寝ているときに、なぜか耳元にプゥ~ンと寄ってくる蚊。
知らない内に血を吸って、置き土産のように痒みを残していく害虫です。
暖かくなってくると、蚊の出没に加え、もうひとつやっかいな害虫が増えてきます。
そう、ダニです!
今回は蚊取り線香の効果と、蚊取り線香はダニにも有効か?などを調べてみました!
蚊取り線香は何からできているの?
蚊取り線香は、線香に除虫菊を乾燥させたものと、タブ粉、でんぷんなどを混ぜて作ります。
除虫菊に含まれる、ピレスロイドという成分が有効活用されています。
ピレスロイドは除虫菊に含まれる有効成分の総称で、殺虫効果があるんです。
蚊取り線香の誕生の歴史については、下記の記事を参考になさってくださいね♪
これに染料を加えたり、香料を加えることで色付き、香り付きの蚊取り線香ができあがります。
除虫菊もそうですが、菊に火を付けてもほとんど殺虫、防虫の効果はありませんのでご注意を!
蚊もダニも種類がある
梅雨を目安に、ダニも蚊も増え始めます。
人間も日本人、アメリカ人、英国人など区別があるように、蚊やダニにも種類があります。
嫌な害虫ですが、正しく知ることで防虫対策効果もあがりますので、ご紹介しますね。
画像は載せませんので、イラストでも姿を見るのはイヤ!という方も安心してご覧ください♪
【日本の主な蚊の種類】
蚊は国内で約100種類、世界だと2,500~3,000種類もいると報告されています。
主に吸血するのはメスで、産卵のために吸血します。
ちなみに、ブユ(ブヨ、ブト)もメスだけが吸血しますが、刺すのではなく噛んで吸血します。
ブユに噛まれると、しつこい痒みが数日続きますよ…。
○ ヒトスジシマカ(ヤブカ属)
ヤブ蚊とも呼ばれる、黒い体に白い縞(シマ)がある蚊です。
体長は約4.5mmほどで、デング熱を媒介することでも知られています。
5月頃から11月頃まで出没し、昼行性でありながらも、特に早朝と夕方に活発に飛びまわります。
○ アカイエカ(イエカ属)
日本で一番多くみられる蚊です。
体長は約5.5mmで、色は地味で黄褐色、腹部背面に横帯があります。
春から秋にかけて出没しますが、夏は比較的少なめ。
ウエストナイル熱を媒介しますが、日本での発症報告はありません。
ただし、コダカアカイエカは日本脳炎を媒介することで知られています。
○ チカイエカ(イエカ属)
アカイエカに近い種族で、1回目の産卵だけは吸血しなくても可能な蚊。
体長は約5.5mm、灰褐色~赤褐色のような色で、腹部背面の各節に白帯があります。
冬眠しないので、気温が高ければ冬でも吸血します。
フィラリアや、ウエストナイル熱を媒介する蚊です。
【日本の主なダニの種類】
現在発見されているダニの種類は、何と5万種以上!
その中で、日本でみられる種類は15~20種類程度と言われています。
○ コナダニ(刺さない)
小麦粉やパン粉などに、勝手に侵入して増えるダニ。
大きさは0.4mm程度ですが、高温多湿の環境で爆発的に増えると、動くのが分かります。
アレルギーの原因にもなるダニで、食品、医薬品などのほか、ワラや畳でも増殖します。
粉類は密閉容器に入れ、10度以下で保存しましょう。
○ チリダニ(刺さない)
家の中の8~9割が、チリダニ科に属するダニです。
大きさは0.2~0.4mm程度、繁殖力が旺盛で、布団やカーペットなど、布製品に多く出没します。
エサは髪の毛やフケ、ホコリや食べカスなどで、死がいやフンはアレルギーの原因となります。
布団を天日で干しても、裏側に回る狡猾なダニなので、退治には布団乾燥機がおすすめです。
○ マダニ(刺す)
近年、マダニに咬まれて病気になるケースがニュースとなり、見聞きした方もいると思います。
体長2.5mm程ですが、吸血時には10mmにもなるダニで、主に草むらに潜んでいます。
ダニ媒介性感染症を起こす厄介なダニで、日本紅斑熱、ライム病などが知られていました。
SFTSウイルスを持つダニに吸血されると、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)になる恐れがあります。
ペットの散歩やガーデニングなどの屋外では、長袖長ズボン、虫よけスプレーなどの対策をしましょう。
○ イエダニ(刺す)
イエダニという名前ですが、屋外に生息し、野鳥やネズミに寄生して室内に入ります。
大きさは0.6~0.8mm程で、5月~9月に多く発生し、体の柔らかい部分を狙って吸血します。
殺虫剤などで駆除し、ネズミが繁殖している場合は、ネズミ駆除も行うと効果的です。
蚊取り線香はダニに効果があるか?
結論から言うと、蚊取り線香はダニにも効果を発揮します。
ただし、除虫菊(ピレスロイド・ピレトリン)が使われているものを選びましょう。
レモングラスなどが主成分の蚊取り線香は、虫除け効果はありますが、殺虫効果はありません。
下記は除虫菊が使用されているオススメの蚊取り線香です↓
注意点として、蚊取り線香を使う殺虫対策は、冷暖房を使い、室内は閉めた状態で行いましょう。
窓を開けていると、煙が外へ出てしまうからです。
そして使用中はペットの侵入を避けてくださいね。
蚊取り線香で快適空間を
蚊取り線香は、蚊やダニにも効果があると分かったので、ぜひとも活用しましょう。
家でも外でも蚊取り線香を上手に取り入れて、快適な空間で過ごしてくださいねッ♪