城

日本の城への海外の反応は?欧州の城との違いを分かりやすく解説!

あなたは日本のお城を見たことがあるでしょうか。

白い外壁に瓦の屋根、お堀と天守閣のコントラストが素晴らしいです。

桜の花見の時期なんかにはその美しさを見ようと多くの人が訪れます。

日本人の自分でさえ感動する日本の城は、実は海外でも高い評価を受けています。

日本の城を見るためにわざわざ訪日する人もいます。

なぜなら日本の城の数は欧州などに比べると少なく、世界的にも貴重なものであるのです。

そして海外の城に比べると、日本の城はかなり特殊なお城なのです。

そんな日本の城を海外からの反応と合わせ、欧州との違いを比較解説します。

日本の城と欧州の城

そうは言っても自分たち日本人にとっては日本の城しかわからないです。

中には日本の城のことでさえ、よく知らない日本人もいます。

まず比較を始める前に欧州の城をイメージしてみましょう。

アニメや映画、某テーマパークの城を思い浮かべれば簡単です。

意外にも欧州の城は日本人の頭の中にイメージしやすいのです。

では準備ができたところで、日本の城と欧州の城との違いを2つのポイントで説明します。

【城の目的の違い】

海外からの反応で、都市全体を守っているのが城というわけではないのかという声もあります。

この原因は城の目的の違いにあります。

もちろん同じ目的を持っている部分もあります。

一番偉い人が住む場所であり、政治や経済、交通の中心にあります。

しかし、軍事的な目的が根本的に異なります。

欧州の城は一般的に城郭都市というのが一般的です。

城は街全体であり、城壁も街の外を囲うように建てられます。

そして外部から攻め入れられることを考慮して街の構造が作られています。

戦いが始まれば、街の中に立て篭って外部の人と戦う構図になります。

街全体で戦えるのでかなりの長期戦に耐えることができます。

街から離れた綺麗なお城がある場合もあります。

この場合は個人所有の隠れ家や別宅であることが多いため、軍事的目的がありません。

一方で、日本の場合は城と街が独立している場合が多いです。

城内の守備に関しては様々な工夫をしてあり、城での篭城が目的とされています。

街の守備は欧州に比べたらかなり脆弱です。

なぜなら日本において城は天守閣のある建物のみを指すからです。

このように欧州は街全体を守るために城を立て、日本は城のみを守ります。

これは欧州と日本では戦いの種類が違うためです。

欧州は他民族との侵略戦争が主で、略奪や市民の虐殺が起きる傾向にありました。

日本は国内での覇権争いが主で、略奪はあれど市民の虐殺は起こりにくかった。

つまり日本では城を真先に落とせば戦が終わり、欧州は街の制圧で戦が終わるのです。

【使われている素材の違い】

日本の城はあざやかな白が美しい、独特な形をしているという海外の声もあります。

確かに欧州の城は石造りで色の変化が少ないイメージです。

堅牢な作りですが、どうしても暗い色や単色で変化がないです。

一方で日本の城は瓦と城の外壁、石垣の色のコントラストがあります。

また天守閣の瓦屋根に美しい装飾もあります。

色という点では日本の城の方が多彩と言えます。

ここには使われている素材が異なることが関係しています。

欧州は地震が少なく、台風なども含めて大型の天災が日本に比べて少ないです。

また城が主流の時代の戦い方が大砲や落石機の使用が一般的でした。

そのため、重量の重い石を使用して重厚な作りにすることが最適だったのです。

一方で、地震が多く、自然災害も多い日本においては木材が城の建築に重宝されました。

その理由は、重量も軽くて木材自体がしなることで揺れに強い素材だったためです。

加えて木材は加工しやすかったのです。

そして木材の中でも、腐食や雨、火災にも対応した木材を使用していました。

そのため、木材への塗装も美しく、色鮮やかな城になっているのです。

また日本の城の石垣も石を使う点では欧州と同じですが、構造が全く異なります。

欧州の城は同じ大きさの石を切り出し、セメントのようなものでくっつけながら積み上げます。

一方で日本の城の石垣は、違う大きさの石を全て計算して積み上げて、自重で支え合うようにします。

ここにはのりのようなものも無く、コンクリートと同等程度の強度を保つことができます。

しかも、敵が登りにくいように石垣はカーブを描いているのが一般的です。

石の大きさ、石垣のカーブ、重力とのバランスをパソコンもなしで計算していたのです。

まさに職人芸です。海外の人からするとこの石垣が信じられないそうです。

石垣については下記の記事も楽しめると思います。ぜひ、合わせて読みください^^

実際に行って見比べたい!!!

ここまで日本の城と欧州の城の違いと海外の反応について説明しました。

日本の城は日本人が思っている以上に海外では評価されています。

一方で日本人からすると欧州の城が違う魅力を持っているのは事実です。

イタリアで街全体が城塞都市になっている精錬された姿を見て感動した経験もあります。

日本の城の華やかさと欧州の重厚さを、なにより現地にて見比べてみるとより楽しめるでしょう。

ぜひ、日本の伝統的な建築物を見学しに行って見てください^^

人気ブログランキング

おすすめ記事

  1. コロナ禍でぜんそくが急減?
    季節の変わり目はアレルギーが原因で体調を崩す人も少なくありません。特に秋から冬にかけては、ぜんそ…
  2. 縄跳びで遊ぶ女の子
    体育の授業で誰もが経験する縄跳び。現代でも文部科学省の学習指導要領には、縄跳びを教えるよう記載さ…
  3. 畳の値段っていくらぐらい?
    畳っていいですよね、その上でごろごろするのがたまりません。そんな畳の値段って、本当にピンキリなん…
  4. 日本の文字と言えば『ひらがな』『カタカナ』『漢字』これらを組合わせて私たちは文を作り、コミュニケ…
  5. Where did the etymology of the rainy season come from?
    梅雨の季節になると、ジメジメして嫌な気分になりますよね。では、何故そんな雨の時期を「梅の雨」と書…
  6. 年越しそばは温かいか冷たいか
    長く健康で生きられるよう願いを込め、大みそかに食べる年越しそば。温かいそばと冷たいそば、今年はど…
  7. 突然ですが、問題です!笑日本人のソウルフードと言えばお味噌!さて、その味噌はいつから使われていた…
  8. 旧盆の意味
    実は旧盆の意味を正確に答えられる人って、案外少なかったりするんですよね。なんというか、いろいろゴ…
  9. 相撲
    相撲といえば、土俵側のせめぎ合いと激しい技の掛け合いが醍醐味です。決着ついた後には館内アナウンス…
  10. 夏の風物詩の一つ「盆踊り」。阿波踊りのように芸術性の高いものから、JPOPやアニソン、時には洋楽…




PAGE TOP