お正月になると食べたくなる物の一つがお雑煮。
昔から愛されている、お正月のご馳走です。
新米で作った餅はたまらなく美味しいですね♪
しかし、日本は細長い国。
各地でお雑煮に入れる具や味が異なります。
なので今回は、お雑煮の関東と関西の違いを調べてみました!
関東と関西の線引きは?
その前に、関東と関西の線引きは何処なのかを知る必要があります。
静岡は関東?
長野…も関東?
岐阜は…??
岐阜って何処?という人もいるかもしれません(^^;)
【関東と関西の分かれ目】
その答えは漢字にありました。
関という漢字に、東と西です。そう!天下分け目の関ヶ原の合戦です!
そして、関所の関でもあります。
なんと!関市が平成4年に堂々と宣言を出していました!
ちなみに関市がある県が岐阜県です。
関東と関西の食の違い
有名なのは落語の演目「時蕎麦」です。
関東では時蕎麦ですが、関西に行くと「時うどん」に変わります。
きつね蕎麦もそうです。
関東は蕎麦の上に油揚げが乗りますね。
関西には、きつね蕎麦は存在しません。
お醤油も関東は濃い口で、関西は薄口。
ちなみに岐阜は、きつね蕎麦に油揚げが乗ります。
お醤油は薄口、濃い口どちらもあります。
「きつね」「たぬき」論争はややこしいので、またいずれお届けしますね☆
餅は焼く?
さて、お雑煮に話を戻します。
お雑煮に入れる具の代表格が餅。
この餅を、焼くか焼かないか、四角いのか丸いのか。
調べたら、こんな結果になりました。
❍関東
・角餅を使用
・餅は焼く
・味は醤油のすまし汁
❍関西
・丸餅を使用
・餅は焼かない
・味は白みそ仕立て
全く別物です(笑)
ところが、元は関東も味噌仕立てだったという説があります。
ただ、武士は味噌が付く(味噌を付ける)ことを嫌ったため、お醤油に変わったとされています。
武士は縁起を担ぎますね~。
ウナギも切腹をイメージさせるからって、背開きですもんね☆
ちなみに愛知県は味噌大好き県(赤味噌)ですが、お雑煮は醤油味です。
中に入れる物は?
そうなると他の具も気になります。
大根やニンジンなどが入るのは同じですが、違う具も多々あります。
代表的なのは、関東のお雑煮には鶏肉や小松菜が入り、関西のお雑煮には里芋が入ることでしょう。
関東の人から見れば、お雑煮に里芋~っ?って感じでしょうか。
岐阜も里芋は入れませんね。
関東は三つ葉やナルトが入ります。
なると~?(忍者は入りませんよ笑)
ちなみに愛知や岐阜では、小松菜ではなく、餅菜を入れます。
【鶏肉と小松菜】
鶏肉=取り、菜っ葉=名ということで、敵の大将の首を取り、名を上げるという縁起を担いでいます。
【小松菜の由来】
元々、小松菜は名前が付いて無く、一般的に冬菜と呼ばれていました。
ある時、小松川地区に鷹狩りをするため将軍・徳川吉宗が訪れました。
そこで冬菜を食べた吉宗は、美味しい!天晴れと喜び、地名を取って小松菜と命名しました。
【里芋】
子芋が沢山付くことから、子孫繁栄を意味するようになりました。
丸餅と角餅の境目
調べてみると、関東は角餅が多く、関西は丸餅が多いことが分かりました。
角餅は切り餅とも呼ばれ、切り餅は小判の包みとしての隠喩もあります。
(切り餅2つ=100両)
元々関東も丸餅だったのですが、江戸時代になると人口も増え、手間がかからない切り餅になったとか。
また、敵をのすという縁起を担ぎ、のし餅(角餅)になったという説もあります。
やっぱり武士の縁起が由来ですね☆
九州や北海道のお雑煮は?
さて、関東と関西の違いは何となく分かりました。
でも北海道を関東、九州を関西に含めても良いのかという疑問が湧きました。
そこで調べてみました。
❍北海道のお雑煮
何と北海道には、お雑煮に関する定義が無いそうです!
何故なら、元々北海道にお雑煮が無かったから。
開拓地ですからね~☆
ただ、餅は角餅を使用します。
具は鮭やイクラを使った豪華なお雑煮があります。
味付けは醤油ベースなので、関東寄りですね。
❍九州のお雑煮
九州は、上の方と、下の方でも違いがあるようです。
福岡の博多などは出汁に焼きあご(とびうお)を使います。
鹿児島まで行くと出汁はエビに変わります。
里芋が入ったり、丸餅を使用するあたりは関西寄りですね。
狭いようで広いのが日本です(笑)
食べ比べてみたいお雑煮
まだまだ、色々な種類があるお雑煮。
中には小豆が入るお雑煮や、汁が無いお雑煮もあるんです。
食べ方も色々ありそうですね。
焼いた餅は煮ても型崩れしなさそうですが、筆者は溶けかけた餅が好きなので焼きません♪
あなたの住んでいる所は関東味、関西味のどちらでしょうか?
お嫁に行かれた人は、郷里のお雑煮が食べたくなるかもしれませんね☆