お寺や神社で、願い事を書いて神さま・仏さまに奉納する「絵馬」
絵馬の書き方、ご存知ですか?
また、願いが叶った後は、お礼の絵馬を奉納やお礼参りをしていますか?
絵馬の歴史、正しい書き方やマナー、地方による形の違いなど、絵馬のアレコレをご紹介します☆
そもそも絵馬とは?
「絵馬」とは、お寺や神社で願い事をするとき、そして願いが成就したお礼に奉納する、馬などの絵が描かれた木の板です。
私はお礼の絵馬奉納をしたことがありませんΣ(゚ロ゚;)!!
次からは、お願いするだけでなく、しっかりお礼もしたいと思います(^_^;)
絵馬の歴史早見表
日本に古くからある絵馬、その歴史をサクッとご紹介します。
★奈良時代以前
馬は神さまの乗りものと考えられていたため、生きている馬・神馬(しんめ)を奉納していました。馬を奉納できない場合は、紙や木、土で作った馬を奉納していたそうです。
★奈良時代
馬を描いた木の板を奉納するようになりました。こんなに古くから始まっていたのですね(・д・)!!
★平安時代
神道と仏教が合わさった思想(神仏習合)が広まり、お寺でも絵馬を奉納する習わしが広がりました。
★室町時代
門や鳥居などの高い場所に取り付ける扁額式という大きな絵馬が登場しました。馬だけでなく、狐、武者絵、文殊菩薩など、描かれる絵が多彩になったのもこの頃です。
★安土桃山時代
人気の絵師(狩野派など)による絵馬が流行り、美術館のような役割の絵馬堂というものも建てられました。
★江戸時代
「家内安全」「商売繁盛」などの祈願をする風習が、庶民にも広まったのはこの頃です。浮世絵師(葛飾北斎など)による絵馬もあったそうです。
★明治時代
「戦勝記念」「干支」など、団体で奉納する絵馬の幅が広がりました。
★昭和
大宰府天満宮などで「合格祈願」の絵馬の奉納が盛んになりました。また、縁起物の動物などの絵も描かれ、絵馬はお寺や神社の縁起物として定着していったようです。
★平成
2006年頃からは、個人情報保護のため、願い事や名前などにステッカーを貼ることが可能にになりました。
そして現在では、「痛絵馬」というものがあるんですΣ(゚ロ゚;)!!
「痛絵馬」とは、アニメやマンガなどに登場したお寺や神社で、作品に登場するキャラクターなどが描かれた絵馬が奉納されていたりします。
萌えキャラだけでなく、戦国武将の痛絵馬もあるとか?
絵馬の書き方
絵馬の書き方の基本をご紹介します☆
1.願い事は絵馬の裏に書く
裏とは、絵が書いていない方の面です。
2.願い事は1つだけ
欲張ってたくさん書いても、神さま・仏さまに伝わらないようです(^_^;)願い事は厳選しましょう!
3.願い事は「~しますように」ではなく「~する!」という形で書く
つい「~しますように」「~なれますように」などと書いてしまいがちなので注意ですね^^
4.住んでいる場所と名前を書く
どこの誰の願い事か、神さま・仏さまにわかるようにするためです。個人情報が気になる場合は、イニシャルやニックネームを使う、ステッカーを貼るなど対策しましょう。願い事が叶ったら、御礼参りを忘れずにしましょうΣd(ゝ∀・)♪
絵馬の形は地方によって違う!
絵馬の形は、地方によって違うんです!
★関東:五角形(家のような形)
★関西:おもに四角形。しかし、京都は横長で縁があり、奈良は縁が黒く塗られています。
他にも、それぞれのお寺や神社にちなんだ形の絵馬があるようです。面白いですね^^
旅先のお寺や神社を訪れたさいは、ぜひチェックしてみてください☆
絵馬・まとめ
絵馬の歴史、書き方、地方による形の違いをご紹介しました。
もともとは生きた馬を奉納していたことに始まり、現在では自由な絵柄の木の板を奉納するようになったのです。絵馬は時代とともに進化して、多くの人々に親しまれ続けているのですね(*´ω`*)?
お寺や神社で絵馬を奉納する際は、ぜひご紹介した書き方でお試しください!
そして願い事が叶ったら、お礼参りもお忘れなく(^_-)-☆