節分になるとスーパやコンビニに並ぶ「恵方巻き」。
昭和の時代には無かった風習です。
その年の恵方(吉とされる方角)を向いて、願掛けをしながら黙って食べると願いが叶うとされています。
この縁起物ですが、実は誠しやかな噂があることをご存知でしょうか?
本日は恵方巻きの、とある都市伝説についてご紹介したいと思います。
あ!小さいお子様が寝てからお読みくださいね☆笑
元々は丸かぶり寿司
恵方巻きと呼ばれるようになり、人気が定着しましたが、この呼び名は、大手コンビニのセブンイレブンが名付け親です。
元々は関西発祥で、丸かぶり寿司と呼ばれていました。
丸かぶりは「かぶり付く=頬張りつく」という感じを想像してください。
黒い大きな太巻きを、先端から大きな口であ~ん♡と。
そして「切ってはいけない」決まりになっています。
この辺りでピンっ!ときた人も居るのではないでしょうか笑
着物と遊女と太巻きと
「あれぇ~!お戯れを」
悪い代官やお殿様が、若い娘を手籠にする時に、着物の帯をクルクルと剥がします。
これは時代劇に限ったことではなく、芸者や遊女と遊ぶ時も同様です。
太巻きの中身は、色彩鮮やかな具材が入っていますね。
これは着物の柄を表しているのか、さりとて襦袢の色なのか・・・。
太巻きは男性のアレレ?
丸かぶり寿司(太巻き)は関西が発祥だとご説明しました。
もう少し詳しく言うと、大阪船場の花街が発祥だと言う噂があります。
この花街の花魁に、太巻きをかぶり付かせ(頬ばらせ)るという遊びが流行ったのです。
それを見てお金持ちの旦那衆がニヤニヤと、何やら想像しながら楽しんだ訳です。
でも、太巻きが男性の○○を象徴するのだとすれば、細巻きでは男性が恥ずかしいのかも!?
豆まきも?!
都市伝説化している話ですが、節分の「豆まき」も、隠語だという噂があります。
豆まき=豆遊びと解すると、女性を象徴する流れになり・・・。
「豆遊び」と「丸かぶり」な訳です。
だから(邪魔な)鬼は外!!なんでしょうか?笑
実は販促の戦略
ところが、この噂、デマだと言う人も居るんです。
節分に、商売繁盛や無病息災を祈願したというのは事実です。
丸かぶり寿司が節分に登場した理由は諸説あります。
1.船場の花街で働いていた女中が、願掛けをしながら食べたら願いが叶った説
2.商売繁盛を願う巻き寿司なので、女中にも食べさせた説
3.遊女に頬ばらせて楽しんだ説(有力)
この「丸かぶり寿司」を流行らせて、商売繁盛を狙った商人が販促を行ったとされています。
どうやら関東までは販促が行き届かなかったようです(笑)
筆者の記憶と推測
筆者の記憶では、昭和の終わり頃、節分の時に「お寿司セット」を販売していたお店があったと思います。
鬼の面を蓋にした、子ども向けのパッケージです。
節分に寿司。
握り寿司より、巻き寿司の方が売りやすい。
そうだ!大阪には節分に巻き寿司を食べる文化がある!
この辺りからセブンイレブンが、節分に巻き寿司を販売し始める。
という流れがあっても不思議ではありません。
お稲荷の立場は?
もうひとつ、助六の中にも入っているお寿司「お稲荷」さん。
こちらも商売繁盛の稲荷神社と、深い関係がありますね。
同じ寿司で、商売繁盛を祈願するものなので、一緒に販売されても良さそうです。
ただでさえ、太巻きが男性の○○をイメージさせているのに、お稲荷まで付けるなんて!
ということでしょうか(笑)
販促活動と食料品
今も昔も、商売繁盛やご当地PRなど、販促活動には多くの飲食物が使われています。
その代表格が「土用のウナギ」と「バレンタインデー」です。
土用の丑にウナギを食べようと言いだしたのは、江戸時代の発明家「平賀源内」です。
この平賀源内は、日本のダ・ヴィンチとも呼ばれていて、地質学、蘭学、医学、戯作者など博学な人。
夏場のウナギの売れ行きが芳しくないので、とあるウナギ屋が平賀源内に相談しました。
すると源内は「本日は丑の日」という張り紙を店に貼れば良い、とアドバイスしたんです。
人間の心理って不思議ですね。
これだけで土用の日はウナギを食べなければ!という気持ちになるんですから^^
食にまつわる行事が増えている
バレンタインデーが日本に定着した後、いつの間にか3月4日はホワイトデーになってしまいました。
日本人はイベントが好きなのかもしれません。
ハロウィンも近年盛り上がりを見せていますし、一年を通して見ると「食」に関する行事が結構あります。
春の七草粥、端午の節句の柏餅、十五夜の月見団子、冬至のゆず湯や、かぼちゃの煮物などなど。
恵方巻きもそのひとつです。
花街が起源かどうか、信じるか信じないかはあなた次第です(笑)