お正月遊びのひとつ「かるた」。幼い頃に遊んだ記憶のある方も多いと思います^^
それに対し、「百人一首」は全くやったことがない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、今再び話題を集めている百人一首。
2011年春から、小学校の国語の教科書にも百人一首が載るようになりました!
また、百人一首を用いた競技かるたにかける青春を描いた漫画「ちはやふる」が人気となり、アニメ、映画とも大ヒット!幅広い年代に支持されています^^
実は私もハマっちゃっています笑
だって、袴姿でバシっ!! カッコよくないですか~? 憧れちゃいマス (^^♪
古より日本で遊ばれていた百人一首とかるた。
この記事では、日本語の美しさと奥深さに触れることのできるこの二つの遊びの魅力をお伝えいたします☆
違いは和歌にあり!?
まず、かるたと百人一首って、どこが違うと思いますか?
どちらも読み札と絵札に分けた2種類の札を使い、読まれた札を取るというカードゲームです。
百人一首も「かるた」の仲間で、百人一首を用いたものを「百人一首かるた」、いろは歌を用いたものを「いろはかるた」といいます。
両者とも似たような遊び方をしますが、実はそこには大きな違いがあるのです。
2つの特徴を比べるとよくわかります。
【いろはかるた】
・絵札には読み札の内容を描いた絵とひらがなの頭文字が書かれている
・読み札にはことわざなど短い文章が書かれている
・文字札と読み札は46枚ずつ
・文頭がいろは順に並んでいる
【百人一首】
・藤原定家が撰んだといわれる「小倉百人一首」を使ったもの
・100人の歌人の和歌が一つずつカードに書かれている
・読み札には和歌が書かれ、取り札には下の句が書かれている
・百人一首は当然100枚
・文等がいろは順ではない
両者の大きな違いは和歌が書かれているかどうかということですね^^
かるたと百人一首の遊び方♪
お正月にかるたで遊んだ方も多いと思いますが、一般的なかるた取り以外にも色々な遊び方がありますのでご紹介しますね☆
【かるたの遊び方】
◯かるた取り
1.一般的なかるたの遊び方で、絵札を場に広げて置き、読み札を山にして重ねます。
2.読み手が読み札を1枚ずつ読みあげ、それ以外の人がそれに合う絵札を探して取ります。
すべての札を読み終えた時、取った絵札が一番多い人が勝ちです。
◯逆かるた
1.読み札を広げて絵札を山に重ねます。
2.参加者全員が順番に山の絵札をひき、引いた絵札の読み札を探して取っていきます。
山札が終った時に、たくさん取り札を持っている人が勝ちです。
◯よ~いドンかるた
壁や床に貼った絵札を読み手が詠み終わると同時によ~いドンで取りに行きます。
取った絵札の枚数が多い人が勝ちです。
定番のかるた取り以外にも色々と楽しみ方があるんです♫
よ~いドンかるたなんて、広い場所で体を動かしながら楽しめるので、子供会やパーティーなど大勢の子供達が集まる時には大変おススメです^^
子供達のクリスマス会でこれをやったら大ウケでしたよ!
一番オーソドックスなおススメかるたはコチラ!
【百人一首の遊び方】
◯ちらし取り(おちらし,ばら取り)
1.100 枚の札を全て並べます。
2.読まれた歌の札を取る。
3.100 枚全ての札が取られた時点で終了。
最も多くの札を獲得した人の勝ちとなります。
◯競技かるた
1.100枚の札を裏向けにしてよく混ぜ、そこから互いに25枚ずつ取り、自分の陣地(自陣)に3段に分けて並べます。
2.相手の陣地(敵陣)も同様に並べられた状態となります。残りの50枚は競技には使用しません。
3.札の位置を 15 分間記憶します。
4.読み手が百人一首の上の句を読み、読まれた歌の下の句の札に先に触れた方が取ります。
5.自陣の札を取ったら一枚減り、敵陣の札を取ったら相手に札を一枚送って自陣の札を一枚減らします。
先に自陣の札がなくなった方が勝ちとなります。
動画を見ればイメージしやすいと思います☆
◯源平合戦
1.読み手以外の人を源氏・平氏の陣営に分けます。
2.取り札を50枚ずつ分け、それぞれ3列にして、自分の方に向けて並べます。
3.読み手が上の句を読み、その下の句のかるたを取っていきます。
4.自陣前にある札を取った場合は自分の陣営の札になりますが、敵陣の札を取った場合は自陣の任意の札を1 枚敵陣に送ります。
5.先に自陣の札がなくなった陣営の勝ちとなります。
◯坊主めくり
1.人物が描かれている絵札だけを使用します。
2.100 枚の絵札を裏向けて山に積み、上から 1 枚ずつめくります。
3.殿(男性)の札は、そのまま自分の手札にできます。
4.姫(女性)の札が出ると、その札に加え、没収されて場に置かれている札を全て手札に獲得できます。
5.坊主の札が出ると、それまで獲得した札を全て没収されます。
100枚の山札が全てなくなった時点で、一番たくさん札を集めた人の勝ちです。
競技かるたではやはり100首全部覚えるのが必勝の近道ですが、流石に一度には覚えられません^^;
そんな時は、決まり字といって、上の句を数文字聞いただけで、下の句を特定できる字を覚えることが上達の近道ですよ~!
決まり字が大きく印刷されていて初心者でも楽しめるおススメ百人一首はコレです!
また、百人一首も色々な遊び方があるので、百首覚えていなくてもOKですよ〜(^^)
坊主めくりなんかはお子さんと一緒に楽しめます♪
小さなお子さんと楽しむならやっぱりドラえもん!?笑
かるたと百人一首の起源
それでは、百人一首かるたといろはかるたとそれぞれの起源と歴史を探ってみたいと思います!
【かるたの起源】
「カルタ」という名前はポルトガル語で「カード」を意味する「carta〔カルタ〕」がそのまま日本に伝えられたとされています。
ただ日本には、元々、平安時代より二枚貝の貝殻をあわせる遊び「貝合わせ(貝覆い)」というものあり、これが、ヨーロッパのカードゲームと融合し、元禄時代に今日のような遊び方となりました。
日本のかるたは、16世紀末頃、筑後国三池(現在の福岡県大牟田市)で作り始められたと言われています。
【百人一首の起源】
「貝合わせ」の遊びが、宮廷の人々の間では、貝に歌や絵を描いて遊ぶ「歌合せ」に変化していきました。
「歌合せ」とは、色々な貝に添えて和歌を詠み、その和歌を競い合うというものです。
その後、その遊びが「歌貝」というものに発展します。
「歌貝」では、貝の形をした札が、上の句、下の句ともそれぞれ100枚あって、現在の「かるた取り」と同じような遊び方になりました。
戦国時代になると、百人一首が「かるた」として遊び始められますが、宮中とか諸大名の大奥などしか行われませんでした。庶民に広まったのは、江戸時代に入ってからのようです。
その後、「和歌かるた」と言えば「小倉百人一首」のことを指すようになり、広く親しまれる遊びとなりました。日本で初めに「かるた」として成立したのは百人一首かるただったのです。
しかし両者とも元々は、「貝合わせ」という平安貴族の遊びから広がったものだったようですね。
楽しく遊びましょう♪
かるたも百人一首も、古くから日本で愛され親しまれてきた日本の伝統文化です。
教訓やことわざが盛り込まれたいろはかるた。美しい和歌が主役の百人一首。
百人一首は、恋の歌や地名が盛り込まれた歌など、まさに多種多様!
きっと自分の好きな歌が見つかりますよ~♡その1枚を見つけるだけでも十分楽しめます♪
今、再び注目を集めている百人一首。これをきっかけに初めてみてはいかがですか?^^
漫画のようには上手くいかずとも、坊主めくりあたりからはじめてみるのがオススメです☆
難しいことはさておき、まずは楽しく遊びましょう♫
きっと、日本の美しい言葉と情景に心打たれるはずです(´∇`)