鏡開きと鏡割りってどう違うの?

鏡開きと鏡割りってどう違うの?鏡餅と酒樽の由来から分かりやすく解説してみた!

鏡開きと鏡割りって何が違うの、何で餅と酒の2種類の鏡開きがあるの?

確かに、同じ言い方で全く違うものがあるのはややこしいですよね…

そこで、それぞれの由来から、どうして同じ言い方がされるようになったのかを紐解いていきます♪

そこには言葉遣いを巡るややこしい事情が今尚をあるんです!

餅の方の由来

餅の方の由来古来より日本では、酒やお餅は神様に供えるものとして珍重されてきました。というのも、稲に宿る霊力が手間を掛けることでより増えると考えられたためです。

しかし、正月に鏡餅を供える風習がいつの頃からかははっきりとは分かってはいません…

例えば平安時代の源氏物語では、鏡餅が正月行事の歯固めの祝いに用いられる記述があります。ちなみに、歯固めの祝いは硬い餅を食べることで健康長寿を願う行事です!

また、このことから昔の人も丈夫な歯が健康に欠かせないという考え方があったことも伺い知れます♪

さらに、鏡餅の形は神前に供える円形の鏡を模したという考えが有力ですが、別の考えもあったりします。ただ、いずれの場合であっても神霊が宿る大切な供物として扱われてきました^^

それで、直接に鏡開きへと繋がる行事は室町時代の頃より武家で行なわれていた具足餅の風習になります。

具足餅とは、甲冑の前に鏡餅を供える武家ならではの正月の風習です。それから、女性の場合は鏡台の前に鏡餅を供えます。

その後、鏡餅を下げて食す時に、刃物を使っては切腹を連想させるので木槌で叩いて砕かれました。

そして、この武家の風習が一般に広まっていき、今の鏡開きの風習が生まれたのです^^

それと、鏡割りは武士の命である刀の刃と柄で刃柄の祝いという語呂合せから1月20日に行われていました。

しかし、3代将軍徳川家光が4月20日に亡くなったことで、20日を月命日として避けるようになり1月11日に行われるようになったのです。

ですが、影響を受けたのは関東近辺だけで、地域により鏡開きの日がバラつくようになりました…

酒の方の由来

酒の方の由来昔から酒屋などでは、丸くて平らだったことから酒樽の上蓋のことを鏡と呼んでいました。

そして、そこから蓋をあけることを鏡を抜くと言い、鏡抜きという言葉が生まれたのです。なので、酒樽の鏡開きは鏡抜きというのが本来の言い方になります♪

これが言葉の由来なのですが、一方でこの行事自体の由来ははっきりとしていません…

一説に、楠木正成が出陣の際に兵を鼓舞する為に行ったとされます。しかし、この説は結構怪しいのです。

というのも、楠木正成は鎌倉時代から南北朝時代にかけての武将なのですが、この頃は酒の容器に焼き物の壺や瓷が使われていました。

一方、輸送用の木樽や仕込み用の大きな桶が普及し始めるのは安土桃山時代の頃からなのです。ちなみに、蓋で閉じられる容器を樽、蓋がない容器を桶と呼びます♪

つまり、この説では時代背景が噛み合わないのです…

しかし、古くから神事に供えられた神酒を皆で飲む風習があり、祝い事ではお酒が振る舞われてきました。

なので、鏡開きがそういう伝統を受け継いでいることは確かになります^^

なぜ開くと言うの?

なぜ開くと言うの?日本には忌み言葉という縁起の悪い、良い印象を受けない言葉を別の言葉に言い換える文化があります。

例えば、スルメはスルというのが金を使い果たす意味に取れるのでアタリメに、おからは空が良くないので卯の花にと様々な言い換えがあります。

そして、鏡割りでも割りだと縁起が良くないので、開くに言い換えられ鏡開きになったのです!

また、鏡抜きも抜くというのが良くない印象を受けるので鏡開きと言われるようになりました♪

確かにいずれも縁起を担ぎたい場面なので、末広がりで縁起のいい開くになったのも納得です^^

しかし、酒の方は最近になって言い換えられるようになったせいか、今でも鏡抜きと言う人もいます。

なお、お酒の鏡開きのことを鏡割りという人もいたりして、本当にややこしいです…

テレビだと?

テレビだと?特に報道では、餅の方を鏡開きというのが普通の言い方です!

しかし、酒の方だと鏡開きではおかしいと視聴者から意見があるので避けられます。一方で、鏡抜きという言葉遣いも一般的ではなくなっている上、やはり抜くでは良くない印象を受けこちらも使えません…

なので、具体的に四斗樽を開けるとか、酒樽を開けて祝うなどの言い方がされるのです♪

ややどっちつかずな感じですが、同じ言い方だとややこしい場面もあるのでこれはこれでありでしょう^^;

状況に合わせて!

状況に合わせて!餅も酒樽の上蓋も丸くて平べったい形なので、共に鏡と呼ばれるようになりました。そして、餅は鏡割り、酒は鏡抜きと言われるようになったのです。

しかし、割りも抜きも忌み言葉として開きに言い換えられるようになりました。

それが、今日ややこしい状況を生み出す様になった事の顛末です!笑

では、どの様に使い分けるのかと言うと、状況に合わせれば問題ありません。基本的に祝いの場であるなら、忌み言葉に受け取られる言葉は避けるべきです。

ただ、それ以外だと分かりにくくならなければどっちでも構いません^^

言葉は常に変化する生き物と言われます。なので、余程ではない限り目くじらを立てる必要はないのです。

むしろ、そういった変化が何故起きたのかを考え楽しむほうが良いですよ♪




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