伝統芸能というと、能や歌舞伎、文楽などを思い浮かべる方が多いかと思います。
伝統芸能を志す人も、そのような伝統芸能に憧れていることが多いように感じられます。
しかし、伝統芸能には、地域の伝統行事、例えば、私の地元である滋賀の大津祭もその枠組に含まれます。
今回は、そんな伝統芸能の継承に興味があるけど実態がつかめない人向けに、地域の伝統行事に参加することから始める大切さをご紹介します☆
これは、伝統芸能の継承者になりたかったり、なぜ伝統を受け継ぐべきか疑問に思ったりしている人にとっても重要なポイントになりますので、ぜひ最後までお読み下さい^^
そもそも伝統芸能って?
伝統芸能は、日本の古来より伝わる技能や芸術の総称です。
そのため、非常に広い範囲を指す言葉になります。
例えば、能や歌舞伎はもちろん、和歌や俳句、さらには陶芸や漆器などの工芸も含まれています。
つまり、ほとんど日本固有の文化を指し示す言葉なのです。
一方で、一般的には、能や歌舞伎、文楽など舞台芸術を指す、狭い範囲の意味で理解されていることが多いです。しかし、例えば滋賀県の長浜曳山祭では、子ども歌舞伎が上演されるように、地域に根ざした伝統芸能はこれらと無縁ではありません。むしろ、様々な伝統芸能がつながり合って、1つの日本文化を形作っていると理解することが大切です。
また、地域独特の風習や信仰に基づく、地域に根づいた伝統芸能を民俗芸能と呼びます。
例えば民俗芸能には、地域の寺社の行事として行われる、盆踊りや獅子舞などがあります。
つまりは、地域の伝統行事も民俗芸能となります。
民俗芸能を受け継ぐことはなぜ大切?
民俗芸能の中には、その地域の風俗や習慣、信仰など様々なものが伝承されています。
さらに、民俗芸能の担い手はその地域に住む人々ですから、その準備から実施までは人々が交流する場にもなります。
つまり、自分たちの住む地域の伝承を共有し、それを基にした共同作業をする民族芸能は、地域のつながりをより強固にします。
また、そうやって脈々と受け継がれてきたものを理解すれば、これまでそこに住んできた人々とも地域への思いを共有でき、より地域に対して愛着を持てます。
これが、伝統を受け継ぎ、大切にしなければいけない大きな理由と言えるでしょう。
地元の伝統行事に参加する大切さ
伝統芸能の継承者というと、何だか仰々しく、縁遠い存在に感じられます。
そのため、何となく大切なのは分かるけども、いまいちピンと来なかったりします。
しかし、民俗芸能もまた伝統芸能の1つなので、それに参加している人も伝統芸能の継承者といえるのです。
このように考えれば、伝統芸能の継承者も非常に身近に感じられます。
また、身近に感じられることが、文化にとって非常に大切になります。
なぜなら、生活の中に有るからこそ、それを文化だと言えるからです。生活の場から切り離され、形だけ残っても、それは文化と呼べなくなります。
そのため、そのような一つ一つの民俗芸能が受け継がれ続けていることは、日本の伝統文化にとって非常に重要なのです。
つまり、民俗芸能である地域の伝統行事に参加することは、伝統を受け継ぐ大切さを、より実感を持って学ぶことが出来るのです!
これは、将来的に他の伝統芸能をやろうとした時にも大切な糧となります☆
地元の伝統行事から文化の大切さを理解していく!
・伝統芸能は日本固有の様々な文化を指す。また、それらがつながって日本文化になる。
・民族芸能を受け継ぐことは、地域のつながりを強くし、愛着も持てるようになる。
・地元の伝統行事に参加することで、伝統芸能の大切さが実感を持って学べる。
伝統芸能の継承者になりたいと思っても、それだけでは漠然としています。
それではどうにもならないので、まずは身近な伝統行事に参加することをお勧めします。
そうすれば、その経験によって伝統を受け継ぐ大切さなど様々なことを学べるでしょう。
なので、ぜひ一度、地元の伝統行事がないか、またそれに参加する方法はないかを調べてみてください。
また、参加することが難しくても、伝統行事を調べ、それに行くだけでもつかめることが有るはずです!
日本の素晴らしい伝統を後世に残すためにも、積極的に行事には参加して行きたいですね^^