男の子、女の子問わず、誰しも経験のあるあやとり遊び。
アニメ「ドラえもん」の”のび太”もあやとりが大の得意!笑
あやとりは昔ながら日本の遊びで日本生まれだと思っていませんか?
私もそう思っていた一人です。
しかし、実はそうではなかったのです!
「エェー!びっくり!!!」
では一体、どこの国の文化なのか、あやとりの歴史を紐解いていきましょう☆
あやとりの始まり
日本生まれだとばかり思っていたあやとりですが、一体、いつ頃、どこから始まったのでしょうか?
19世紀末期に調査が行われ、オーストラリア大陸、アフリカ大陸、極北圏、太平洋諸島など世界各地の人々が、たくさんの「あやとり」を伝えていたことがわかりました。
あやとりは文字を持たない社会で、歌や踊りと共に、意志や知恵を伝える手段として使われていたと考えられています。
では反対に、早くから文字を持っていた人々の国ではどうなのか?
紀元100年頃のギリシャの医学書に「あやとり」らしい記述があるとのことです。
しかし、原典は発見されておらず、ほとんど記録は残っていません…。
残念ながら、あやとりの起源・発祥は正確にはわかっていないのです。
1つ言えることは、あやとりは大昔、世界各地から自然発生的に生まれたということになりますね^^
日本でのあやとりの歴史
それでは、日本ではどうなのかというと、「あやとりは平安時代から行われていた」という説があり、宮中行事が関係しているのではないかとも言われています。
しかし、こちらも文献証拠はありません。
江戸時代には、井原西鶴の『諸艶大鑑』に「絲どり」としてあやとりの記述があり、木版画や浮世絵にも二人あやとりをしている様子が描かれています。
しかし、これ以前の証拠資料は発見されていません。
現在のところは、江戸時代以前にあやとりが存在していたかどうかは分かっていません。
日本においても、どうやらあやとりの発祥、歴史は謎に包まれているようです。
あやとりは世界共通
世界中で古くから親しまれてきたあやとりですが、その海外事情はどうなのか興味が湧きました。
英語では「糸(紐)の形」という意味をもつ「String Figure(s)」と呼ばれています。
19世紀末頃の調査では、3,000種類を超える技が見つかっており、現在では国際あやとり協会(ISFA)調査し、伝承に力を注いでいます。
世界には、自然現象や風景、身近な生き物や、暮らしのかたちを表したものや、神話や呪術的なものまで、多様な造形が存在しています。
日本とは違い、多人数で行うものや口で咥えたり、足を使う技なども存在します。
世界にはどんなあやとりの技があるのか、実際に見てみたいですよね!
そんな海外でのあやとり動画がありましたので、ぜひご覧ください☆
あやとりはスピリチュアル?
世界各地では、あやとりは子供遊びではなく、占いや儀式の中で行う地域もあります。
紐を結んだり、解いたり、形を作ることで霊的な力が宿ると考えられ、魔女や呪術師が占う道具として使われていました。
アメリカ南西部のインディアンナバホ族では、父親になる人だけがあやとりによって行える赤ん坊占いがあります。
他にも、パプア・ニューギニアでは、収穫を祈願する儀式であやとりを演じたり、昔のハワイ王国の儀式の中でもあやとりが使われていました。
スピリチュアルな力があると考えられていたあやとり…チャレンジすると幸運が舞い込むかも・・・!?笑
あやとりの歴史を知って楽しく遊ぼう♫
・あやとりの起源・発祥は大昔、世界各地
・江戸時代にはあやとり遊びが存在していた
・世界には3,000種を超えるあやとりの技がある
・スピリチュアルな力が宿ると儀式になどの行なっていた地域もある
日本発祥では無かったあやとり。
なんだかちょっと残念な気もしますが…。
子供の遊びだと思っていた「あやとり」が、こんなに奥が深かったとは本当に驚きました!
この「あやとり」の世界を知ると、また違った楽しみ方出来るかもしれませんね!?
糸さえあれば、一人でも二人でも、気軽にどこでも遊べる「あやとり」♪
色々な技もあり、挑戦するとなかなかハマってしまいます!笑
だからこそ、日本はもちろん、世界中で長~く愛され続けているのですね〜^^
ぜひ、お子さんと一緒にご家族でお楽しみくださいませ〜( ´ ▽ ` )ノ