お正月をイメージする遊びと言えば、羽根突きや福笑い、カルタ取りなど色々ありますね。
でも最近は、昔ながらのお正月の遊びを知らない子どもが増えています。
原因は少子化と娯楽の増加。
暖かい家の中でゲームをしたり、動画を見て楽しみ、外で遊ぶことが少なくなっています。
でも昭和のお正月の遊びは、大人も子どもも一緒に遊べて、今遊んでも楽しいものなんです♪
そんなお正月の遊びの一つ「福笑い」とその遊び方についてご紹介いたしましょう☆
そもそも「福笑い」とは
福笑いは、ひょっとこやお多福などの顔の輪郭が分かる紙の上に、目隠しをして、目、鼻、口などのパーツを置いていく遊びです。
目隠しをしているため、どんな顔になるか分かりません。
全てのパーツを置き、出来上がった顔を見て勝者を決めます。
正しい位置に、それぞれ目や鼻などのパーツを置いた人か、一番面白い顔になった人が勝者となります。
現代で言うところの「変顔」でしょうか(笑)
福笑いの歴史
福笑いがお正月遊びとして定着したのは、明治時代頃と言われています。
ことわざの「笑う門には福来る」にちなみ、新年の福を願って、お正月に遊ぶようになりました。
笑う門の「門」には家や家族の意味があり、いつも笑っている人の家には、自然に幸運が訪れるという意味があります。
お正月に限らず、いつでも笑えることは、気持ちも明るくなって良いことですよね♪
福笑いの種類
お多福は字のごとく、多くの福を招く神様です。
ひょっとこは、火を守る神様で、家庭円満の神様でもあります。
今では人気アニメのキャラクターや、動物のイラストを用いた福笑いもあります。
また、家族の写真などを使用して福笑いに加工できるソフトがあり、自宅でオリジナルの福笑いも作ることができるんですよ☆
身近な人の顔を使うと、普段の顔と比較できてより一層楽しめそうですね♪
福笑いの基本の遊び方
福笑いは小さな子どもでも遊べるシンプルな遊びです。
簡単に基本的な遊び方をおさらいしましょう。
準備するもの
・おかめやお多福、ひょっとこなどの顔の輪郭だけ描いた紙
・それらの顔に合った、目、鼻、口、耳、眉毛などのパーツ
・目隠しをするための布やアイマスク(ない場合は、目を閉じても出来ます)
遊び方
1.輪郭が描かれた紙を広げる。
2.パーツを置く人は、目隠しをする。
3.目隠しをした人に、どこのパーツかを伝えながら渡す。(右や下などの場所を教えても良い)
4.すべてのパーツが置き終えたら、目隠しを外し、出来上がりを見る。
罰ゲーム
勝負をするなら、負けた方には、罰ゲームがつきものです。
小さなお子様にもできる、簡単な罰ゲームが良いでしょう。
・一発芸を披露する
・秘密を話す
・ジュースを奢る
など、楽しい物を選びましょう。
負けたら何をするという、条件を始めに決めてから勝負をすると盛り上がります。
Youtubeでも罰ゲーム用の商品を紹介していますね☆
その他のお正月の定番遊び
その他にもお正月に楽しむ遊びはたくさんあります。
【凧揚げ】
凧揚げは、広い公園や川辺など、電線や高い建物が近くに無いところで遊びます。
帆を張って、上手く風に乗せると空高く飛んでいきます。
凧同士で競い合い、空中で相手の糸を切って勝ち負けを決めることも出来ます。
筆者は小学生の頃、学校の図工で作って上げましたが、意外と難しいんですよ☆
【羽つき】
今でもドラえもんやサザエさんといった、昭和のアニメに登場しますね。
羽根つきは、羽を木で出来た羽子板で打ち合います。
羽を落とした方が負けになりますが、負けた方は顔に墨で落書きをされる罰ゲームがあります。
【カルタ取り】
カルタ取りは小さい子どもなら「いろはカルタ」、大人なら「百人一首」が良いでしょう。
いろはカルタは、ひらがなの「あ」から「ん」までの50音の頭文字が使われています。
読み札には「犬も歩けば棒に当たる」などの文字が書いてあり、読み手が読み上げます。
参加者は、読み手が読んだ言葉に合う絵柄の札を取り合います。
残りが少なくなってくると白熱しますよね☆
【すごろく】
現代でいうところの「人生ゲーム」でしょうか。
さいころを振って、出た数の分だけコマを進むことができます。
止まったマスの所には「言葉」が書かれていることがあります。
そのマスに止まった人は書いてあることに従わなければいけません。
先にゴールへ辿り着いた人が勝者となります。
「ふりだしに戻る」のマスに止まった時の悔しさったら(笑)
他にも今は懐かしい「メンコ」や「コマ回し」などもあります。
日本伝統の遊びも楽しもう!
お正月には、家族の他、親類や友人がが集まったりして賑やかになります。
テレビなどが無かった時代、家族や周りの人とのつながりを、お正月の遊びを通して自然に感じていたのかもしれません。
また、体を使って遊ぶことは健康にも良く、知恵を働かせる遊びは情操教育にも役立ちます。
ゲームや動画は普段でも遊べますので、お正月は大勢で、昔ながらの「福笑い」など楽しんでみませんか?