不織布マスクが店頭から姿を消し、なかなか入手できない方もいると思います。
原料の値段が高騰しているため、やっとマスクを見つけても、価格を見てビックリ!なんてことも。
一方で、オリジナルの布マスクをたくさん作って毎日取り替えて使っている人もいますね。
そう!マスクは衛生面を考えて、1回使ったら洗いましょう!
今回はマスクの洗濯方法と使用する洗剤についてご紹介いたします。
マスクの役割とは
マスクの洗濯方法をご紹介する前に、なぜマスクをする必要があるのかをご紹介します。
マスクは病気を人に移さないため、という重要な役割があります。
感染しないため < 人に移さないため なんです。
ウイルスや細菌は、くしゃみや咳をしたとき、唾液と共に空中に飛び散ります。
このとき、マスクをしていればウイルスや細菌がマスクの内側である程度留まってくれます。
(ウイルスや細菌の粒子は非常に小さく、完全に飛散を防ぐ事はできません)
【マスクをしていないときは】
服やハンカチ、手を当てて、くしゃみや咳をするという人もいますが、あまりおススメはできません。
ウイルスや細菌が衣類や手のひらに付着し、他の物や場所へも移ってしまうからです。
ハンカチや手を当てて咳やくしゃみをするのは、マスクをしていないときの急場の対処法と考えましょう。
マスクの洗濯が必要なのはなぜ?
外出後のマスクには、ウイルスや細菌、花粉や汚れなどが付着しています。
洗わずに放置しておくと、ウイルスや菌が乾燥し、さらに小さな粒子となり空気中に飛散します。
マスクを外したら、マスクを入れる専用容器を決めて、その中に入れましょう。
そして、マスクを触った後は、必ずせっけんで手を洗い、うがいも忘れずに行いましょうね☆
マスクは洗濯機で洗ってもいい?
洗濯機には目に見えないカビや細菌が付着していることがあります。
特に洗濯槽の裏側は、掃除をしていても、カビや黒ずみが発生しやすい場所です。
そのため、マスクを洗濯するときは、手で洗うことをおススメします。
清潔な洗面器やボウルの中で、優しく押し洗いをしましょう。
【不織布マスクの構造】
また、不織布マスクは使い捨てを基本とし、洗濯をすることを考慮して作られていません。
不織布マスクは、マスクの層に帯電し、ウイルスや細菌をキャッチする構造になっています。
帯電効果は、水や洗剤を使うことで90%から70%程度まで減ってしまうほどデリケート!
ただし、洗った後でも布マスクよりは捕集率が高いので、洗って使えない訳ではありません。
マスクの洗濯に使う洗剤は?
マスクの洗濯方法で一番悩むのが、使用する洗剤ではないかと思います。
衣類用の洗剤や食器用洗剤には、除菌と書かれているものが多くありますね。
一方で、オーガニックを好む方は、重曹やクエン酸を用いる方もいるでしょう。
全国マスク工業会は「再利用は推奨しない」が、洗うのであれば、中性洗剤で、と明示しています。
また、漂白剤を使って除菌をするのはOKですが、柔軟剤の使用はNGです(厚生労働省発表)
【熱湯消毒がおすすめ!】
マスクは口元に使用するものなので、できれば体に影響がない方法で洗いたいですよね。
筆者は食器用洗剤(中性)で洗ったあと、10分ほど煮沸消毒をして干しています。
簡単な方法がいい!という方は、80度以上の熱湯に10分ほど漬け置くのもおススメです。
電子レンジや炊飯器を用いた加熱殺菌は、火事の原因になりかねないので控えてくださいね!
マスクの洗濯方法
デリケートな衛生用品なので、できれば手洗いを推奨します。
忙しくて、どうしても洗濯機で洗うという場合は、小さめのネットに入れてください。
また、布マスクの場合は、洗濯後に縮む可能性があることも覚えておきましょう。
政府から配布された布マスクは、同封の洗い方に沿って正しく洗うことで縮みにくくなります。
ご自分で布マスクを作る場合は、布を水にさらし、乾かしてから作ると縮みを防止できますよ♪
マスクの洗い方はいくつか方法がありますが、ここでは筆者の方法をご紹介しますね。
【マスクの洗濯方法】
①マスクを清潔なボウルに入れ、ぬるま湯を注ぐ。
②食器用洗剤(中性)を少量入れ、優しくぬるま湯を泡だてる。
③マスクを手で押し洗いする(揉み洗いはしない)
④ボウルの湯を捨て、再度ぬるま湯ですすぎ洗いを数回行う。
⑤清潔な鍋に水またはぬるま湯を入れ、マスクを入れて沸騰させる。
⑥軽く絞ったあと、清潔なふきんやタオルで水気をとり、室内で干す。
⑦シワが気になるようであれば、当て布をしてアイロンをかける。
毎日は1枚ずつ選択するのは大変なので、2~5枚ほど溜めて洗うようにしています。
【おすすめのマスクの洗濯方法】
花王株式会社では、漂白剤を用いた洗い方を紹介しています。
→ 花王 衛生科学情報サイト
政府配布の布マスクの洗い方は、厚生労働省が動画で紹介しています。
マスクを乾かすときの注意
①吊るして干すときの注意
マスクを吊るして干すときは、ゴムの部分ではなく本体を洗濯バサミで挟みましょう。
マスクゴムが伸びるのを防ぎ、本体の型崩れも防止します。
プリーツマスクは、ヒダの部分が重なり合い、乾きにくいので開いて干しましょう。
②アイロンをかけるときの注意
マスクのシワを伸ばすために、アイロンをかける方も多いと思います。
ただし、不織布のマスクにアイロンをかけるときは、必ずハンカチなどの当て布をしてください。
なぜなら、不織布が溶けてしまうからです!
実際に、不織布マスクの表面を一瞬で溶かしてしまった筆者が言っているので間違いありません。
不織布は低温でも直にアイロンを当てると溶けてしまうので、ご注意くださいね。
※不織布が溶けてアイロンにくっついてしまった場合は
アイロンを完全に冷まし、溶けた部分が固まってから手で取りましょう。
ある程度取れたらエナメルリムーバーで拭き取り、蒸気穴は綿棒で拭き取ります。
③干すときは陰干しで
厚生労働省では、陰干しの自然乾燥を推奨しています。
また、乾燥器は使わないようにとの記載もあります。
→ 厚生労働省HP
マスクは思いやりの心
マスクは、人に病気をうつさないための、思いやりの心です。
もちろん、自分の体を守るためにも役立ちます。
でも、何日も洗わないまま、汚れたマスクを付けていては、衛生的ではありませんね。
使い捨てずに、正しく洗い、ゴミも減らして感染症を予防しましょう!