日本全国に点在する「城」。
外国の城とは形状も用途も異なり、日本の歴史に欠かせない建物です。
現存する城だけでなく、復元された城、城跡なども含めるとかなりの数がありそうですね。
そこで今回は、日本の城とその数え方について調べてみました☆
日本の城の種類
日本の城っていくつあるんだろう?
それを知るには、まず日本の城の種類を知る必要があります。
俗にイメージする、石垣の上にそびえ立つ城だけが城ではないんですね~☆
ではまず城として数えるために、お城の種類を学びましょう!
遺跡、史跡、お台場も城?
日本の城は、歴史とともに、形がどんどん変化してきました。
例えば、
・環濠集落:周囲に堀をめぐらせた集落
(例)吉野ヶ里遺跡
・要塞・山城など:石垣や土塁などを用いて築いた城
(例)竹田城、岐阜城など
・天守閣を持つ城など:一般的に日本の城としてイメージする形
(例)姫路城、犬山城など
・台場・砲台:大砲を備えた近代的な要塞
(例)五稜郭など
城と名がつかなくても、城としてカウントされる場合があるんですね。
日本の城の数
日本の城は、かつては2万5000以上の城があったそうです。
とはいえ、城の種類の定義が曖昧なので、4~5万以上あったという説もあります。
現在は200城程度に減ってしまいました。
その中でも名城100選など、人気のあるお城がランキング形式で発表されたりしますね。
天守閣があるお城や、内部の構造に特徴がある城、形状が美しい城など、人気の理由も様々。
調べ始めると奥が深いのが日本のお城で、その魅力にはまってゆくのです…。笑
天守閣が現存する城の数
天守閣が現存する(現在の世に天守閣が残っている)お城の数は「12」です。
戦国時代にたくさんお城があったのに、天守閣は無かったの?
そもそも天守閣ってどこの部分?
など疑問を持たれる方もいると思います(筆者もその一人)。
そこでまず、天守閣についてご説明いたします☆
天守閣ってどこ?天守と天守閣の違い
天守閣は俗語で、正式には天守(てんしゅ)といいます。
ここでは混乱を避けるため「天守閣」で統一しますね。
お城の一番高いところから、城下を見下ろす場所だよね?
と筆者も思っていたのですが、実は天守閣は城内で一番高い建物を意味する言葉でした。
う~ん?だから、お城の中で一番高い部分だよね??
天守閣はお城の一部ではなく、建物丸ごとが天守閣なんです。
詳しくご説明しましょう♪
城内と天守閣
城内と聞くと一般的には、城の内部を想像しますよね。
確かに城の内部も城内なのですが、城の敷地を表す場合もあります。
天守閣は敷地内で一番高い建物のことです。
例えるなら、東京スカイツリータウンの敷地内にある「東京スカイツリー」が天守閣みたいな感じです。
東京スカイツリーも展望台があり、展望台=天守閣っぽいイメージですよね?
ではなく、東京スカイツリータウンの一番高い建物=スカイツリー=天守閣なんです。
城内には天守閣以外に、小天守や櫓(やぐら)など、建物がいくつかありますよ。
天守閣を持つお城に見学に行ってみるとよく分かるので、機会があればぜひお城を見学してみましょう。
お城と天守閣
え~?じゃあ、今までお城だと思っていたのは天守閣で、お城じゃないの??
いえ。天守閣がないお城もあります。
・・・・・・・。
モウ、ワカラナイ。
今回は、日本の城=天守(天守閣)ではないとだけ覚えてください♪
天守閣を始めに設けたのは、織田信長といわれています。
現在の滋賀県にある安土城です。
当時は、天守または天主という言葉が使われていましたが、豊臣秀吉の代に、天守で統一されました。
「天守閣がある立派な城」に憧れた武将は数多くいたでしょうね~☆
城の数え方(単位)
城を数えるときの単位は城(じょう)です。
一城、二城…と数えます。
一国一城の主(いっこくいちじょうのあるじ)のように使います。
天守閣は、棟(とう)や、基(き)という単位を用います。
まれに城を一基、二基…と数える方がいますが「天守閣=お城」という考えの方かもしれませんね。
しつこいようですが、天守閣はお城ではないので、数えるときは単位にご注意ください☆
江戸城は現役の城
徳川家康から約300年もの間、徳川将軍を始めとする幕府は江戸城に居を構えていました。
現在、江戸城があった場所は皇居となっています。
ただし、皇居東御苑は「本丸」「二の丸」と「三の丸の一部」を見学することが可能です。
(※要予約)
天皇が住まわれる皇居(江戸城)は、唯一現代で使われている城とも言えますね。
日本の歴史の面影を多く残す江戸城。
江戸城は、激動の幕末から現代までの歴史を知る、良い学びの場所になります。
もっとお城について知りたくなったという方は、こちらの記事も参考になさってください。
また、図解で見るお城も面白いですよ☆
歴史順に回ってみるのも面白い!
日本のお城は住まいであり、要塞であり、芸術でもあります。
斎藤道三や織田信長が入城した岐阜城から、徳川慶喜が大政奉還をした江戸城まで巡ってみましょう。
お城マップを作って、訪れた城を一城ずつ塗りつぶすのも面白いですね♪
夏休みの自由研究にもおすすめです。
ぜひ日本のお城の中から、お気に入りの一城を見つけてくださいね!