今やほとんどの人が自分専用の携帯電話を持っています。
しかし、こんな風に携帯電話が一般的になったのは、電話が誕生した歴史ではごく最近の話です。
それまでは固定電話が主流で、中でも黒電話がどこの家庭にもあるごく一般的な電話でした。
世代によって「懐かしー!」と思う人も入れば、「黒電話?何それ?」という人もいますよね?笑
では一体この黒電話には、どんな歴史があるのでしょうか。
今回は懐かしの黒電話の歴史を紐解いてみましょう。
黒電話ってどんな電話?
黒電話は、その名の通り、真っ黒な電話機。
600形自動式卓上電話機という名前の普及型の黒電話が登場したのは1963年です。
丸いの文字盤のダイヤルが付いていて、それを回転させて電話番号を入力します。
黒光りする鉱物のような、重厚なボディ。実際、結構重いです。
家庭に据え置かれる物としてはちょっと異質な存在感がありました。
その重厚な存在感を緩和する為なのか、わざわざカバーをかけたりしていたご家庭も多かったようです。
花柄にレースをあしらった無駄にファンシーなカバー!
さらに敷布と本体部分と受話器部分までおそろい…^^;
まさに昭和な感じ!笑
こんな黒電話が一般家庭に普及して、家庭用電話の歴史が始まりました。
黒電話の使用感は?
実は私も、黒電話が家にあった世代です。あんまり使った記憶はないのですが…。
ダイヤルは穴のところに指を入れて回すのですが、穴の大きさが結構シビアで、ちょっと指の大きな人は、穴に入らないくらい。
で、どうしたかって言うと、ペンとかを穴に入れてダイヤルを回してたそうです。
ダイヤルを回すと、「ジー、コロロ…」という音がしました。
手前の方のダイヤル「1」は戻ってくるのが早いんですが、一番遠くのダイヤル「0」は少し待たないといけなくて、ちょっとじれったい。笑
先日、初めてダイヤル式電話を見た子どもが、ダイヤルがわからなくて穴のところを押してるっていう動画が笑い話みたいにされてるのを最近見ました。
でも、初めて見たなら仕方ないと思います。もうダイヤル自体があまりないですもんねぇ…。
黒電話は実はこんなところで見られます!
こんな、もうほとんど見かけない黒電話ですが、どこかで見ることが出来るのでしょうか?
実はとても身近で見ることが出来るんです!
それは、電話を表すマーク!
例えばエレベーターの通話ボタンについている電話を表すマークは、黒電話の受話器の形です。
黒電話は、現在でも電話を表すマークとしてしっかり活躍していました!
確かに、スマートフォンじゃただの四角になっちゃうし、なにより可愛いくて分かりやすいですよね!
黒電話の現在は…???
では、実際の黒電話はいつまで使われていたと思いますか?
実は、現在でも使っているお宅があるんです!びっくりですよね?!
ちょっと専門的な話になりますが、電話回線のお話をしましょう。
電話回線にはアナログ回線とデジタル回線、あと光回線などがあるのですが、黒電話が使えるのは、アナログ回線の中のダイヤル回線です。
ダイヤル回線は、ダイヤルパルス信号を発信します。
私と同じように黒電話が家にあった方なら、「ジー、コロ、ジーー、コロロロロ」という音を覚えていらっしゃると思います。
ダイヤルパルス信号っていうのは、この「コロコロ」いってる音のことなんです。
ダイヤルした数字を、コロコロの数で発信していたんですね。
その当時は知りませんでしたねー。
(実は、ダイヤル回線じゃなくても着信だけ黒電話を使う…って方法があったりするのですが…今回それはお話するのはやめときます^^;)
だから、この回線の契約にすれば黒電話が使える!ということになります!
実は隠れた実力の持ち主、黒電話!
それでなんで、まだ今でも黒電話を使っている人がいるのかっていうと、ただ単にノスタルジーにひたってるってわけじゃありません^^;
実は黒電話は停電の時でも使えるんです!
そういわれてみれば、電話線一本しかつながってなくてコンセントはなかったような…。
実は黒電話は電話線から電気をもらう仕組みなのです。
だから、災害にも強い!!!!
その為、黒電話をまだ残しているご家庭や企業があるそうなんです。
黒電話ってすごい!
それから、実物の黒電話もひそかに人気があるみたいですよ。
オークションサイトやフリマアプリに黒電話が出品されたのを見たことがあるのですが、壊れていて使えない黒電話なのに結構チェックしてる人がいました。
昭和なインテリアにするのかな?
黒電話ってノスタルジックで、なんだかとってもお洒落な感じですもんね^^
でも、飾りたくなる気持ちもよくわかりますが、実際に使えた方が良くないですか?
下記の黒電話でしたらインテリアとして飾るだけでなく、実際に使えます。
家の電話がこんなにおしゃれになったら…いいですねー♪
黒電話は隠れた実力の持ち主!
黒電話は、何と言っても置くだけで溢れ出す昭和感が良いですよね♪
黒電話を使ったことのある世代の方なら、あの頃の誰かさんの声が聞こえてくる気がするかも…(〃▽〃)
でも黒電話を使ったことのない世代の方にも、このフォルムは魅力的に見えるのではないでしょうか。
スマホにはない重厚さともどかしさと、可愛らしさが黒電話にはあります。
しかも、懐かしむだけじゃなくて実際に使えるし、実は災害時にも強い実力派!
これからも黒電話みたいに見直される古いものがあるかもしれません。
古いものを見直しながら、大切にしていきたいですね^^