12年に一度巡ってくる、自分の生まれ年の干支。
年末年始には「今年の年男・年女は・・・」というニュースや記事が流れます。
特に女性は、結婚や出産が厄年や年女の時期と関わりがあるのか、気になりますよね。
年女は自分の生まれた年の干支だから分かりやすいけど、女性の厄年っていつだっけ?
という方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、年女と厄年、出産や縁起などについて詳しく調べてみました☆
年男・年女とは?
年女(としおんな)は、生まれた年と同じ干支を迎える女性のことをいいます。
男性は年男、女性は年女と呼ばれます。
例えば生まれた年の干支が「トラ」であれば、12年ごとの寅年が年男、年女になります。
12年ごとなので、12歳、24歳、36歳・・・と覚えやすいのが年男、年女です。
年男・年女については以下の記事でより詳しく解説しているので、ぜひ参考になさってくださいね☆
年男・年女と厄年は違うの?
12年ごとに回ってくる年男・年女と異なり、年齢が決まっているのが「厄年」です。
男性と女性で厄年の年齢も変わります。
【男性の厄年(数え年)】
・25歳
・42歳
・61歳
【女性の厄年(数え年)】
・19歳
・33歳
・37歳
・61歳
数え年は、生まれた年を1歳と数えるもので、満年齢+1歳のことです。
厄年は前厄(まえやく)と後厄(あとやく)もあります。
本厄の前後合わせて3年間は、厄災に注意しましょうという年なんです。
中でも男性は42歳、女性は33歳の本厄を大厄といい、特に注意が必要な年といわれます。
年女と厄年が重なるのは36歳
昔と比べ、出産年齢が30歳を超えることも増えてきました。
女性の社会進出や、医療の発展などにより、30歳を過ぎての初産も珍しくありません。
30歳を過ぎて結婚し、2~3年後に子どもに恵まれる女性も多くいます。
そこで気になってくるのが「女性の本厄=33歳」です!
出産が本厄と重なっちゃったけど、どうしよう・・・なんて心配になります。
また、年女と厄年が重なるという人も。
満年齢36歳の女性は、年女と後厄が重なることもありますよね☆
年女と出産の関係
では、年女や厄年の出産は控えたほうがいいのかというと、そうとはいえません。
女性の厄年は数え年32歳(満年齢31歳)から、後厄38歳(満年齢37歳)までと30代に多いです。
つまり、現代の女性の結婚・出産時期と重なりやすいんです。
医療技術が今ほど発達していなかった時代、出産はまさに命がけでした。
栄養や衛生面も十分でない環境では、30歳代は体調を崩しやすくなるお年頃だったのです。
もちろん注意するに越したことはありませんので、厄払いをするのも◎。
厄年の出産は縁起がいい?
地域によっても異なりますが、厄年の出産は縁起が良いといわれています。
特に男の子を出産すると「厄落としになる」とも!
昔の考え方では、男の子は家を守る大黒柱になるから・・・だそうです。
逆に女の子の場合は「厄がうつる」などという不名誉な言い伝えもあります(驚)
なんと厄を落とすために「捨て子の儀式」を行う地域があるんです!!
捨て子の儀式?!
ご安心ください。
本当に捨てるわけではありません(犯罪、ダメ絶対)
捨てるフリをして、あらかじめ決めていた人に拾ってもらうという形式的な儀式です。
これは厄年の女性が女の子を生んだときと、父親が41歳の時に生まれた男の子の場合。
あれ?男の子は厄落としになるんじゃないの?
と思われた方もいるでしょう。
実は「四十二の二つ子」という言葉があるんです。
四十二の二つ子とは?!
42に2を足すと44になります。
日本人は4(し)=死を連想するため、昔から4は縁起がよくないともいわれます。
「四十二の二つ子」は、足して44歳になることから、親を食い殺すと伝わっているんです!
もはや、語呂合わせと連想の極みですね( ゚д゚)
とはいっても、地域や年齢によっては聞いたことがないという人もいるでしょう。
筆者も初めて知りました。
4を「よん」と読めば問題ないのでは?という気もしますが・・・。笑
丙午(ひのえうま)年の女性
午年が年女になるという女性の中に丙午(ひのえうま)年生まれの方もいますね。
丙午生まれの女性は
・気性が荒い
・夫の寿命を縮める
・男を食い殺す
など、不名誉極まりない言葉が伝わっています。
これは、丙午の年には火災が多いという背景が生んだ言葉です。
江戸時代は火災が多く、ケンカと火事は江戸の華といわれたほどです。
そして江戸の大火で有名な「八百屋お七」が、丙午年生まれということと結びついたのです。
八百屋お七の物語
江戸の八百屋の娘「お七」は、ある大火でお寺に避難した際、ある寺小姓と恋に落ちました。
家の修繕が済み、家に戻ったお七は身分の違いから、恋人に合うこともできません。
「もう一度火事になれば、愛しい人に会える・・・!」
恋人に会いたい一心で、放火という大罪を犯してしまったお七。
火あぶりの刑に処されたという、悲恋の物語です。
現代でも、歌舞伎や浄瑠璃、落語などで演目としてあがる有名なお話☆
前田敦子さん主演の「あさきゆめみし~八百屋お七異聞」というドラマもおすすめです!
年女の出産、厄年の出産は考え方次第
厄年だの年女だの、迷信よね。
という方もいれば、気になって不安で仕方がないという人もいることでしょう。
ひとつ言えるのは、昔と今は時代が異なるということ。
生活水準も医療技術も発展した現代ですが、それでも気になるという方は、厄払いに行きましょう!
まずはご自宅の周辺の神社・寺院から参拝を始めてみませんか?