長く健康で生きられるよう願いを込め、大みそかに食べる年越しそば。
温かいそばと冷たいそば、今年はどちらにしようと悩む人もいるのではと思います。
そもそも「年越しそばの温度係に決まりがあるのか」という疑問が頭をよぎりますね。
そこで、年越しそばの由来や、温かいそば・冷たいそばの違いを調べてみました!
ぜひ選ぶ時の参考にして下さいねッ☆
年越しそばは温かいそばと冷たいそば、正解は?
結論からいうと、決まりはありません。
温かいそば&冷たいそば、お好みで召し上がってください♪
ただし、年越しそばは悪縁を切るという縁起も担いでいる食べ物です。
今年の悪い縁を断ち切るために、年内に食べきってください。
あ!除夜の鐘が鳴ってる!
という時は、冷たいそばの方が食べきりやすいですね♡
温かいそばと冷たいそばの違い
次に、温かいそばと冷たいそば、両者の良さと選ぶ理由を調べてみました。
温かいそば派の意見
・寒い季節に熱々のつゆが体を温めてくれる
・麺が乾かない(表面が乾燥しにくい)
・出汁の香りが好きだから
・天ぷらの衣が出汁を吸って美味しくなる
冷たいそば派の意見
・喉越しが良い
・そばの香りが引き立つ
・麺が伸びにくい
・薬味で変化を楽しめる
などがありました。
両者とも、そばの魅力を存分に伝える説得力がありますね♪
冷たいそばには「もり」と「ざる」がある
冷たいそばの代表格、もりそばとざるそば。
ざるそばには海苔がのっている、もりそばは、ざるそばより少し安価など、意見が分かれます。
調べてみると、もりとざるの違いは由来にありました!
もりそばの誕生
室町時代頃のおそばは、現在のような細長く切られた形ではなく、団子のような形でした。
江戸時代に入り、つなぎに小麦粉を使った細く切った麺が誕生します。
その麺を器に盛り、提供したときに「もりそば」と名付けられました。
ざるそばの誕生
もりそばは器に入れるため、器の底に水が溜まり、そばが水っぽくなるというデメリットが!
それを解消するために、竹ざるに乗せて水切りをした「ざるそば」が登場しました。
また、ざるそばのつけ汁には、みりんを使ったり、海苔をのせるなどの工夫も加えました。
江戸時代には、みりんや海苔は高価だったため、ざるそばの方が高級品と位置付けられたのです。
そばにも歴史がありますね~☆
歴史ついでに、下記の記事では年越しそばの由来について解説しております。
合わせてお読みいただくと、より一層おそばにハマっちゃいますよ♪
そばがきって何?
聞いたことはあるけど「そばがき」って何?という人のために、少しご説明しましょう。
そばがきは、そば粉をお湯でコネて餅状にしたものを言います。
現代のそばのように、細長く切られていません。
そばの歴史はとても古く、縄文時代には既に食べられていたと文献に残っているほどです。
そばがきは切る手間がない上、他の雑穀や野菜を混ぜ、食べ応えを増やすことができます。
お百姓さんが、お上(偉い人)から「百姓はそばを切ってはならぬ」と禁止されていた農村もありました。
そこでは、切らないそばがきが大変重宝しました。
そばを栽培するのはお百姓さんなのに、百姓はそばを切ってはならぬとは、理不尽なお話ですね☆
年越しは「そば」でないとダメ?
有名な落語に「時そば」という演目がありますが、これは関東でのお話。
関西に行くと「時うどん」と言う名前に変わります。
江戸っ子はそば派、関西人はうどん派が多いのも面白いですね。
讃岐(香川)、水沢(群馬)、稲庭(秋田)では年越しにうどんを食べる風習があります。
うどんの場合は「太い」という特徴があるので、筆者の「細くていいの?」という疑問は払拭できます♪
現代では、そば、うどんの他に、焼きそば、中華そば、アジア料理のフォーなどもアリでしょうか☆
「そばでないとダメ」という決まりはないので、お好きな麺を召し上がってください。
長い、切れる、といった縁起を考慮して選ぶと尚いいですね^^
乗せる具にも注目!
そばと言えば天ぷらでしょう!
という人もいれば、ネギたっぷりは欠かせないよね、と言う人も。
カモ南蛮もいいよね、トロロと卵が最高!
所によってはニシンを乗せるなど、乗せる具も様々。
エビ天はエビの背中が曲がっている形から、腰が曲がるまで長生きという願いが込められます。
ネギは日頃の苦労を「ねぎらう」という意味があり、体を温め、風邪予防にもなります。
ニシンは北海道や京都で食べられ、子宝に恵まれる、子孫繁栄の意味が込められています。
乗せる具も所によって品変わるという感じですね☆
年越しそばとそば処
そばが有名な県に旅をして、年越しそばを食べるのもおすすめです。
筆者は島根県の出雲大社へお参りに行く際、名物の割り子そばをいただきました。
全国には色々なおそばの種類がありますので、温かいそばなら○○県、冷たいそばは○○で!
と、毎年変えてみても楽しいと思います☆
年を越す際は今回の記事をぜひ参考して良いお年をお迎えください^^