日本で喫茶店が初めてオープンしたのは1735年(享保20年)と言われています。
その後、様々な形式の喫茶店やカフェが開店し、現在に至ります。
明治から大正時代は西洋の影響を大きく受け、洋風の喫茶店が流行しました。
近年では古民家カフェに人気が集まっています。
そこで今回は、古民家カフェと喫茶店の違いや、人気の理由について調べてみました!
古民家とは
そもそも古民家とは、どの程度古い建物のことを指すのか気になります。
極端な話、高床式住居だって古い建物ですし、茅葺屋根の古い家屋もありますよね。
調べてみて分かったのですが、実は、古民家の定義は無いんです。
概ね戦前、特に大正以前に建てられた、釘などを使わない日本建築物を古民家と言います。
確かに日本の匠は釘を使わず、継手などの技術を駆使して何百年も住める家を建てますね☆
喫茶店とカフェ
カフェというのは英語ではなくフランス語です。
ヨーロッパ風のカフェをヨーロピアンカフェ、イタリア風のカフェをイタリアンカフェと呼びます。
他にもコーヒーショップやティールームなど様々な呼び方があります。
ちなみに、中国茶を提供しているお店は茶館と言います。
喫茶店は、現在では大正~昭和風のお店を指すようになりました。
但し、「古い喫茶店=古民家カフェ」ではありません。
古民家を利用したカフェが古民家カフェなんです。
ところで、洋風の喫茶店で作るナポリタンやタマゴサンドって美味しいですよね♡
古民家カフェの魅力
古民家カフェは何故人を惹き付けるのか、その魅力は何だろうと筆者は考えました。
メニューが豊富なカフェや、珈琲にこだわった店などは他にも沢山あります。
やはり古民家ならではの理由があるんですね。
❍古民家としての価値
一般的な喫茶店やカフェと大きく違うのは、建物自体に価値があることです。
中には、文化財に指定されている建物でカフェを営んでいることもあります。
大きな柱や梁の他、土間や床の間があったりと、一般的な喫茶店の作りとは大きく異なります。
明治・大正時代に建てられた堅牢な住居としての建物は、日本建築の技術が多く使われています。
古民家カフェを訪れたら、飲食だけでなく建物の良さも楽しみましょう♪
❍民芸品の器など
古民家カフェは、使用する器にもこだわりを持つお店が多くあります。
古民家と相性が良いのが民藝品です。
量産された工場製品ではなく、職人の手によって一つ一つ丁寧に作られた食器類。
実は古民家と共に人気があり、毎年、全国各地で民藝品展が開催されています。
筆者も時々民藝品を見に行きますが、実に多くの人が訪れていることに驚かされます。
和の食器でありながら、紅茶やコーヒー、洋食にも馴染む不思議な器です。
❍居心地の良さ
日本人にとって、日本家屋は意識しなくても自然と癒される場所なんです。
神社やお寺にお参りに行くと、清々しい空気に心が和らぎ、凛とした気持ちになりますよね。
多くの木々や緑に囲まれると、人は心が開放されリラックスします。
日本家屋も多くの木を使って建てられています。
無機質なコンクリートや鉄骨ではなく、自然由来の樹木や畳などの材質に自然と体が癒されるのですね~☆
古民家カフェには椅子だけでなく座布団が置いてある店もあるので、お好みの席で寛いでください^^
古民家カフェを扱った番組
NHKでは「ふるカフェ系 ハルさんの休日」という番組を不定期に放映しています。
全国の古民家カフェを俳優の渡部豪太さんが訪れ、古民家カフェの魅力を紹介してくれます。
番組として取り上げられるほど、古民家カフェが全国的に人気だということが分かりますね♪
この番組の登場人物は渡部豪太さん以外、ほとんどがカフェに訪れるお客様やカフェで働く人たち。
そのため、カフェの見所やおススメメニューはもちろん、地元の生の方言なども楽しめます♪
筆者は大河ドラマ「西郷どん」の舞台、鹿児島の古民家カフェの回が好きでした。
渡部豪太さんは西郷どんの弟役として出演していましたね☆
全国にある古民家カフェを旅したい
日本各地にある古民家カフェ。
中にはドラマや映画のロケ地として使われているカフェもあります。
古民家のままカフェを営んでいる店も、建物の造りを活かしリノベーションした店も素敵です。
自分はどんな古民家カフェが好きなのか、古民家カフェ巡りの旅も楽しんでみるのも良いですね♡