「座右の銘」って就職活動の面接や履歴書なんかでよく見かけます。
しかし、「座右の銘」について理解できているのかあやふやです。
この言葉の中に出てくる「座右」も「銘」も日常で使わない言葉です。
何か難しそうな言葉の印象があります。
一方でスポーツ選手や著名人のインタビュー等でよくこの言葉が出てきています。
筆者のイメージでは独占密着のテレビ番組で、座右の銘を聞かれているクリエイターがすぐに思い浮かびます。質問されているクリエイターとかはみんなカッコいいことわざや名言で回答しています。
この記事では、よく聞くけど知ってるようで知らない座右の銘の意味について解説します。
座右の銘って一体何なのか?
さて、カッコいいことわざや名言を出すチャンスの「座右の銘」ですが、そもそも意味があやふやでは格好がつきません^^;
ここでこの座右の銘自体の意味についてご説明します。
◎「座右の銘」の意味
まず「座右の銘」の読み方は「ざゆうのめい」です。
そしてこの言葉の意味は自分の心を律する為の格言という意味です。
日常生活を送る中で、ピンチもチャンスも何てことない場面も訪れます。
その時に常に自分が忘れたくない思いや姿勢、考え方を表した言葉が座右の銘です。
この言葉を常に思い、日々の指針として過ごすという事になります。
座右の銘には決まりや個数制限はありません。
時々、座右の銘は四文字熟語やことわざじゃないといけないと思っている人も見かけます。
しかし、その人の心次第で、どんな言葉を座右の銘に複数選んでも良いのです。
ぜひ一度自分の常に心掛けていることを言葉にしてみましょう。
それがあなたの座右の銘になります。
◎「座右の銘」の起源
さて座右の銘という言葉はどんな成り立ちなのでしょうか。
「座右」と「銘」にそれぞれ分けて説明します。
まず「座右」とは、呼んで字のごとく、自分が座っている右側という意味です。
次に「銘」とは石や器に刻んである、過去の偉人の言葉です。
現代にて考えると格言集の本ようなものになります。
よって、直訳すれば自分の座っている右側の格言集の本になります。
意外に普通の意味ですが、ここでいう「自分の右側」が特別な意味を持ちます。
昔から皇帝や王様の「右側」には最も信頼する部下や相談役を置いていました。
「右にでるものはいない」という言葉があるほど、右側にいる人間はとても重要かつ優秀でした。
そんな自分にとって大切な右側に常に置いておきたいほどの言葉が座右の銘なのです。
国内での内乱や争い事があったときに、右側にある言葉を見て心を落ち着かせたようです。
◎人気の「座右の銘」
ここまで座右の銘の意味や起源について説明してきました。
座右の銘自体についての理解が深まった所で、カッコよく座右の銘を決めたいでしょう。
まずは「座右の銘」の人気ジャンル3つについて紹介します。
1つ目のジャンルは日本人の性格でもある、努力を継続するような座右の銘です。
「継続は力なり」や「ローマは1日してならず」などは言いやすく、人気です。
また、著名人や偉人の格言もオリジナリティを出すことができます。
「現役中に過去のことを懐かしんではいけない」
努力の天才のイチローの格言です。常に練習に前向きに取り組む姿勢が見て取れます。
次に、2つ目は挑戦が印象付けられる座右の銘も人気です。
「七転び八起き」や「ピンチはチャンス」など、こちらも短めの言葉が人気です。
挑戦についての著名人の格言も2つご紹介します。
「やるかやれないかではなく、だれがやるか。」
これは豊田自動車の創業者、豊田喜一郎さんの言葉です。
「どこでプレーしても俺の成長はある。」
これは本田圭佑選手の言葉です。それぞれエネルギーに満ち溢れた言葉です。
最後の3つ目が夢に向かう意思や姿勢についての座右の銘です。
「夢は見るものではなく叶えるもの」など、前向きになれる言葉が多いです。
ここでも一つ格言を紹介します。
「商売とは、人に感動を与えることである。」
これはPanasonicの創業者、松下幸之助さんの言葉です。
このジャンルの言葉はどちらかというと抽象的で似ている言葉が多いです。
しかし、松下さんの言葉は現実的で想像しやすいものとなっています。
ここまで座右の銘の人気ジャンル3つについて説明しました。
自分が一番重要視していることに合わせてジャンルや言葉を選んでみましょう!
最初はシンプルなものの方が使いやすく、自分に馴染んできやすいです。
慣れてきたら偉人や著名人の長文や英文の格言なんかも取り入れると上級者です^^
座右の銘を上手く使って、知的な自分を演出しよう!
ここまで座右の銘について説明しました。
一般的なことわざなどを取り入れて、座右の銘として使いこんでいくのも良いです。
また、カッコいい著名人の言葉を一生懸命覚えて、逐一使うのも良いでしょう。
一番大事なのは本当に自分の「座右の銘」であるかどうかです。
自分の心の大事な右側に置いておきたい言葉かどうかをしっかり吟味する必要があります。
そうすれば、自ずと座右の銘に重みと知性が滲み出てくるはずです。