日本の伝統文化と言うと茶道や華道が思い浮かびますが、日本舞踊もその1つです。
でも、お茶やお花と違って、よくわからないと思う方は多いのではないでしょうか?
私も子供たちが日本舞踊のお稽古に通い出す前はそうでした。
この記事では、興味はあるけれど「どうしたらいいのかわからない…。」と言うあなたの為に、日本舞踊の主な流派とその特徴についてご紹介します☆
そもそも日本舞踊とは?
日本舞踊とは簡単に言うと、昔からある、着物を着て和楽器や唄に合わせて踊ることを言います。
さらに詳しく解説すると、特に歌舞伎の中で演じられる“踊り”の部分と、能から伝わってきた“舞”が合わさって成り立っています。
歌舞伎は男子のみに受け継がれていくものですが、有名歌舞伎役者のお嬢さんが日本舞踊の家元になっていることもあります。これは、環境的に娘さんも日本舞踊のお稽古をしやすいからだと想像できますね^^
わかりやすいところでいうと、十一代目市川海老蔵の妹さんも、三代目市川ぼたんとして日本舞踊市川流のお家元でいらっしゃいます。
しかし、歌舞伎はその家に生まれないとなかなか難しいですが、日本舞踊は一般的に“お稽古事”として広まっています。
きらびやかな舞台は見る者の目を奪います☆
日本舞踊でおなじみの長唄「藤娘」の動画です↓
日本舞踊五大流派とは⁉︎
日本舞踊と一口に言っても現在約200以上の流派があり、それぞれにお家元を立てていらっしゃいます。
流派が違えばその流儀や踊りの振付け、演目やお作法などなど…少しずつ違ってきますので、漠然と日本舞踊を習いたいと思ってもなかなか選びきれるものではありません(^^;)
その200以上の中でも五大流派といって、5つの有名な流派があるのでそれぞれの特徴をご紹介します☆
【花柳流 はなやぎりゅう】
1849年に創設され、現在全国に2万人ものお弟子さんを抱える日本で最大の流派です。
数年前には4代目の家元の座をめぐってのお家騒動が勃発(*_*)
裁判沙汰にもなって世間の注目を集めました。
舞よりも踊りに重点を置いたリズミカルでかつ細かい振付けが特徴の流派です。
【藤間流 ふじまりゅう】
1704年頃に創設されました。
ダイナミックな振付けが特徴で、その点が花柳流とは異なります。
【若柳流 わかやぎりゅう】
1893年に創設されました。
舞妓さんや芸妓さんなどの花柳界で発展したため、たおやかな手の振付けが多く、品位があります。
【西川流 にしかわりゅう】
1700年ごろ創設された、最古の流派と言われています。
【坂東流 ばんどうりゅう】
1800年頃に創設された、踊りの中でもその“役”を意識して演じていることが特徴の流派です。
自分に合った流派の探し方
日本舞踊をはじめたいと思う時、その目的は様々です。
日本の伝統文化に興味があったり、趣味ではじめたり、名取になりたい!と思ったり(^_-)-☆
日本舞踊をはじめる上で大切なのは、自分の気持ちに合ったお教室、先生と出会うことだと思います。
例えば、趣味程度にちょっとかじってみたい…と思っている人に、はじめたからには名取になるまで厳しく指導します!といった先生では荷が重いですし、その逆も困ります。
一番良いのは周りで実際に習っている人に、先生のことや流派のことについて聞いてみて、自分に合いそうなら見学や体験に行ってみるのが手っ取り早いです。
しかし、聞ける人がいない場合は、インターネットの口コミを利用したり、通える範囲にある教室に電話で問い合わせをしてみるのがいいと思います。
一度習い始めると、先生や流派を変えることはとても難しい習い事です。
しっかり調べて、納得した上で始めることをおすすめします☆
体1つで日本文化を表現
日本舞踊についてご紹介してきましたが、日本舞踊の心得があると、どこにいても、道具がなくても自分の体一つで日本文化を紹介できるという利点があります!
以前主人の会社のドイツ人上司が出張で来た時、たまたま私たち家族も会う機会がありました。
その時、幼稚園の頃から日本舞踊のお稽古に通っている小4の娘は英語もドイツ語もできませんが、いきなり「日本舞踊!」と言いだし、自分で歌いながら“菊づくし”を踊って日本文化を紹介していました!笑
着物でなくても、舞台でなくても、とても喜んでもらえて嬉しそうに満足している姿を見て、どこに行っても、何がなくてもちょっと何かできるのは、きっとこの子の強みになってくれると思いました^^
なので、小学生でも日本文化を立派に表現できるのですから、敷居が高いと敬遠せずに、ぜひ沢山の人たちにも体験してほしいです(^_-)-☆