あなたはハマっている趣味がありますか?
最近ではジム通いを初め、様々なスポーツを趣味として初める人が増えています。
中でもアウトドアスポーツは人気があります。
登山やサーフィンなどを仕事の無い休日に、大自然の中で楽しむのは、ストレス発散にもなって身心ともに健康的でいいですよね♪
今回の記事ではそんなアウトドアスポーツの中でも、登山に関係した「山開き」について説明します。
登山を始めるにあたっては「山開き」について知っておくことをお勧めします。
それでは、山開きの起源と時期についてわかりやすく解説していきますね。
山開きについて知ろう!
まずは「山開き」の起源について説明します。
【山開きの起源】
山開きの一般的な意味は、その年において、初めて一般登山客に山への登山を許可することです。
そもそも登山するのに許可が必要な理由として、山が神聖な場として人々に認識されているからです。
日本の国土の約7割は山地で構成されています。
そのため、日本では山は常に身近に存在している国でした。
よって人々は山がもたらす恵みに感謝し、同時に自然災害に恐怖しました。
このような事が繰り返され、山が人々にとって信仰の対象となっていきました。
山は神が住む場所、もしくは山そのものが神として古くより扱われたのです。
山が霊峰や霊山と呼ばれる由縁は、この信仰によるものです。
そうすると、基本的に聖なる場所の山に立ち入れる人間が限られてきます。
山を管理する者であったり、修行者や徳を積んだ高僧のみが山への立ち入りが許可されていました。
江戸時代に入ると、儒教の伝搬や町人の隆盛によって、一般人の中で徳を積めるような修行やお礼参りが流行します。
その流行の中で山への参拝への要望も多く、ある一定の期間限定で一般人に山が開放されるようになったのです。この一般人への山の開放が「山開き」と呼ばれました。
あくまで神聖な場所の開放なので、特定の山道やルートのみを限定した開放を行い、現在も同様に山道やルートが制限されていることが多いです。
山開きの開放時期としては、暖かくなる3月中旬から7月中旬が一般的です。
山ごとに異なるので、登山前に必ず確認が必要です。
【富士山の山開きは??】
日本で一番有名な山開きが行われるのが、日本一の山でもある「富士山」です。
従来、富士山の山開きは7月1日から8月末までの2ヶ月間でした。
しかし、2014年から7月1日と7月10日の二つの日程に分けられています。
2013年に富士山が世界遺産に登録され、外国人観光客が増加し、混雑を避けるためです。
静岡県側から入る富士宮口と須走口は7月10日から約2ヶ月間山開きになります。
一方で山梨県側から入る吉田口は7月1日から約2ヶ月山開きになります。
その年の天候によって若干の期間変更があり得るので、事前の確認をオススメします。
山道の雪の残り具合や登山道の整備の進捗度合いによって山開きの期間は変わってくるのです。
富士山のルートの詳細や所要時間については下記の記事に詳細が書いてあります。
是非合わせてお読みください。
また、静岡県の富士宮にある浅間大社において、毎年7月10日に山開きの神事が行われます。
この神事も元々は7月1日に行われていましたが、天候による山開きの日程変更が多くなり、7月10日に変更されました。
浅間大社の御神体は富士山なので、その富士山の一般開放の行事はとても華やかなものになり、様々なイベントや交流会が行わます。
【身近で出来る「富士まいり」?】
前に述べたように、江戸時代において霊峰や霊山への登山が流行しました。
特に日本一の富士山へ登ることによる徳を説いた「富士講」という信仰が人気を博しました。
富士山は日本の山の中でも特に力強いパワーを秘めていると考えられたのです。
しかし、富士山への登山はとても過酷なものであり、女性の登山は禁じられていました。
現在車での移動も整備されていても、富士登山は大変な労力がかかります。
なにも整備していなかった昔の富士山は想像以上のものです。
なかなか富士山への登山ができない「富士講」信者は富士塚というものを関東へ多数作りました。
この富士塚は富士山を模したものになっており、お参りすることで富士山登山に近い徳を積めるとしたのです。富士塚は主に地元の人々に愛され、現存している富士塚も多くあります。
富士山や各霊峰への登山はどうしてもいけないあなたは是非、最寄の富士塚へ参拝すると良いでしょう。
しっかりと山開きに合わせた、万全の準備をしよう!!
ここまで山開きの起源と時期について説明しました。
山は神聖な場所であり、その自然も含めて後世に残していくべきものです。
一方で、「山開き」で観光客の持ち込んだゴミやマナーが生態系に悪影響を与えることが起きています。
より登山が身近になった今だからこそ、しっかりと事前準備を行い、マナーを守って無理せず登山しましょう。その行為が日本の山々の保全に繋がっていくのです。