寝てばかりは縁起が悪いという方もいますね。
「朝起き貧乏、寝福の神」という、ことわざがあるのをご存知でしょうか。
正月(元旦)の早起きは貧乏の元で、朝寝坊は幸せの元であるという意味です。
昔の正月は、大みそかから歳神様を迎え、夜は起きて除夜を過ごし、初日の出を拝みました。
元旦に早起きし、一日中起きているためには、歳神様をおいて、大みそかに早寝をしないといけません。
寝正月は、縁起が悪いものではなかったんです。
時代が変わり、生活様式の変化と共に、考え方も変化したのですね☆
寝正月にも歴史あり
大みそかに除夜の鐘が鳴る頃には、初詣に行く人も徐々に増えてきます。
除夜は夜を除くという意味があり、大みそかは寝ないで元旦を迎えるという地域もあります。
江戸時代の商人は、除夜の鐘が鳴り終わるまでに一年の総決算をし、年越しを迎えました。
一年の締めくくりの仕事を終え、元日はゆっくりと休息をとるのが一般的な過ごし方でした。
初日の出を拝み、お雑煮を食べ、のんびりと横になったり、こたつにあたり、眠くなったら寝る…。
肉体労働が多かった江戸時代は、正月を寝て過ごすことが一番良い正月だったんです。
寝正月が許されない武士
庶民は寝正月が許されましたが、大名や旗本は寝て過ごせる正月ではなかったようです。
元日登城(がんじつとじょう)といって、元日の朝に江戸城に出向き、正月の挨拶をする習わしでした。
登城しないと、謀反(むほん)の疑いをかけられるので、二日酔いで…などと言っていられません。
そういえば筆者の母も、小学生時代は、元日に学校へ行き、お餅をもらって帰ったそうです。
お餅はいいから、正月くらいゆっくり寝かせて…という子もいたでしょうね。
縁起が良い「寝る」にまつわることわざ
朝起き貧乏、寝福の神のほかにも、寝るにちなんだことわざがありますので、ご紹介します。
・果報は寝て待て/運は寝て待て:果報は自然にやってくるもの、運は天が定めるもの、寝て待つが良し
・寝る子は育つ:よく寝る子は丈夫に育つ
・枕を高くして寝る:安心してゆっくりと眠ること
・春眠暁を覚えず:春の夜はぐっすり眠れる(だからつい、朝寝坊…)
人間のみならず、動物には睡眠が大切ということですね♪
寝正月で注意することは?
寝正月は縁起が悪いものでないことがわかりました。
ただ、注意すべき点もおさえておきましょう。
食後すぐには横にならない
食べてすぐ横になると牛になる、と言われたことはありませんか?(筆者は多々あります)
牛は体の構造上、食べた後に横になる習性を持つ動物です。
人間は、食べて横になっても牛にはなりませんが、逆流性食道炎になる可能性はあります。
逆流性食道炎は、胃酸の逆流によって胸やけやげっぷ、胃酸過多などの症状を引き起こします。
消化のためにも、健康のためにも、食後はすぐに横にならないよう注意しましょう。
生活のリズムを崩さない
寝正月でのんびり英気を養うことは良いことですが、一日のリズムは崩さない程度にしましょう。
寝過ぎて、夜眠れなくなるほど昼寝をすると、正月明けが辛くなります。
また、横になりながらスマホの画面ばかり見て過ごすのは、目に負担がかかります。
簡単な体操やストレッチで体をほぐしながら、ゆっくりと休息を取るという寝正月がおすすめです。
仮眠をするなら15分を目安に
元旦から仕事で、寝正月なんて過ごせない!という方は、休憩時間に仮眠を取り入れてみましょう。
15分程度の仮眠は、頭がスッキリして、その後の作業が楽になります。
PC作業やデスクワークの場合も、仮眠や軽い休息をとりましょう。
正月休みを利用して、集中して習い事や勉強をする場合も、適度な休息は効率アップに繋がります。
元旦に計画を立ててから寝正月
一年の計は元旦にありとは、一年の計画を立てるのは元旦が良いという意味です。
元旦とは、1月1日の朝(午前中)のみ。
元旦と元日はどう違うの?という方は、こちらの記事を参考になさってください。
1月1日の朝は、まず起きて若水(わかみず)やお雑煮をいただき、一年の計画を立ててから寝ましょう♪
テレビや動画を見るも良し、読書や勉強をするも良し、疲れたらゆっくり休憩し、家でのんびり寝正月。
コロナ禍の今年こそ、寝正月が一番かも?